表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で用心棒   作者: 鈴ノ木
34/49

參拾肆

 「おばちゃん、たこ団子の串焼き二つちょうだい。」


 大介達は、アレイアス王子派と繋がりが有るだろうと思われる、[ユリシズ]の女将フランと王都ティータニアの冒険者ギルドのギルド長タナトスと繋ぎを取った事で、アレイアス王子派の者達が接触して来るのを待つだけとなっていた。


 ハッキリ言って暇になったのである。


 その為、大介達は事が起こった時のために王都ティータニアの地理をある程度頭に入れておこうと、王都内をブラつくことにしたのだ。


 ・・・昨日はティアの話を聞いた後、昔の事を思い出したせいでティアの奴、子供返りしたのか甘えてきて一日中部屋から出られなかったからなぁ・・・今日は元に戻っているようだが・・・


 そう考えながら、大介が串焼きを買っているティアを見ていると、

「はい、これ大介さんの分。」

と言って、大介に串焼きを渡しながら、

「その、昨日の事は忘れて下さい。」

と、小声でティアは恥ずかしそうに言う。


 ・・・流石に、ティアもあの甘えっぷりは恥ずかしかったのだな・・・


と、大介は受け取った串焼きを頬張りながら思った。


 昨日、大介とティアが仲直りした後、ティアはまるで子供のように大介に甘え纏わり付いたのである。

 周りに誰も居なければ大介も悪い気はしなかった。

 しかし、流石に第三者以上の目が有る所ではこの上なく恥ずかしい状況だったのだ。

 その為、ティアが元の状態に戻った今朝まで大介達は部屋に籠らざるを得なかったのである。


 大介が昨日の事を思い出し、ハァッと溜め息を吐きながら串焼きを頬張りティアと並んで市場の立っている大通りを歩いていると、

ダカカ!!ダカカ!!

「退けどけ!!」

と、数騎の騎馬が大介達のいる大通りを慌てたように駆け抜けていく。


 ・・・ふむ、リサナ義姉さんの言った通り、五日目に王都に着いたか・・・この状況をアレイアス王子派の者達がどう受けとるかだな・・・




 「今、何と言った!」


 軍務卿兼大将軍のガヴァナードは、メンドゥーサ王女近衛部隊隊長のグランデの報告を受け愕然とした。


 「はっ!王家直轄地アスティース公爵領領都奪還軍は全滅、従軍神官のメノース殿が大地の神獣を呼び出すも暴走、総大将のグラン伯の行方は不明、その神獣を何処からとも無く現れた黒衣の魔女が撃滅、残った我々メンドゥーサ王女近衛部隊とグラン伯の私設騎士団は敗走しました。メンドゥーサ王女やアレイアス討伐部隊、及びアレイアス王子の生死は不明です。」


 グランデはガヴァナードに問い返され、同じ報告を繰り返す。


 ・・・何ということだ。・・・アガバスの軍は寄せ集めの烏合の衆だったから全く期待していなかったが・・・まさか、黒衣の魔女リサナが戻ってくるとは・・・然も見計らったように、アマノハラ王国の特使が来ているこのタイミングで・・・・・・メンドゥーサ王女たちアレイアス討伐部隊の者達は確かに一人一人は、黒衣の魔女に及ばなかっただろうが九人全員がかかれば負ける事は無いと思っていたのだが・・・然も、黒衣の魔女は、異邦人の力を持った者達の戦いでは足手纏いにしかならないアレイアス王子を抱えていたのだぞ!・・・・・くそ、強い強いとは思っていたが、まさかこれ程までに純血の異邦人、黒衣の魔女が強かったとは・・・・・・ここで、俺一人が悩んでいても仕方が無い。先ずは陛下に報告し次の対策を考えねば・・・


 「分かった。この事は、誰にも言うな!お前の部下とグラン伯の私設騎士団にも箝口令を徹底させよ!」

 「はっ!」

 「よし、下がっていい。お前達は次の戦いに備え今は体を休めよ。」


 グランデはガヴァナードに一礼すると軍務卿の執務室を出ていく。


 ガヴァナードはグランデが執務室を出て行くのを見送ると、ハァッと一つ息を吐き、ウラヌス王に黒衣の魔女の健在と反攻の可能性、メンドゥーサ王女達やアレイアス王子の生死の不明等の報告をする為に準備を始める。




 「軍務卿の報告を聞いての通り、状況は最悪だ。」


 そう言うと、ウラヌス王カイルスは大会議室に集まった者達を見回し、ザワつく者達を軽く二度ほどテーブルを叩くことで黙らせ話を続ける。


 「アレイアスの生死は不明だが、恐らく、黒衣の魔女はアレイアスの名を使い、今の王家に反抗的な一部の地方領主達を煽り反攻に出てくるだろう。そこで宰相と軍務卿、大神官の四人で対抗措置を話し合った結果、私の守護役を使う事にした。」

 ・・・・。

 「王の守護役というと、異邦人の力を持った者達ですか?・・・たしかアレイアス討伐部隊の者達も異邦人の力を持った者達だったと思うのですが、その者達は生死不明なのですよね?」

 ・・・。

 「うむ。」

 「だとしたら、黒衣の魔女に負けたとみるべきでしょう。ならば、王の守護役といえど黒衣の魔女に勝てるかどうか?」

 「確かに、内務卿プレリエスの言う通りまともにやりあっては黒衣の魔女には勝てんだろう・・・・ガブァナード説明を。」

 「はっ!・・・先ず、王の守護役の一人を王の代理として現王家側の領主達にアスティース公爵領の反乱軍討伐の王命を届けさせる。また、同時に反乱軍に付きそうな領主達には、黒衣の魔女と同等とハッタリをきかせて、その守護役の力を示し、領地から出ないように命じる。これは、黒衣の魔女を擁するアレイアス王子側の優位性を相殺させ、アレイアス王子側に付こうとする者達を牽制する目的と、我が方側の援軍として兵を出させた場合、戦況等により反乱軍に寝返る危険性があるため、どちらに付くか分からぬ領主達を領地に閉じ込めておくためだ。」


 ここまで話すと、ガヴァナードは一度話を切り皆を見回す。

 そして、「ここまでに質問は無いか?」と、その場にいる者達に問い掛けた。


 「一つ聞きたいのだが・・・」

と、外務卿のダルメリアスが手を上げ疑問を投げ掛ける。

 「たしか、アスティース公爵領領都奪還軍が敗れ黒衣の魔女がアスティース公爵領に現れたのは五日前。・・・今から、各領主に使者を出して間に合うのか?」

 ・・・・。

「うむ、異邦人の力を持った王の守護役ならば十分に間に合う。恐らく、七日と掛からず回って来れるだろう。もう既に王都を発っている。」


 外務卿の疑問に軍務卿のガヴァナードが答えると、周りから驚きのどよめきが起こる。


 「近い所でも早馬で五日はかかるというのに・・・真ですか?カイルス陛下。」

と、外務卿が確認すると、

「うむ、間違い無い。」

と、ウラヌス王は答える。すると、今度はオオオッと感嘆の声が上がった。


 「他に質問は無いか?」

と、ガヴァナードが再度問い掛けるが、今度は誰も反応を示さなかった。


 「では、次に王都の守りについてだが・・・恐らくだが黒衣の魔女は反乱軍の守りを中心に力を使うだろう。奴の性格からして無闇に自国の兵を殺すような事はしない筈だ。なので、王の守護役の者達も黒衣の魔女を狙うのではなく、反乱軍を集中的に狙う。そうすれば黒衣の魔女にも隙が出来るはずだ。・・・・・反乱軍は準備を整えてアスティース公爵領を出るのに恐らく三日、それから何事も無く王都に着くまでには少なくとも十五日、それ以上は掛かるだろう。そうすると、アスティース公爵領領都奪還軍が敗れて五日経っているから、早くてあと十三日ほどで王都に到達すると考えられる。反乱軍の総数は恐らく一二〇〇~一三〇〇だと思われる。対してこちらは王国軍五〇〇〇の内、三〇〇〇と王の守護役五人の内四人を出す。それを、この王都ティータニアの有る王家直轄地内の商業都市メルクリスの北方一キロ程の丘陵地帯に陣を敷き反乱軍を迎え撃つ。もう一人の王の守護役は王都に近い領主軍を持つカーナブル伯爵領の領主軍を率いて挟み撃ちにする予定だ。恐らくカーナブル伯爵領領主軍は一〇〇〇前後になると思われる。王命により他の領主の援軍も有るだろう。・・・以上が、大まかな陣容だ。」


 ガヴァナードは話終えると、「何か質問は?」と、周りを見回す。


 「軍務卿殿の話を聞く限りでは、こちらが圧倒的に有利のように聞こえるのだが・・・始めにカイルス陛下が言われた最悪な状況と言うのは何だ?」

と、ダルメリアスが問い掛ける。

 ・・・・。

「確かに兵数等を見れば、こちらが断然に有利なように見える・・・が、最初に言われた通り、黒衣の魔女一人でこの戦況は簡単にはひっくり返される可能性がある。もしかしたら、黒衣の魔女一人で国一つ滅ぼすことも出来るやも知れん力を持っていると考えた方がいいだろう。そう考えると、もし、アレイアス王子が死んでいたら、今頃王都は血の海となっていただろう。そうなっていないところを見ると、恐らくアレイアス王子は生きている。幸か不幸かその事が黒衣の魔女の暴走を防ぎ、その上、反乱軍が黒衣の魔女にとっては足枷になるだろう。こちらにとっては幸運な事に、黒衣の魔女は、こちらの三〇〇〇の兵と王の守護役の攻撃から反乱軍を守るため、かなりの力が割かれる事になる筈だ。だが、アレイアス王子が王位を奪取できるチャンスが有るのは今回で最後だろう。それを考えると、黒衣の魔女も形振り構わず攻めてくる可能性も否定できない。俺を含む王国軍の者達全員、命を懸けてこの王都を守る覚悟ではいる。だが、ここにいる者達は、戦況はかなり際どい状況だという事を肝に命じておいてくれ。」


 ガヴァナードが話終えると大会議場は、シィーン、と静まり返っていた。


 「皆、そんなに深刻になるな。いざとなれば私が出て神々の力を借り、反乱軍も黒衣の魔女も退けてみせよう。」

と、大神官のガイウスがその嫌な静寂を破った。


 ・・・それに、こちらには王家という人質がある・・・



 「おお、そうであった。まだ、神々の御力を操れる大神官殿が居られたのでしたな。」

と、内務卿のプレリエスが相槌を打つ。


 「メノースは、まだまだ未熟であった為、神獣を暴走させたが大神官殿ならば大丈夫でしょう。神も本来の力を出せれば異邦人まじんなど一捻りでしょうな。」

と、宰相のカスパーも同意する。そして、

「では、反乱軍に関しては軍務卿兼大将軍のガヴァナード殿にお任せするとして、あとの問題は、この王都に潜むアレイアス王子派の者達の動向と、アマノハラ王国の特使との交渉ですね。一応、軍務卿がメンドゥサ王女の近衛部隊とグラン伯の私設騎士団には口止めをしておいてくれたようですが、恐らくアレイアス王子派の者達には直ぐにでも黒衣の魔女、いえアレイアス王子の反攻があることに感付かれるのではないでしょうか。」

と、ガヴァナードに目を向ける。

 「うむ、だから国軍五〇〇〇の内、二〇〇〇を王都内に残していくのだ。二〇〇〇も有れば王都内の反乱分子など楽に鎮圧出来るだろう。この王城には近衛騎士団も居ることだしな。」

と、ガヴァナードが言うと、

「おう、王城の事は我らに任せてもらおう。」

と、近衛騎士団団長のタイタニオンは胸を張って応える。


 「それでは、あとはアマノハラ王国の特使だけですね。とはいっても、出来る限りこの騒動に気付かれないようにするしかないのですがね。その事を城内や迎賓館の者達に徹底させて下さい。」

と、カスパーが言うと、大会議室に居る者達は一様に頷いた。


 「他に意見の有るものは居らんか?」

と、ウラヌス王が皆を見回し、皆は沈黙をもって応える。


 「よし、では皆の者各々が最善を尽くし、この難局を乗り越えよ!以上だ!」




 「リサナ様、大介殿は上手くやっているでしょうか。」

 ・・・・。

「あの人のことですから、きっと上手くやっていますよ。」


 リサナとアランはアスティース公爵領の反乱軍の先頭に立ち、カッポカッポと馬に揺られながら話をしていた。


 「あと少しで、バサルディン侯爵領の領都ですね。」

 「はい・・・バサルディン侯爵からは色好い返事を頂いてます。」

 ・・・・。

「そうですか、・・・バサルディン侯爵は争い事を好まない人物ですが、義に厚い人ですからね。まぁ、領主軍は持っていませんが、糧食の補給をしてもらえるのは有り難いですね。」

 ・・・・。

「では、予定通りバサルディン侯爵領の領都でアレイアス王子の檄文を飛ばした領主達の返事を待つのですね。」

 「ええ、この領都から王都に向かってバサルディン侯爵領の都市アルバトまで三日、そして王家直轄地にある商業都市メルクリスまで四日、その先に王都がある。集結地点はバサルディン侯爵領の都市アルバトに指定してありますからね。集結地点には間違いなく私達が一番に到着します。その前に、何人の領主が此方に付くのか大体でも知っておいた方がいいでしょう。なので、それなりの日数ここに滞在する事なると思います。」

 ・・・。

「なるほど、兵達を休めるのに丁度いいですね。」



 「リサナ殿!お久しぶりですな!」


 リサナ達が、バサルディン侯爵領の領都の領主館の門をくぐると、小太りの人の良さそうな笑顔を見せた初老の男性が、嬉しそうな声を上げリサナ達を迎えた。


 「バサルディン侯爵様、ご無沙汰しています。」


 それに対して、リサナも笑顔を見せ挨拶を返す。


 「時々、王城に出向いた時等にお見掛けしたりはしていましたが、なかなか話をする機会が有りませなんだからな。」

と言って、バサルディン侯爵はリサナの手を取り、領主館の中へと招き入れる。

 「しかし、思い出しますな。三十年ほど前の事を・・・」

 ・・・・。

「そうですね・・・厳密に言うと三十年と二十五日前ですね。シルベウス陛下が革命を起こしたのは・・・あの頃も貴方には各種の情報と共に武具等の物資の入手や糧食の確保運搬等でお世話になりましたね。」

 「懐かしいですなぁ。・・・生きてまた、あの頃の貴女の戦女神のような勇姿を見られるかと思うと、ゾクゾクしてしまいますよ、私は。」

 ・・・・・。

「貴方も変わりませんね。争いが嫌いなくせに戦う女性を見るのが好きだというのは・・・」

 「何を他人事のように、私は貴女の戦う姿を見てから、戦う女性の姿に恋してしまったのですよ。リサナ殿、責任取って下さい。」

 フフフ、「そこで、その当時、神速の雷剣と呼ばれた貴方の奥方様が聞いてますよ。」

 ・・・。

「貴方、後でゆっくりとお話いたしましょうか。」

 「うっ、ミシャ、居たのか・・・」

 「それよりも、リサナ様、こんな所で立ち話というのもなんですから奥へどうぞ。お茶の準備もしてありますので。お連れの方々も。」

 「そうですね。お言葉に甘えさせて頂きましょうか。」


 そう言うとリサナはミシャに導かれて館の奥へと歩いて行く。

 バサルディン侯爵は少し落ち込んだ顔をしてその後を付いていった。


 「大将、三十年前って言うと・・・」

 「ああ、この国では伝説となっているシルベウス陛下の革命戦争だ。確か、神速の雷剣とバサルディン侯爵は革命十英傑に入っていたと思ったがな・・・。」

 「あ、俺、聞いたこと有ります。神速の雷剣ミシャと千の目と耳を持ち百の口を持つ情報操作の天才バサルディン侯爵。・・・確か、大将もあの革命戦争に参加してたんですよね。羨ましいなぁ、生で革命十英傑の活躍を見聞きできたなんて。」

 「俺は参加していたとはいっても、一兵卒のただのガキだったからな・・・・それに、伝説は美化されているものだ、現実はもっと血生臭くて泥臭いもんだぞ。カメロお前、知らんのか?リサナ様の伝説での二つ名を、シルベウス陛下に並ぶ革命十英傑の筆頭で勝利を導く純潔の乙女だぞ。」

 「うわ、信じらんねー・・・勝利を導く純潔の乙女は俺の初恋の人だったのに・・・俺の純情を返せ!」


 ついカメロが本音をポロリと溢したとき、アランとカメロは背筋に冷たいものが走るような視線を感じ、そちらに目を向ける。と、いい笑顔でリサナが睨んでいた。

 その視線に二人は瞬間冷凍されたようにビシリと固まった。



 「アレイアス王子とリサナ殿がシルベウス陛下を暗殺しようとしたと聞いてから、いろいろと情報を収集したのですが、ガイウス大神官の裏で糸を引いている者が居るようです。そいつは、私の情報の網にも掛からず王都に忍び込み見事に事を成し遂げた訳ですね。」


 そう言う、バサルディン侯爵の顔は普段では考えられないような憎々しげな表情をしていた。


 「貴方は私達がシルベウス陛下を暗殺しようとしたという話を信じなかったのですね。」

 「リサナ殿、私を舐めておいでか?」

 ・・・。

「そうですね、この世界で最も情報の収集と解析に長けた貴方に、こんな事を言うのは失礼でしたね。」

 「いえ、とは言え、今回の事は私も気づくのが遅れて、あなた方に警告を発する事も出来ませんでしたから、偉そうな事は言えません。」

 ・・・・・。

「ところで、その者の素性は調べがついていますか?」

 「勿論です!私の誇りと面子にかけて調べ上げましたよ。その者は神聖ガーディン教王国のNo.2、ガラント大教区長です。」

 「また、大変な大物が入り込んで来たものですね。」

 「ええ、ガラント大教区長といえば、大国ヴァルスニル皇国の大神官だった時にヴァルスニル皇国が滅亡するのに影で暗躍していたという噂のある人物です。その功績で若くして大教区長に取り立てられたのではとも噂されているようですよ。」

 ・・・・・。

「なるほど、ヴァルスニル皇国の次は我がウラヌス王国ということですか。・・・まぁ、それは後で考えるとして・・・それよりも、貴方は此方に付く地方領主はどの程度だと思いますか?」

 「そうですねぇ・・・シルベウス陛下が父王から王位を奪い、当時のガーディン教の幹部を追い出した革命戦争に参加した地方領主達も、今はもういい年ですし家督を子に譲った者達も多いですからね。ただ、ここ一年のガーディン教やカイルス陛下には反発を強めている者達も少なくないようです。が、恐らく、確実にアレイアス王子が勝利すると確信が持てるまでは誰もアレイアス王子の下に馳せ参じる者はいないでしょう。一箇所を除いては。」

 フフフ、「もういい年だと言うのに、相変わらず素晴らしい情報収集能力と解析能力ですね。」

 「恐れ入ります。」

 ・・・・・。

「どういう事ですか?リサナ様。」


 バサルディン侯爵の言っている事の理由が分からないアランは疑問顔でリサナに問いかけた。


スミマセン、変な所で切れてしまいました・・・


では、おやすみなさい・・・zzz

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ