參拾貳
テレサーナはアルターナに昨晩ティアスティアの身にあった出来事を包み隠さず全て話しました。
「何と言うことだ・・・・それで、ティアスティアはもう二度と魔人化はしないのだな。」
「はい。しっかりと封印できましたから・・・・・ただ・・・。」
「ただ、何だ。」
「おかしいのです・・・リリアース伯爵家のこれ迄の調査では、異邦人の因子を持つ者でも異邦人化するのは十五歳以上になってからでした。でなければ、その変化に体が耐えられずに死んでしまうと考えられるのです。例えティアスティアが特殊な例だったとしても、何か・・・私には第三者の介入があったように思えて仕方がないのです。」
・・・・。
「まさか・・・・ガラント大神官か。」
「恐らくは、神酒に何か仕込んだのではないかと思います。」
「何のためにそんな事を・・・ガーディン教はこの世界の人間でも異邦人の力を持つ者は、この世界を滅ぼすと言っている。それなのに、目覚めるかどうかも分からんものを態々危険を冒してまで目覚めさせる理由が分からん。」
・・・・・。
「異邦人の因子を持つ者を目覚めさせる事が出来るのなら、それを目覚めさせずに殺す方法も有る筈です。しかし、あの闇はティアスティアを取り込もうとしていました。ガラント大神官個人にとってかガーディン教にとってか、ティアスティアには何か利用価値が有るのかもしれません。」
ここまでの話を黙って聞いていたティアスティアは、この先に待ち構えている自分の絶望的な運命に、顔を青ざめさせて泣き出しそうになるのを必死に堪えていました。
アルターナとテレサーナは、まだ幼いティアスティアに聞かせるには余りにも過酷すぎる現実を、敢えてティアスティアを前にして話し、自分の置かれている立場を理解させ何があっても生き抜いていく覚悟を付けて欲しいと思いながら話をしていたのでしょう。
それでもやはり、我が子の過酷な運命に、二人とも自分の事のように辛そうな表情で話し合っていました。
・・・。
「だとすると、今日中にも何らかの動きを見せるか・・・。」
「でしょうね・・・・現状、ティアスティアの封印はうまくいっていますが、ガーディン教にその封印を解く手立てが無いとは言い切れません。」
・・・・。
「ふむ、もしティアスティアがガーディン教の手に落ちれば、我がアルムニル侯爵家の存亡にも関わってくるか・・・。」
そう言う、アルターナの表情は怒りと悲しみと苦渋が入混じったようなものに満ちていました。
異邦人の因子は千年前の異邦人との戦いを教訓に対抗手段として大国の王族や貴族が、自分達の血族に取り入れたものです。が、時が経つにつれ人々の異邦人の来襲に対する恐怖心は薄れ、逆に異邦人の因子を持つ者達に対して恐怖を抱くようになりました。
その結果、王族や貴族達は身内に異邦人の因子を持つ者、異邦人の力に目覚めた者が分かった時点で、秘密裏にその者達を迷宮へ閉じ込めるか殺害するようになっていたのです。
なぜなら、王家以外は王族、大貴族といえど異邦人の力を持つ者が現れた家は潰され、一族全て死刑という国が殆どとなっていた為です。
・・・・。
「貴方・・・ティアスティアが異邦人の因子を持つ者と知れる前に別の理由を捏造し、ティアスティアを一族に仇なす忌み子として、私を忌み子を産んだ者としてアルムニル侯爵家から除籍してください。そうすれば少なくとも国からの追求はかわすことが出来るでしょう。私はティアスティアを連れてこのヴァルスニル皇国を出ます。」
「なに!?バカなことを言うな!!それで何処に行こうと言うのだ!!」
・・・・。
「アマノハラ王国へ。彼処は大国で唯一の異教徒の国ですから、流石にガーディン教も手は出しにくいでしょう。」
「だが、しかし・・・」
「大丈夫です。あの国には冒険者時代に知り合った人がいます。その人を頼りにしますから。」
そう笑顔でテレサーナが言うと、暫くの間悩んでいたアルターナは意を決したように、「わかった。」と頷き、
「必ずお前達を迎えに行けるようにする。そして、必ずやガラントの奴にこの代償を支払わせてやる!」
と言うと、
「分かったわ。ティアスティアと二人で待ってる。」
と言い、テレサーナは微笑みました。
そして、少し辛そうな表情でテレサーナが、
「・・・あと、メルエスの事お願いします。」
と言うと、「ああ、分かっている。」と、アルターナは真剣な表情で深く頷くように応えた。
「ティアスティア、済まない。必ず迎えにいくから、アマノハラ王国でお母様と待っていてくれ。」
アルターナはティアスティアに向き直り、そう言うとティアスティアを優しく抱き締めました。
青ざめ震えていたティアスティアは、父親の優しく力強い包容に凍えていた心が優しく温められるように感じ、
「はい。お待ちしております。お父様。」
と、甘えるように腕をアルターナの体に回し落ち着いた声で応えました。
「愛してるよ、ティアスティア。」
と言うと、アルターナはティアスティアの額にキスをして体を離しました。
それから、冒険者に身をやつしたテレサーナとティアスティア、ルールーとムームーの四人の逃避行が始まったのです。
テレサーナ達は王都を脱出し一月以上掛けて国境付近まで逃げてきました。その間、何度かガーディン教の追ってに追い付かれ戦闘になったのですが、ここまでは難なく追っ手を蹴散らして来ることが出来たのです。
リリアース伯爵家は、異邦人の因子を持つ者達の力の封印の研究の他に、対魔人用の戦闘技を編み出していました。
テレサーナとルールー、ムームーはその対魔人用戦闘技、魔闘技の使い手でした。
その魔闘技の達人は異邦人の力を持つ者達と対等に戦えたそうです。また、この世界の神の力を使える者達ともいい勝負が出来るだけの力を有しているそうです。
ただ、誰にでも使えるというものでなく、修行の途中で命を落とす者も多くいるそうで幻の技とも言われています。
その日は朝から雨が降っていました。
テレサーナ達は大森林北部の森に入るため、装備や食料等を買いそろえようと国境近くの町に立ち寄ったのです。が、そこで、暗殺や拉致等、表沙汰にできないガーディン教の闇の部分を専門に行う闇部クロノミヤに待ち伏せされていました。
クロノミヤには神使いと言われる、この世界の神の力を分散させて使うことが出来る者達が集められていると言われています。
実際、奴等はこの世界の神の力を微弱ですがその身に宿らせ使うことが出来ました。
一人一人が使う力は弱くても数人集まれば一柱の神の力となります。
それが数十人待ち伏せていたのです。
戦闘の素人のティアスティアにも分かるほど、彼女達には不利な状況でした。
テレサーナとルールー達は頷き合うと、「すまない。」と言ってテレサーナはティアスティアを自分の馬に乗せ駆け出していました。
ティアスティアが後ろを振り返り、テレサーナ越しにルールーとムームーを見た時、二人はティアスティアにいい笑顔を向けていました。
そんな二人を見てティアスティアは、胸が苦しくなるような不安な思いが湧き上がり涙が止まらなかったそうです。
ティアスティアがこの二人を見たのはこれが最後となりました。
テレサーナはティアスティアを連れて、そのまま大森林北部の森に入っていきました。
森に入って街道から外れた獣道のような道を数日は休みなしに進んでいきます。そして、小さな人里に行き当たりました。
テレサーナはティアスティアを休ませる為に、その里で数日の宿を取ることにしました。
その里の里長とテレサーナは顔見知りだったようでテレサーナ達を快く迎え入れてくれたのです。
テレサーナはここで食料と足りない物資を数日掛けて揃えることにしました。
大森林に点在する里は、ガーディン教を信奉する里は殆んど無く、精獣様等の自然を司る精霊を信仰の対象としています。
その為、ティアスティアはガーディン教の密告者等に神経を尖らせる事もなく、数日はゆっくりと体と心を休めることが出来たのです。
しかし、その里でののんびりとした日々は、そう長続きはしませんでした。
ある日、猟に出ていた里の人間が、「どう見ても森に住むものでないものを見た」と、テレサーナに知らせに来たのです。
テレサーナはその日の内に里を出ることを決意しました。
それから、テレサーナとティアスティアはガーディン教の追っ手を気にしながら、大森林に点在する里で体を休めつつアマノハラ王国に向かい、火の山と呼ばれる火山が多数存在する山岳地帯の大森林北部の森から湖沼と湿地が多数存在する低地の東部の森へと入っていきました。
恐らくルールーとムームーが命懸けで、神の力を宿したガーディン教の追っ手に大きな痛手を負わせてくれたのでしょう。広大な森の中ではガーディン教の追っ手も神の力を宿した者達が居なければティアスティア達を補足するのは至難の技だった筈です。
現にアマノハラ王国にあと少しというところまで、テレサーナとティアスティアはガーディン教の追っ手に追い付かれる事はありませんでした。
ここまでティアスティアは文句も何も言わずテレサーナの指示に従い付いてきていました。
「ヴァルスニル皇国を出て数ヵ月、やっとアマノハラ王国のある東部海に出たわね。ここまで来ればアマノハラ王国まであと少し。」
と、テレサーナは言い、
「よくここまで頑張ったわね、ティアスティア。」
と、ティアスティアに微笑み掛けました。
アマノハラ王国を含めた大陸東部の殆んどの国々は、無数の島で形成されていました。
大森林東部の森が途切れると東大陸と言われる陸地は僅かで、その先は、この世界を覆う広大な海の一つ東部海が広がっています。
その東部海には、無人の島も含めると大小合わせて数万の島が広がっているのです。
その中でもアマノハラ王国は一万を越える島からなっており、その全てを合わせると領土としては大国の中でも一二を争っていました。
テレサーナとティアスティアは大森林東部の森が途切れた崖の上で、潮の香を運ぶ涼やかな風を肌に感じ潮騒を聞きながら、その東部海を少しの間眺めていました。
ハァッ、「ここで、こうして眺めていても仕方がないから行きましょうか。」
一つ息を吐きテレサーナはティアスティアに微笑み掛けながらそう言うと、アマノハラ王国の王都のある東部海一の大きな島に渡るため、港湾都市のある東大陸に向かって歩き出しました。
「港湾都市のある東大陸は、アマノハラ王国の領土だから森を出たらもうアマノハラ王国に着いたと思っていいわ。ただ、私の知り合いは王都に住んでいる筈だから、あと二週間ほど掛かるけどね。」
そうホッとした笑顔で言うテレサーナは、〈っ!?〉と一瞬にして表情を険しくして足を止めた。
チッ!「ここに着て、御大自らのご登場か・・・。」
と、テレサーナはティアスティアを自分の背に隠しながら憎々しげに言う。と、
「おやおや、随分と嫌われたものですね。」
と、聞き覚えのある声がきこえてくる。と同時に、数メートル離れた地面から白銀の毛皮のような神力のオーラを纏ったガラント大神官が姿を現したのです。
「大地の神獣、シルバーウルフか。しかも、その体に一柱丸々宿らせているとは・・・。」
「おや、お分かりになられましたか?アルムニル侯爵婦人。いえ、今はただの冒険者、テレサーナ・メトスさん、でしたか?」
・・・・。
「こんな所まで追いかけてきて、ただの冒険者に何のご用かしら、ヴァルスニル皇国のガーディン教最高指導者、ガラント大神官殿。」
「私は貴女と交渉をしに来たのですよ、テレサーナさん。・・・私共が用のあるのは、そちらのティアスティア嬢だけでしてね。悪いようにはしません、出来れば穏便に引き渡して頂ければありがたいのですが?そうして頂ければ、アルムニル侯爵家には累が及ばないように致しますよ?そうすれば貴方も、優しい旦那様の元へ戻れるのでは?」
あははは、「何処の世界に、邪神教信者に可愛い娘を渡す母親が居ますか!」
「おやおや、酷い言われようですね。」
・・・・。
「否定はしないのだな。」
「だって、知っているのでしょ?貴女は我等が信奉している神の正体を。」
・・・。
「ああ、知っているとも。」
「でも、信憑性の無い太古に書かれた書物や遺跡だけでは、人々に真実を伝えるには証拠として甚だ弱いですよねー。だから、あなた方、リリアース伯爵家の者達は知ってはいても口を閉ざしている。そして、国での立場上ガーディン教信徒として振る舞っている。違いますか?」
・・・・。
「ああ、そうだとも。だからと言って、貴様に娘を渡す道理は無い!」
ハァッ、「そうですか・・・交渉決裂ですね。・・・私は余り争いを好まないのですが・・・ただ、一方的に相手を叩きのめすのは好きなのですよ!」
ガラント大神官が一つ息を吐きそう言うと、怖気の立つ笑みを浮かべる。と同時に、テレサーナはティアスティアを抱えて元居た場所から飛び退いた。その瞬間、その地面からその場に居たはずの者達を貫こうと幾つもの鋭い槍のような岩塊がゴゴゴゴゴン!!と勢いよく競り出してきました。
テレサーナは着地と同時にトトンと、数歩ステップを踏みガラント大神官から距離を取ります。
「ティアスティア、森の中に隠れていなさい。」
テレサーナはティアスティアを下ろすと、森を指差して指示を出します。
それに、頷いて応えるとティアスティアは森の中に駆け込んで行きました。
「いい判断ですね。貴方の側仕え、確かルールーとムームーと言いましたか・・・彼女達のお陰でクロノミヤの神使いの殆んどの者達が使い物にならなくなって仕舞いましたよ。お陰でここまで私一人で来る羽目になって仕舞いました。」
・・・。
「ルールーとムームーはどうした?」
「さあ・・・死体は見つからなかったらしいですよ?」
「そうか。」
ガラント大神官の返答に対して、安堵したようにテレサーナは言う。と同時に、パン!と両手を打ち鳴らしカッ!と気合いを入れる。と、ウオン!とテレサーナの周りの大気が、テレサーナを中心に強い力により押し出され衝撃波となって周りの物を全て薙ぎ倒そうと広がっていく。それに、森の木々が悲鳴を上げるように盛大に軋み音を立てました。
「ほおぅ、大したものですね。これがリリアース伯爵家が編み出したという魔闘技を使う上で必須といわれる魔闘気ですか。」
そう言うガラント大神官は涼しい顔でその場に微動だにせず立っていました。
ふん!「その余裕、何時まで続くかな。」
と言うと、テレサーナの体がユラッと動いた。と思った瞬間、フッと姿を消す。と同時に、ギギギン!とガラント大神官の体の複数ヵ所で金属音が鳴り響きました。
「やはり硬いな。・・・流石は大地の神獣というところか。ただのオリハルコンの剣では切れんな。」
ガラント大神官の後ろにフウッと姿を現したテレサーナがそう言うと、ヤレヤレというような表情をしてガラント大神官は口を開く。
「いきなりの挨拶ですね。スピードは目を見張るものがありますが、その程度の斬撃ではこのシルバーウルフのオーラの鎧を断つ事は出来ませんよ。」
・・・。
「確かにな。・・・だが、これならば、どうだ!」
テレサーナが手に持つオリハルコンの剣にテレサーナの纏う魔闘気が付加され光輝く。と同時に、またテレサーナは目で追えないほどの高速で動きました。
すると今度は、「ぬっ!」と、喉の奥から唸ってガラント大神官は体を捻るようにして体を翻す。と同時に、腕と脇腹から血が吹き出しました。
チッ!「思った以上にやりますね。」
ガラント大神官は憎々しげにに言うと、ダン!と足を踏み鳴らす。すると、テレサーナが動きを止めようとすると、足下から岩槍が突き出し足を縫い止めようとする。その度にまた高速移動に入るため、まるで分身の術のようにテレサーナの残像が数十数百を数えるほどに増えていく。
だが、テレサーナは足下の攻撃をかわすだけでなく攻撃も仕掛けていました。ガラント大神官は一応自分の周りを針の山のようにして防御していたようですが、それを物ともしないテレサーナの動きに付いていく事が出来ず、あっという間血塗れとなっていきます。
「くっ、流石は冒険者時代に世界最強の十人に選ばれただけの事はありますね。」
・・・・。
その様子をティアスティアは森の中で、木に隠れて見ていました。
ティアスティアはその母親の強さを見てドキドキしながら、その母親の勝利を確信していました。が、突然足に焼けるような痛みを感じ、「いっぎゃっ!!」と叫びその自分の足を見ました。すると、ティアスティアの右足を岩槍が足の裏から甲にかけて貫き縫い止めていたのです。
ティアスティアの悲鳴を聞き、「ティアスティア!」と叫んで、母親のテレサーナがティアスティアの元に一瞬で駆け付けて来ました。
テレサーナはティアスティアの足を貫いている岩槍をティアスティアの足の甲のところで切り飛ばし、「ティアスティア、少し我慢なさい。」と言うと、ティアスティアの足を岩槍から一気に引き抜きました。
そして、手早く止血用の薬草をその傷口に当て布を強めに巻き付けます。自分の身の危険を省みず。
「やはり母親ですね。可愛い我が子の為ならば我が身を平然と危険にさらしますか。」
テレサーナは魔闘気を纏い、防御力等の身体強度を上げていました。テレサーナの魔闘気は異邦人の力を持つ者達の攻撃魔法でも、そうそうは破れない程の防御力を有していました。が、流石に神力を纏った岩槍を全て防ぐ事は出来ず、テレサーナの足を縫い止めようとしていた岩槍の一つがテレサーナの足を貫き、その岩槍から更に岩槍が生じてまるで霜が成長するようにテレサーナの左足を内から破壊しながら這い上がっていく。
テレサーナがティアスティアの応急処置を施し終えた頃には、その岩槍の細い枝は網のように広がりながらテレサーナの下腹部にまで 達していました。
カハッ!!
「お母様!!」
テレサーナは血を吐きながらその左足をオリハルコンの剣で太腿の根元から断ち切り、ティアスティアは顔を青ざめさせて叫んでいました。
「やはり大したものですね。躊躇なく足を切り落としたのもそうですが、腹に残った岩槍の神力も断つとは。」
そう言いながら、ガラント大神官がテレサーナ達に近づこうと歩き出す。と、海の方角から猛スピードで飛来した高水圧高魔力で出てきた水の大剣が大地の神獣シルバーウルフの神力の鎧を断ちガラント大神官の左頬を切り裂き空へと突き抜けていきました。
ガラント大神官は驚き海の方へ振り替えります。
その隙に、テレサーナはティアスティアを抱えて「しっかりと掴まっていなさい」と言うと、最後の力を振り絞り片足で崖へと駆け出し海へと飛び込みました。
「おのれ!アスラめ、やってくれる!」
と、ガラント大神官は東部海の遥か先を睨み付ける。が、一つ息を吐くと、
「・・・まあ、仕方がないですね。今回はテレサーナさんの健闘を称えて引きましょう。」
と、諦めたように言い、足下の大地に吸い込まれるようにして姿を消しました。
あっれー?今話でティアの過去話は終了予定だったのですが・・・・
次話こそは本編に復帰します。・・・・多分。