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異世界で用心棒   作者: 鈴ノ木
14/49

拾肆

 メンドゥーサが神殺しの雷の剣をリサナに雷光の速さで降り下ろした瞬間、


ゴゥオ!!


と、風を巻いて影がメンドゥーサとリサナの間に割り込んできた。一瞬、「ぬっ!?」とメンドゥーサは怯んだが構わずその影ごとリサナを両断しようと神殺しの雷の剣を振り抜こうとする。が、


カッ!!


と、途中で剣が強い抵抗を受けて止まる。


 ・・・バ、バカな!!・・・


と、メンドゥーサはその光景に信じられないとばかりに目を剥いた。 

 メンドゥーサの目の前には棒をくわえた一人の黒髪の男がいた。

 その男は、何も付けていない両手で、メンドゥーサの神殺しの雷の剣を挟んで受け止めていたのである。


 ・・・神殺しの雷の剣を魔力も帯びていない素手で受け止めるだと!!普通なら魔力を帯びていたとしても剣の雷で一瞬のうちに消し炭になっている筈だぞ!!・・・いや、これは、闘気で雷を抑えている?・・・いや、神殺しの雷の剣の力を打ち消しているのか!?・・・


と、メンドゥーサが驚愕していると、その男は棒をくわえたままニッと笑った。と、思った瞬間、目の前の景色が残像の尾を引きながらグルッと一瞬にして回転する。

 メンドゥーサは一瞬何が起こったのか分からず混乱し、次の瞬間、ゴッ!!と、背中全体に何かが強烈に当たる感覚を受ける。が、闇の鎧が衝撃を吸収したのだろう痛みは感じなかった。と、その時、目の前に青空が広がり、


 ・・・やばい!!・・・


と、メンドゥーサの戦士としての勘が叫んだ時、


ドゴン!!ゴゴン!!パン!!「っっっ!!!」


と、腹部と背中に凄まじい衝撃と激痛が走ると同時にメンドゥーサは呼吸困難に陥り意識が遠退いていく。



 黒髪の男、大介は神殺しの雷の剣をリサナに当たる間一髪のところでメンドゥーサとリサナの間に割り込み白刃取りで受け止め、そのまま雷の剣ごとメンドゥーサを投げ地に叩きつける。と同時に、ここまで来るまでに高めておいた高次の闘気を足に込めてメンドゥーサの鳩尾みぞおちを貫くように踏みつける。と、ドゴン!!ゴゴン!!パン!!「っっっ!!!」と、メンドゥーサの体が背中から地面にめり込み、その地面が広範囲に陥没する。と同時に、闇の鎧が弾け飛びメンドゥーサの鳩尾に大介の踵がめり込む。それによる激痛と呼吸困難によりメンドゥーサは数舜もがき苦しんで気を失った。


 ・・・ほぅ、気を失ったりすると、本来の姿に戻るのだな・・・


 メンドゥーサは気を失うと、その姿は黒髪、褐色の肌から金髪に白い肌へと変化したのだ。


 「そんな馬鹿な・・・・闇の鎧が闘気の蹴りだけで・・・弾け飛ぶなんて・・・・」

と、大介の背後から弱々しい声が聞こえてきた。


 「大丈夫か?俺は・・・御雷大介だ。お前たちを助けに来た。」

と、大介はくわえた杖を手に取り振り返るとリサナに声を掛ける。

 「助けに?・・・・新たに来た・・・異邦人の・・・・御雷・・・」

 「王子はどこにいる?」

 「・・・王子は・・・向こうの、ここから一キロ程離れた・・・・崖の洞穴に・・・」


 リサナは生まれてから七百五十年たった頃(見た目、肉体の実年齢は十五才)、今から三百五十年程前から家族同様に守り育ててくれたアスティース公爵家の者達の為にウラヌス王の命で世界各地を回り、悪名を轟かせていた。

 そのついでに、自分の種族、異邦人についても調べていたが、ある人物から異邦人の闘神の一族、御雷一族のことを聞いたことがあった。

 その為、大介の姓を聞いて藁にもすがる思いで大介を信じる事にしたのだ。


 そして、リサナはアレイアス王子の居場所を大介に伝えると力尽きて気を失ってしまう。


 ・・・この娘は気を失っても姿が変わらないのだな・・・・・・・それにしても、間に合ってよかった・・・冷や汗ものだったが・・・・闘神気を使えば何故かギリギリ間に合うとは思っていたが、異邦人の遺跡からここまで数分で走り抜けられるとは・・・まるでスー〇ー〇ンだな・・・ま、空は飛べんし目から光線は出んがな・・・・待てよ、空は飛べんがジャンプで成層圏近くまで行けたりして・・・


 などと現状どうでもいい事を考えながら、

「一人でよく頑張ったな。」

と言って、大介はリサナを担ぎ上げ崖に向かって行こうと振り返ると、二人の少女がメンドゥーサを守るように立ちスモールソードを構えて大介を涙目で睨み付けていた。


 その二人の少女、サディとメルエスは黒衣の魔女リサナとの戦闘時、メンドゥーサのほぼ真後ろの戦闘区域ギリギリの所で味方に回復魔法を掛けるタイミングを計りながら待機していた。そのため、リサナの最後の光線による攻撃の被害を殆んど受けずに済んでいたのだ。


 「やめておけ。お前達が襲ってこない限り俺はこれ以上なにもしない。お前達が俺に挑んでも勝てないことくらい分かるだろう。」

と、大介が言うと、サディとメルエスは困惑するような表情を見せる。


 「それよりも、その娘以外の者達もまだ息が有るようだぞ。お前達に治癒の魔法が使えるのなら今は仲間を助けることを優先すべきではないのか?」

と、大介が言うと、サディとメルエスは顔を見合わせ、少し戸惑ったような表情を見せた。が、大介の言い分に納得したのかスモールソードを腰の鞘に戻して、大介を警戒しながらメンドゥーサを引きずるように引っ張っていき。ある程度、大介から離れると二手に分かれて仲間達の治療を始めた。


 それを確認すると、大介はハァッと一つ息を吐いてアレイアス王子を助けるためにリサナを担いだまま崖に向かって歩いていく。




 ・・・私は・・・生きているのか?・・・


 「「メンドゥーサ様!気付かれましたか!」」


 メンドゥーサが気が付いたとき、サディとメルエスが心配そうに顔を覗き込んできた。


 「・・・・ゴウラ達は?」

 「はい。五人とも無事に治癒回復出来ました。」

 「・・・そうか・・・私はどれくらい気を失っていた?」

 「半日ほどです。」

 「・・・そうか・・・・・・黒衣の魔女とアレイアスは?」


 ・・・・・。


 「・・・・黒髪の男が連れ去ったようです。」


 ・・・・・・・。


 「そうか・・・・・」

と言うと、メンドゥーサの表情は徐々に険しくなっていき、

「・・・くそ!!ふざけよって!!私など何時でも殺せると言うことか!!・・・・・私に止めを刺さなかった事を絶対に後悔させてやる!!」

と、横になったまま地面を拳で叩き付け、心底怒りを込めて星空を睨みながら叫ぶと異邦人の因子の力を解放して、金髪碧眼に白い肌から黒髪黒眼に褐色の肌になる。


 「明日の朝、異邦人の遺跡に向かうぞ!周囲の警戒は私がする。サディとメルエスは明日に備えて体を休めよ!」

と言うと、メンドゥーサは起き上がる。


 サディとメルエスはメンドゥーサの体を気遣おうとしたのであろう、手振りを交えて何か言いたげに二・三度口をパクパクさせていたが、メンドゥーサの険しい表情を見て聞き入れてもらえないと悟ると諦めて横になる。


 メンドゥーサは今はサディの治癒回復の魔法で痛みのなくなった、大介に踏みつけられた鳩尾の辺りを擦りながら、


 ・・・待っていろ、必ずこの借りは返す・・・


と、焚き火の火を睨みながら誓うのだった。




 「「「大介さん、お帰りなさい。」」」

 ウォフ、ウォウォン・・・

 『お帰りなさい、主さま。』


 日が頂点を過ぎ傾き始めた頃、異邦人の遺跡の広場跡でインドーラが展開した魔法陣が輝き人形ひとがたをした光が浮かび上がってくる。

 その光が弾けると、二人の人物を抱えた大介が姿を表した。


 ティア、メルティス、ケネス、そして、ジーナ、の出迎えに、

「おう、・・・」

と、大介は応えた。

 力を使い果たしたガルンはジーナの横で寝息を立てていた。

 そして、

「・・・これは凄いな。この世界の何処に居ても、この異邦人の里の魔法システムに繋がる魔法印を施されたこの杖を持っていれば、|(異邦人の里)(ここ)に転移魔法であっという間に戻ってこれるのだから。」

と、大介は感嘆の声を上げる。

 それに対して、

「いえ、ご主人様程では御座いません。ここからこの世界の大人の足で三・四日はかかる所まであっと言う間に駆け抜けてしまうのですから。」

と、インドーラが尊敬の念を込めて言うと、

「まぁ、闘神気を使ったからな・・・・ただ、メルの鎧の強度を調べるために、その手甲を貫いた時もそうだったが、元の世界で闘神気を使った時と比べると抵抗が無い言うか何と言うか、使いやすいな・・・そのせいか、威力が桁違いだ・・・」

と、大介は応えると共にあきれるように感想を漏らす。

 それに対し、

「やはり、ご主人様が居られた世界では異邦人の力が抑えられていたためでしょう。」

と、インドーラが自分の考えを述べる。

 「そうだな・・・まだ、力に振り回されている感はあるが・・・・まぁ、追々慣れていくしかないな。」

と、大介は溜息交じりに応えた。


 インドーラと大介の会話が途切れたところで、

「お疲れ様でした。大介さん、うまくいったようですね。」

と、メルティスが笑顔で大介に声をかけきてた。

 それに対し、「おう。」と大介も笑顔で応える。と、

「ご主人様。アレイアス王子は直ぐにでも治療室で治療しなければならないようです。その側仕えの方は・・・回復魔法を掛けるだけで大丈夫なようですね。」

と言って、ガンガーがアレイアス王子と黒衣の魔女リサナを受け取る。

 「ああ、ガンガー頼んだ。」

と、大介が言うと、

「お任せください。ご主人様。」

と、ガンガーは笑顔で応え、二人を二つの宙に浮く魔法の担架にそれぞれ乗せて、異邦人の里の中央にある太陽の神殿のような石造りの建物にある治療室に二人を連れて行く。


 「ところで大介さん、闘神気とは?闘気とは違うのですか?」

と、大介とインドーラの会話を聞いていたティアが疑問に思い尋ねてくる。

 「・・・そうだな、簡単に言えば闘神気は高次の闘気だな。闘気には限界があるが闘神気は使い手によっては神の力にも匹敵する力を発揮する。と、俺の先代の御雷が言っていた。因みに御雷の姓を継げるのは闘神気を使える者だけだ。」

 「そうなのですか・・・・その先代の御雷さまというのは?」

 「俺のじいさんだ。」

 「大介さんのお祖父さまですか・・・さぞ立派な方だったんでしょうね。」

 「いや、ただの飲んだくれのジジイだったな。」

 「・・・・そうなんですか?」

 「まぁ、闘えば無敵で、俺にとっては憧れの人ではあったがな。」

 「・・・優しい方だったんですね。」

 ・・・・。

 「何故そう思う?」

 「大介さんがお祖父さまの話をしている時、優しい目をしていますから。」

 「そうか、そうだな確かに心根の優しい人だったな・・・・・・・・と、そんな事よりもティア、メル、ケネス準備は出来てるか?」


 大介は闘神気の話から大好きだった祖父の話になり、ついつい思い出に耽りそうになり、慌てて話をこれからしなければならない事に切り換える。


 「はい、何時でも。この間は不意を突かれましたが今度はこの私の力作、【魔力電磁銃】で返り討ちにしてやります。」

と言って、メルティスはライフル銃の形をした【魔力電磁銃】を構えた。


 これは雷魔法を応用した魔法印を銃身に施し、グリップ部分にある魔力を貯めた銃倉からトリガーを引くことにより銃身の魔法印に魔力を流し電磁力を発生させる。

 そして、魔力を充填した各種魔法弾をその電磁力により高速で打ち出すという銃であるらしい。


 「威力はそれほど有りませんが他にも色々と持ってきていますからお楽しみに。」

と、メルティスは自分の作った物を実戦で使えるとワクワクしているのか、自分の背負い鞄から球状や三角錐等の形をした物を楽しそうに取り出していた。


 大介はそれを見て、気になっても敢えてそれらの物について質問しない事にした。


 ・・・下手に質問しようものなら、メルは嬉々として何時間でも説明しそうだからな・・・


と思いながら、ティアに目を向けると、


 「はい。私も何時でも、後方支援の治癒や回復は任せてください!」

と、ティアが魔法の杖を持って力強く応える。

 続いて「はい。私も武器の修理補修は任せてください。」

と、ケネスも胸の前で手を握りしめ応えた。


 それを聞いて、

「よし・・・・まぁ、奴等も直ぐには来ないだろうから、まだ、そんなに力を入れなくてもいいぞ。ただ、気は抜くなよ。」

と、大介が言うと、「「「はい!!」」」と、三人からいい返事が返ってくる。



 それから二日後の朝。


 「ふむ。遺跡の魔法システムは立ち上げにてこずっているようだな・・・・それに、シャドーの情報どうりメルティス王女以外にもアルテミス王家の者達がいるな・・・三人の妃と第三王子か・・・」


 ・・・アルテミスからアマノハラを結ぶ魔動浮游船の定期航路が異邦人の遺跡の上を通っている、その定期船にお忍びで乗り込んで遺跡の上空で途中下船したか・・・・・・・アレイアス兄様とリサナの姿もあるな・・・・・二日では流石に黒衣の魔女でも、まだ完全には魔力は戻っていまい・・・


 異邦人の遺跡から十キロ程離れた地点で、メンドゥーサは自信に身体強化魔法、《透視》と《遠眼鏡》を掛け異邦人の遺跡の様子を伺っていた。


 「メンドゥーサ様、アルテミス王家暗殺部隊の者達五名、合流いたしました。」

と、後ろからメンドゥーサにシャドーの声が掛かる。


 メンドゥーサは《透視》と《遠眼鏡》の魔法を解くと振り返り、

「よし!作戦会議をする。皆を集めよ!」

と言うと、「はっ!」と応え、シャドーはその場を離れた。



 「シャドウが事前に調べた異邦人の遺跡の見取り図だ。」

と言って、集まった者達の前にメンドゥーサはシャドーの書いた見取り図を広げる。


 それによると異邦人の遺跡は、中心に大きな神殿のような石造りの建物があり、その神殿のような建物を取り囲むように大小様々な建物跡が建っている。

 その敷地は、神殿のような建物を中心に半径一キロ程の円形をしていた。


 「まだ、異邦人の遺跡の魔法システムは立ち上げられていないようだ。その為、我らが攻め込めば、奴らはこの神殿に逃げ込むだろう。シャドーの調べでは神殿の表面は天然石で出来ているが中心部は特殊な金属で作られているらしい。が、魔法システムが動いていない限りは何の驚異も無いということだ。」

と言って、メンドゥーサは一同を見回し、

「今現在、黒衣の魔女はまだ完全に魔力は戻っていないだろう。ならば、奴らの内で我らに対抗しうる者は、新たに来た異邦人の黒髪の男たけだ。あとは物作りに長けているというメルティス王女の魔法道具や罠だが、魔法道具での攻撃は防御魔法で防げるだろう、罠に関しても大した物ではないと思われる。」

と続ける。

 「それらを踏まえて私が考えた作戦は、まず・・・・・」

と、メンドゥーサは一通り自分の作戦案を話すと、

「・・・・何か意見はあるか?」

と、他の者達に意見を求める。


 ・・・・。


 「無いな。ならば、私を含むアレイアス討伐部隊は新異邦人討伐部隊として黒髪の男を引き受ける。アルテミス王家暗殺部隊は部隊長をカレンのままとしアレイアス+アルテミス王家暗殺部隊として、第一目標アレイアス王子、第二目標メルティス王女、第三目標をアルテミス王家の三人の妃と第三王子とし、その命を奪え!まだ完全に魔力が戻っていないとは言っても黒衣の魔女には気を付けろ。以上だ!」

と言って、メンドゥーサは再び一同を見回し、

「仕掛けるのは今晩だ!今の内に体を休めておけ!」

と全員に命じる。

 すると、その場に集まっていた者達は皆一言も発することなく、思い思いの場所に移り体を横たえるなどして体を休める。

 それを確認すると、メンドゥーサも近くの巨木の根方に体を預け目を瞑る。


 ・・・新たに来た異邦人、たしかダイスケと言ったか・・・何故、奴はアレイアス兄様達を助けたのか?・・・シャドーの情報からメルティス王女の用心棒をしていると思ったのだが・・・・・・・・まさか、アレイアス兄様を使ってウラヌス王国内の混乱を狙っているのか?・・・それでアルテミスへの戦争を終結させ、メルティス王女の暗殺も無くすと?・・・そもそも、あのアレイアス兄様と黒衣の魔女がどうにも出来なかったウラヌス王国内の大勢を、異邦人が一人増えたところでどうこう出来るとは思えんが・・・逆に自分達を危機的状況に陥らせているとしか思えん・・・私なら、異邦人の遺跡の魔法システムを立ち上げられるなら、危険を犯さず自分が守るべき者の為に、余計な事はせず異邦人の魔法システムに守られた遺跡に籠り、相手が諦めるか自分達が反撃に出られるチャンスを待つがな・・・


と、メンドゥーサは大介の行動理由について考えたが、どう考えても大介が無謀な事をして自分達の首を絞めているとしか思えなかった。が、ニッと笑った大介の顔を思い出し、


 ・・・やはり、純血の異邦人でない我らなど恐るるに足らん、と?・・・だから、我らの命も取らなかったのか?・・・・・・ふざけるな!!・・・この間は不意を突かれただけだ、今度は負けん!・・・もし、我らを見下しているのなら奴に目に物見せてくれる!!・・・


 メンドゥーサは兄である二人の王子と共に幼い頃から世界最強と言われている黒衣の魔女リサナに、己が身を守る術を身に付けるために鍛えられてきた。が、成人した頃に異邦人の力を使えるようになってからは、練習中の試合とはいえ本気のリサナから三本中一本は取れていたという自負と、Sランクの魔獣退治に盗賊退治や海賊退治、隣国との小競り合い程度だが指揮官として戦にも参加し実戦経験も積んで戦いには他に劣らない自負を持っていた。

 その為、自分が見くびられているという考えが浮かんでくると、はらわたの煮えくり返りそうな程の怒りが込み上げてくる。と、その怒りで一瞬魔力が爆発的に膨れ上がり周りの者達を驚かせた。が、


 ・・・い、いかんいかん・・・ここで感情的になっては・・・相手に足元を掬われかねん・・・冷静にならなくては・・・


と、気持ちを何とか落ち着かせる。


 ・・・何にしても奴の考えが分からない以上、こちらは慎重に行動せねばなるまい・・・


と、メンドゥーサは悪い方へ向きかけた思考をやめて体を休める事に専念することにした。

ここまで読んでいただき有難う御座いました。


えー、この拾肆話で書き溜めてあったものは出し切ってしまいました。

拾伍話はただ今執筆中で御座います。

ここまで見捨てずに読んでくださった皆様には感謝感謝で御座います。が、誠に申し訳ないのですが、拾伍話目からは不定期更新になると思います。

出来るだけ早く更新していきたい思っています・・・・・・少なくとも月に一回は更新したいなーと思っています。(出来なかったらごめんなさい)


あまりいい文章は書けていないかもしれませんが、読んでいただいた方に楽しんでいただけていれば幸いです。


程程にがんばって書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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