9.キャンプ一日目(脳みそフルスロットルお弁当タイム)
こんばんは。お久しぶりです。お待たせしました!
少し仕事でだるくなると執筆速度が遅くなります。申し訳ないです……。
もっと力をつけませんとね、うん。
七月頭、夏の始まりで気温は高め――とは云え、山の中だと涼しさを感じる。強い日差しも木々が遮ってくれるので、あまり暑さを感じないのだ。過ごし易い気温である。
ハイキングコースは、緩やかな勾配の山道だった。
山道とは云っても、自然景観を壊し過ぎない程度の舗装はされている。足の下に感じるのは、踏み慣らされた土と小石。たまに生えるしぶとい雑草。
幅は大人三人が並んで歩けるくらいで、道の端には木製の転落防止の柵が作られていた。
道の周りは木々が生い茂っている。定期的に人の手が入っているのだろうか、日差しを遮ってはいるが、完全に遮断はしていない。木陰で涼しいとは感じるが、薄暗いとか鬱蒼と云うような不気味さは感じなかった。
綾小路龍治はその道をせっせと登りながら、周囲に気を配る。この程度の坂道ならば彼にとってはどうと云う事はない。同じ年の他の子供たちより、体力気力には自信があるのだ。
班長として、敢えて集団の後方を歩く。すると皆の事が見えてくる。
(やっぱり花蓮は体力あるんだよな。恵理香もしっかりした足取りだし、まぁ大丈夫。莉々依頑張ってるけど、少しフラついてるな。次の休憩所でちゃんと休ませないと。玲二は心配なし。むしろもっとテンション下げろ。柾輝は――)
ちらっと横を見れば、前を見ながら龍治と同じ速度で歩く岡崎柾輝が居た。すぐに龍治の視線に気付き、微笑みながらこちらを見る。
「どうかしましたか、龍治様?」
「いや特に何も」
「そうですか」
にこりと後光が差しこむような笑みを浮かべる柾輝を見ると、具合を窺うだけ無駄だった気がしたが、龍治は班長である。一人だけ差別する訳にはいかない。班員の体調に気を配るのは、班長の大事な役目なのだ。
「龍治様」
先頭を歩いていた副班長の東堂院花蓮が立ち止まり、体ごと振り返って龍治に声をかけた。他のメンバーも立ち止まり、同じく龍治を見る。
「なんだ?」
「次の休憩所でお昼にしませんか? 頃合いだと思いますわ」
「ん、そうだな」
花蓮は僅かに息を弾ませている浅井莉々依へ、視線を流しながら云った。
腕時計で時刻を確認すると、まだ昼食を摂るには早く感じる。しかし食べておかしい時間ではない。故に龍治はあっさりと頷いて、最後尾を歩いていた引率の教師を振り向いた。
「と云う事で、次の休憩所でお昼にしていいですか、先生?」
「ああ、そうだね。少しペースも速かったし、ゆっくり休もうか」
教師も頷いたので、莉々依が安堵したように、けれどどこか申し訳なさそうに微笑んだ。それを見たらしい鬼塚恵理香が肩を優しく叩いている。気にしないで、と云う事だろう。
うむ、と一つ頷いて、龍治は禅条寺玲二にも目を向けた。
「玲二もそれでいいか?」
「もちろん! 僕もお腹へってたんだー」
事後承諾であったため、いいかも何もあったものではない。しかし玲二は本当に気にしていないようで、にぱっと明るく笑って龍治の肩をぱしぱしと軽く叩いた。
それだけで隣りから不穏な空気が漏れ出たような気がしたけれど――とりあえず、スルーしておく。
僅かな接触で機嫌急降下な柾輝も柾輝だが。
玲二のこの気安さは、龍治への親しみ故か、それとも柾輝をワザとからかっているのか――
(前者だと、思っておきたい……!)
*** ***
到着した休憩所は、漆喰の壁に黒い瓦屋根の小さな家だった。山の中の休憩所と云うより、映画村とかにありそうな感じだと龍治は思った。景観を壊している……と断言出来ない、微妙なラインなところが小憎らしい。
出入り口は大きな観音開きになっており、台風や大雨が来ない限りは開けっぱなしだそうだ。中に入ると明かり取りの窓がある事もあり、電灯がなくとも充分明るかった。
中には木製の背もたれの無い長椅子が二脚と大きなテーブルが一卓、ゴミ箱が一つ設置してある。
管理が行き届いているのだろう。山の休憩所にありがちな汚さとは無縁で、きっちりと掃除がしてあった。
(俺達が来るから掃除してある、とは考えたくないな……)
それが有り得ない、と云い切れないのが『瑛光学園』の怖い所なのだが。
椅子が丁度二脚なので、男女で別れて座る。先生はテーブルの陰に隠れていた丸椅子を引っ張りだして座った。
皆がいそいそと背負っていたリュックを降ろし、中から弁当を取り出す。
弁当に学校側からの規定は特になく――極当たり前に、腐りやすいものや、運ぶのに難儀するようなものはよして欲しい、くらいだ――、各自の個性が出た弁当である。
花蓮は漆塗りの曲げわっぱ。東堂院家はどちらかと云うと洋風を好む傾向にあるので、これは花蓮の趣味なのだろう。蓋を開くと中は二つに仕切られていて、片方は主食の炊き込みご飯、もう片方は色どりのよいおかずが詰められていた。
恵理香は花柄のサンドイッチケース、莉々依はパンダ柄のおにぎりボックスと、分かりやすく好みが別れていた。
女子陣は全員一段弁当なのに対し、男子陣は二段である。
柾輝は小判型の二段弁当。下は紫蘇が混ぜられたご飯、上はおかず入れになっている。
龍治はスリムなスクエア型で、黒地に白色で白ツメ草が描かれている。ご飯は紫蘇ではなく、刻んだ梅干しが混ぜ込まれものだが、おかずの内容は一緒だ。
内容がほぼ一緒なのに弁当箱が違うのは、お互いの趣味の違いである。正確に云えば、柾輝のは彼自身の趣味だが、龍治の方は父の趣味だった。何故ここで母ではなく父の趣味が発揮されるのかは、龍治本人にもよくわからない。シェフに聞いても、優しく微笑まれるだけだった。
そして玲二は紺色の二段重。蓋に紫陽花が描かれており、季節感ある上品なものだ。これは玲二の趣味ではなく、彼のご母堂の趣味だろう。ちなみに、先生含め男連中の中では一番大きい弁当箱だった。
「玲二はよく食べるな」
「これでも少ないくらいだよ。本当はもう一段欲しい」
「そ、そうか……」
人一倍食べるのに、何故そんなに細いのか……は本人が一番知りたい事だろう。
ゼンさんの記憶を漁ってみると、痩せの大食いである男性は意外と多いようだ。遺伝子の異常だかお腹の中に居る虫だか、なんだか怖い情報が出てくるので其れ以上漁らないようにしているが。
玲二の場合、体が細い以外は全く持って健康体なので、病気とかではないと思うけれど。単純に体質なのだろうか。
龍治もどちらかと云うと、痩せの大食い体質な気がしている。しっかり三食おやつまで食べているし、運動だって適量こなしているのに、筋肉がついてる気がしないのだ。柾輝は年齢相応に肉がついているのだが。
(別に貧弱じゃないから、いいんだけどな!)
どこかへ向かって――主にゼンさんの記憶に向かって――負け惜しみ的な事を思いながら、手を合わせていただきます。
この中に唯一神を信仰する者はいないし、瑛光学園はカトリックなどの宗教系でもないので、食事の前の祈り的なものはいらない。いただきます。何と簡潔で分かりやすく、素晴らしい言葉なのかと龍治は思う。感謝も祈りも、この一言に全て集約されているのだから便利だ。
さて。
バスの時とは違い、男女向かい合っての状態なので、話は自然と男女混合で弾んで行く。花蓮達は特別男嫌いと云う訳でもないし、龍治達も女子と喋る事に照れ臭さはない。小学生特有の気恥かしさから来る異性への忌避感や強硬な排斥感覚は全くないと云っていい。
そもそも、一般的な家庭とは違い、異性への扱いは極自然に教育されている。細かく説明すると面倒なので簡単に云うと、男性は女性を大切に扱うように、女性は男性を邪険にしないように、と云う具合だ。身も蓋も無い云い方をすれば、男も女もお互いに機嫌を取り合え、である。
心の底から分かりあうには喧嘩や敵対も手段の一つだと龍治は思うが、常に悪意にさらされたい訳ではないので、この教育方針は間違ってるとは思わない。普通に友達付き合いをするなら、悪意も害意もない方がよいのだから。
しかし――
(ここまで楽しげだと、水を差せないな……)
どうにかハイキング中に柾輝と花蓮に「お前らこのキャンプで何する気だ」と探りを入れようと思っていた龍治なのだが、この状況で二人の敵である風祭眞由梨の名前を出すのは流石に気が引けた。場の空気が悪くなる事など、実際やらなくてもわかる。
厭な事を避けてばかりいては先に進めず、人は時に自ら嫌われ役を買って出るくらいの度量がなくてはいけない、とは分かってはいるが。
皆が和やかに食事している所に爆弾を放り込むのは、嫌われ役どころか嫌われ者の行為ではないかな、と思う訳だ。
(……こんな時、ゲームの『綾小路龍治』が羨ましくな……らないな、やっぱり)
うん、と一人で頷く。
『せかきみ』――乙女向けゲーム『世界の全ては君のモノ』に登場する『綾小路龍治』は、場の空気など読まない男だ。「俺が周りに合わせる必要はない。周りが俺に合わせろ」を地で行っている。遠くから見てる分には愉快かもしれないが、側には絶対いて欲しくないタイプである。
あぁ、ゲーム中の『柾輝』と『花蓮』はよく我慢していた物だ――と考えて、そう云えば『柾輝』の方は我慢の限界が来るイベントがあったなと思い出す。腐女子垂涎の爆弾イベントが。
(やな事思い出した!)
ゼンさん鮮明に記憶見せて来るな、と考えてぷるぷると頭を左右に振る。それで記憶を振り払えはしないが、気を取り直す事は出来た。はふ、と溜め息一つ。なんとか脳はクリアになる。
「……龍治様、どうかなさいましたか?」
「ご気分でも悪いのですか……?」
「えっ」
柾輝と花蓮に声を掛けられ顔を上げると、全員が心配そうに龍治を見ていた。
回転の速い脳が、すぐさま結論を出す。
――黙り込み、一人で頷き、果ては突然頭を振ると云う挙動は、明らかに不審である、と。
(Oh……!)
自分の莫迦っぷりに目眩がした。仕方なく誤魔化す方向へ持って行く。
「いや、なんでもない! ちょっと思い出し……笑いをな!」
「一切笑って無かったよ」
「むしろお悩み全開のお顔でしたわ綾小路様……」
「あれっ」
ばればれである。花蓮越しの付き合いである恵理香にまでばっちり見透かされていた。恥ずかしい事この上なしである。しかも誤魔化したせいで、余計に周りが心配する空気になってしまった。
これどうしようと思っていると、花蓮が悲壮な顔つきになった。
「龍治様……」
「なんだ?」
「もしや、眞由梨様の事をお考えで……?」
ぴくりと柾輝が反応し、他の面子も緊張した面持ちになる。
花蓮の発言は、当たらずとも遠からずと云う奴だ。なので否定に一拍悩んでしまい、それが肯定と判断されてしまった。墓穴とはこう云う事か。
「えっと……」
沈んだ空気に、龍治はカリカリと頬を掻いてしまう。皮膚が傷付くからよくないのは分かってはいるが、気まずいです、を表現するのには良い動作なのだ。
脳を回転させる。頭の出来は悪くない。物事を考えるのは、得意と云うか、好きだった。
これは龍治の生まれ付きもあるだろうが、まず間違いなく、腐った妄想大好きな前世記憶の影響もあるだろう。腐った人達はあれこれ頭の中で桃色妄想をするのが好きなのだ。中にはそれを文字や絵で表現するのも好きな人たちが居て、そう云う人達は同人作家と呼ばれる、と。
ゼンさんは貴腐人な同人作家だった。考え事なら、お手のものである。
龍治は別に腐った桃色妄想などしないし、健全な男子が行うような厭らしい想像もしない。ただ、考えるのは好きだった。己の思考に没頭する作業は、楽しいのだと思っている。
だから考える。今この場で、自分はどう発言するべきか。
「…………まぁ、従姉妹だからな。ハイキングに行くって云ってたのに来ないから、心配くらいはするさ」
花蓮達が顔を見合わせる。どこかバツが悪そうに。
「花蓮と眞由梨が俺の見てない所でやりあったんだろうな、ってのも分かるし」
「ですが、それは……!」
莉々依が花蓮を庇うように声をあげたが、当の花蓮がそれを制した。吊り目がちな黒目に不安を過ぎらせながら、花蓮はじっと龍治を見ている。
「……悪いとは思ってる。あいつは、気が強いし、花蓮と柾輝に対して当たりがキツい。二人とも、よく我慢してくれてる」
「え……」
「俺に気を使ってくれてるんだろ? ……ごめんな」
――そうなのだ。結局龍治が抱える悩みとは、“コレ”に集約される。
眞由梨に手を焼くのも、風祭を庇いたいのも、自分の意思だ。
眞由梨には困っているが、親戚としての情があるから切り捨てられない。自身の一存で家一つを潰されるのは、罪悪感が酷くて怖いから厭だ。だから必死に宥めて、周りを取り成して、どうにかこうにか取り繕っている。
それは間違いなく、龍治個人の我が侭なのだ。
その我が侭に、花蓮と柾輝を付き合わせてしまっているのが、心苦しいのである。
眞由梨は龍治の従姉妹であるからと威丈高に構えているが、総合的な家格で云えば風祭より東堂院の方が上だ。花蓮はその気になれば、眞由梨を潰す事が出来る。しかしそれをしないで精々が厭味の応酬に留めているのは、眞由梨が龍治の血縁だからだ。彼女は、眞由梨に何かあれば龍治が胸を痛めると云う事を重々承知しているのである。
それは柾輝にも云えた。柾輝の立場上、目に余る眞由梨の態度は雇い主である治之への報告対象だ。龍治を困らせるばかりか、その婚約者である花蓮への態度はどう考えても庇えるものではない。龍治の世話役であり、父から監視を頼まれているだろう柾輝は、すぐに眞由梨の無礼を――悪い云い方だが――告げ口しても当たり前なのだ。
なのに二人は、我慢してくれている。
今回のキャンプで何かやらかすつもりなのは、予想出来る。しかし、その“何か”はわからない。眞由梨の心を圧し折るのか、それとも、全面戦争に持ち込むのか。しかし大人の介入は望まず、自分達で解決する気でいるのは明白だ。本当に我慢ならないなら、力ある大人に云ってしまえば済む話なのだから。
それをしないで、「二人で協力しあってなんとかしようぜ」状態になっているのは、龍治からしてみればいじましくもあった。
それと同時に、凄まじく申し訳ないし、恐ろしいのだが。
……下手をしなくとも、女子を二分する抗争に発展する可能性があるので。
「眞由梨の事は俺がどうにかするから、もう少し我慢して貰えるか?」
初等科男子の中に、龍治と一対一出来るような人間は居ない。家柄、財産、能力、どれをとっても龍治は他の生徒より頭一つ二つ分飛び抜けているため、敵対しよう、逆らおうと云う者は見かけない。初等科男子は一枚岩と云って差し支えない状態だ。
しかし女子は、花蓮派と眞由梨派で二大派閥が出来てしまっている。
龍治の婚約者であり、大財閥東堂院家令嬢花蓮を支持する女子と、龍治の従姉妹であり、血筋的には高位である風祭家令嬢眞由梨を支持する女子は、云うまでも無いが――とても仲が悪い。
二人が対立する度に龍治が間に入るので、表面上は軽い云い合いや足の引っ張り合い程度で済んでいる。
が、これが悪化したらどうなるか。
女子の対立の恐ろしさは、ゼンさんの記憶からよくよく学んでいる龍治である。いじめどころか流血沙汰に発展しても不思議はないのだと、知っているのだ。
それが怖い。すごく怖い。自分の周りに居る人達が自分のせいで傷付け合うなんて、恐ろしくて仕方ない。
(チキンだと呼びたくば呼べ!)
流血沙汰のキャットファイトを見て喜ぶ趣味を、龍治は持ち合わせていないのだ。周りで起こされるくらいなら、自分が買って出た方が百倍はマシと云うもの。己のせいで女の子同士が攻撃し合うなど、許されない。龍治が「チキン野郎!」と罵られてビンタでも喰らわされた方が絶対にいい。……まぁ、そんな事出来る女子がいない事も、重々承知はしているが。
「頼む」
重ねて云うと、花蓮と柾輝は途惑った顔になった。玲二達は心配そうに三人を交互に見ている。先生は口が出せないのか、心底困ったような顔で龍治を見ていた。
龍治は、こてん、と小首を傾げる。
(まずった。一足飛びに行きすぎたか?)
思索に没頭する龍治の悪い癖の一つだ。
ついつい自分の中でだけで考察して、結果まで出し切ってしまうので、突拍子もない言動へ直結する事がままあった。それが挙動不審へ繋がるとわかっているのだが、中々この癖が治らない。
周りをぽかんとさせてしまったりしてから、はっと気付くのだから始末に負えない。ゼンさん記憶も残念な事に、こう云う時は突っ込みをくれないのだ。わざとなのだろうか。だったら性格が悪い。
龍治が気まずさと戦っていると、それを察してくれたのか、柾輝と花蓮が同時に龍治の手を握ってきた。
驚いてのけぞる龍治に、二人は云った。
「龍治様が気に病む事はございませんわ! 未来のつ、つ、妻として! 当然のことをしているだけです!」
「そうです龍治様! 気になさらないで下さい! 僕達、全然気にしてませんから! むしろもっと頼って下さい!」
「そ、そうか? ありがとな?」
なんとか笑ってみせると、二人も安堵したような吐息をついた。
(……また、気を使わせてしまった……。俺も修業が足りないなぁ……)
そのまま和やかな空気へ戻った事には安心したが、根本的には全く解決していないので、龍治はこっそり溜め息をついた。
約九十年分の前世記憶があったところで、自分は所詮小学生なのだなぁと思い知ったと云うか。
(俺、もっとしっかりしないとな。将来は、綾小路を背負って立つんだから――)
マジで龍治の胃に穴が開くんじゃないか……と心配になってきました。←
しかし、恋愛物の主人公なのにカッコいいシーンがないスね龍治は。
客観的に見たらカッコいい設定なのに……生きてないような……。そろそろ他キャラ視点混ぜようかなと思いつつ、テンポが悪くなりそうなのでもうちょい後で……と云う気も。
キャンプ編が終わったら一段落として、他キャラ視点書きますかなぁ。