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メイン攻略キャラだけど、ヒロインなんていりません!  作者: くもま
一章 向かう所敵なしのお子様、小学生篇
36/42

ここまでの登場キャラまとめ 2

 更新が遅れ気味で申し訳ありません。リアル事情に翻弄されております。


 ここまでのお話に出てきたキャラのまとめなので、当然のようにネタバレです。まだ読んでいらっしゃらない方はお気をつけ下さい。

綾小路あやのこうじ龍治りゅうじ

 天敵:同類(前世の記憶を利用するもの)New!


 ゲームでは:

 メイン攻略キャラ。攻略対象中唯一、ノーマル、トゥルー、真トゥルーと三種の正規EDを持つ。

 必ず登場するが故に、他の攻略キャラと横の繋がりが最も多く濃い存在でもある。他の攻略キャラからあらゆる意味で害される率ナンバーワン。「恨み買いすぎだろ」とはどのプレイヤーも一度は口にしたと思われる。

 死亡ルートの半分以上の死因が他殺である事はプレイヤーの間で物議をかもした。また、殺害される際に特別スチルが用意されていたり、声、息遣いに声優なかのひとが本気を出したと評判で、それを見たい・聞きたいためだけにバッドエンドへわざと進むプレイヤーも多数いたとか。

 腐った人々からは大絶賛の嵐で、「BLCDよりエロい」呼ばわりされ、担当声優が『せかきみラジオ』にて「なんでやねん!」と関西弁で渾身の突っ込みを入れた話は有名。

『せかきみ』発売後にその声優が出演したBLCDが飛ぶように売れたのは余談。


 死亡ルート:有(半数以上他殺) ヤンデレルート:有


 小説では:

 攻略キャラ達を『ヒロイン』より先に(友情的な意味で)攻略するために、行動を開始した。手始めに、自由行動をゲットするために似非反抗期を始め、自分を監視していた父親を泣かせている。

 椋太郎を守るためと云うより、彼を“攻略するため”に動いていたようだ。しかし交流を続けるうちに、しっかり相手への執着心が芽生えた模様。椋太郎を手に入れる為にいたいけ(?)な少女すら利用した。腹がじわじわ黒くなってきた悪寒。

 椋太郎が前世での弟だとは、龍治もゼンさんもどうやら気付いていない様子。


 一言:

 そもそも正しいだけの人間とかつまらないにも程がある。←

 作者の心には「人に効率よく嫌われる方法をご存知ですか? 正論を云い続ける事です」と云う、とあるキャラの台詞がこびりついています。深い言葉だな……。

 死亡ルート半数以上他殺なのに龍治が割とケロッとしてるのは、ゲームの『龍治』が敢えて恨みを買う様な行動をバンバンしてたからです。「自分はしてないから大丈夫だろ」と思っているようです。……油断って怖いね。(小声)



久遠くどう椋太郎りょうたろう

 誕生日:7/27 誕生花:フウロソウ「変わらぬ信頼」

 血液型:O 身長:177センチ 体重:63キロ

 髪:黒 目:黒 容姿:正統派美形

 趣味:風景、動物などの写真観賞 特技:語学

 好物:照り焼き(特に鶏肉の) 苦手:キムチ

 家族構成:父 母 兄

 座右の銘:寸歩不離すんぽふり・すぐ側から離れない事、非常に密接な関係の事。

 イメージカラー:黒


 ゲームでは:

 必ず登場する攻略キャラ。ヒロインの幼馴染枠と教師枠を兼任している。

 発売前は優遇枠ではないかと云われていたが、実際には(柾輝ほどでないにしろ)不遇枠であり、そこをネタにされると同時に愛された。

『椋太郎』ルートをある程度進めないと争奪戦に参加すら出来ないものの、必要パラメータは龍治の半分以下、選択肢も捻りがなく、攻略は非常に楽。攻略本でも総合難易度:簡単に分類されたので、「チュートリアル先生」なるあだ名がある。またヒロインとの年齢差ゆえに、ロリコン扱いが当たり前状態であり、公式もそれを匂わせて来るから病気としか思えない。

 それくらいなら「本気出すには物足りないキャラ」扱いされて終わりだったが、彼の名が一躍高められたのは、“狙わなければ見れないバッドエンド”を持つキャラの一人であったからである。

(基本的に『せかきみ』のバッドエンドは、ミスやうっかりレベルで簡単に見れる物が多い。落とし穴やスタッフのイジワルが多いとも云う)

『ヒロイン』への愛を訥々と語り、いかに『龍治』が憎かったかを熱く語った後、画面が赤黒くなるのだが、どう考えても『龍治』にR-18グロな事をしたとしか思えない効果音と音声に乙女ドリーマーたちは絶叫し腐れ者たちは(ある意味壮絶にエロいと)狂喜したと云う伝説的なEDである。


 死亡ルート:有 ヤンデレルート:有(※『ヒロイン』には危害を加えない)


 小説では:

 初登場時は泥のような雰囲気をまとい、「攻略ムズイんじゃね?」と思わせておきながら割とチョロかった。理由は後述にて。

 カウンセラー時代に負ったトラウマにより、すっかり根暗のニート(※在宅ワーカーです)風になってしまった。生徒を亡くした事も、生徒にストーカーされた事も黒歴史でしかなく、振り返ってはめそめそ泣いていたようだ。

 龍治に対しては初めから気を許していた。見目麗しい“子供”である事に対する椋太郎自身の性癖が作用した事と(柔らかい云い方で、子供好きの面食い)、前世の魂が龍治の前世の弟であった事が理由。本能で龍治へ好意を向けていた。

 生活空間にじわじわ龍治が侵食して来ていたが、あまり気にしていなかった。むしろ乙女の如く来てくれるのを楽しみにしていた辺り、どう突っ込めばよいやら。

 小ざっぱりした格好になったら途端にイケメンへ変化へんげ。「誰だお前」レベルで別人だが、中身は相変わらずのようである。

 なんとか『ヒロイン』に傾倒する前に攻略出来た模様。今後さらに囲い込まれる予定だが、それに気付く事は恐らくない。鈍さ故と、築き上げられた龍治への信頼故に。


 一言:

 メインの登場キャラが子供ばかりだったので、大人を出したくて最初の攻略対象となりました。作者が思っていた以上に根暗で鬱々してたもんで、こいつの内面を書いてる時作者は「ぎぎぎぎ……」と奇声を発していました。

 今後は良い方向に歩いて行って欲しいものです。が、龍治のせいで穏やかな道は歩めないと思います。

 ……がんばっ。←



岡崎おかざき柾輝まさき

 天敵:龍治を害する存在 New!


 ゲームでは:

『龍治』と共に必ず登場する攻略キャラ。ロリコン扱いの椋太郎を越える不憫枠であり、同情を寄せるディープなファン多し。

 髪の色が蜂蜜に近い茶髪。目の色は明るい橙色である。


 小説では:

 同年代にはどこか寒々しい態度を取るのに対して、椋太郎には始終友好的な態度。理由は「龍治様が楽しそうだから」との事だが、龍治は玲二達と一緒に居ても楽しく過ごしている。他に理由があると思われるが、現段階では不明である(龍治も追及していない)。

 龍治に悪意をぶつける輩には実力行使に出る事が判明した。パイプ椅子を直線に投げられる膂力りょりょく有。いつも出せる力なのか、火事場の力かは不明。龍治の危機に発動するのは間違い無し。

 龍治を優先しすぎて、少し倫理観がブレているかもしれない。


 一言:

 作者は内面追えていますから、こいつの行動原理がわかりますけど、龍治や読者様には謎なのだろうなぁ……と思うととっても楽しいです。←

 さぁ悩んで下さい、柾輝の事で! 割と予想外になると……思います、けど! 恐らく!(自信が薄い)



東堂院とうどういん花蓮かれん

 ゲームでは:

『龍治』と一緒に必ず登場する『悪女ライバルキャラ』。本領発揮は『龍治』のルートだが、どのルートでも『ヒロイン』を厭い、殺意が見え隠れ(時にモロリ)する悪意をぶつけて来る。

 髪の色がピンク。目の色は緋色である。


 小説では:

 親戚から「モブ」と暴言を吐かれた莉々依の為に怒りを覚えたが、彼女が庇うので手出しはしなかった。莉々依が庇わず、龍治がなんらかの行動を取っていなければ、亜麻音は花蓮に潰されていたかも知れない。

 椋太郎の事は「龍治様がお好きなようですから」と友人として認める方向。椋太郎が龍治を押し倒した上に首を絞めた事を知ったら少し(?)悶着が起きたかも知れないが、仮定の話である。

 本人曰く「本妻の余裕」と云う事で、あまりあからさまに嫉妬はしないようだ。


 一言:

 今回はどうしても影が薄くなってしまいました。椋太郎の所へ行くのに花蓮を伴って行くのはあまりに不自然だなぁ……と思いまして。花蓮も忙しいですし、いくら龍治が一緒とは云え大人の男の所へ頻繁に出入りするのは外聞も宜しくないでしょうから。

 花蓮が居なくて寂しかった読者様がもしいらしたら……私もですと云わせていただきましょう。←

 しかし当初の予定通り、「帰りを待っているヒロイン」ではあるかも知れません。

 新章は学校へ舞台が戻るので、花蓮も活躍してくれるはずです。



浅井あさい莉々依りりい

 ゲームでは:

『花蓮』の取り巻きとして登場。大人しいが、とあるキャラのルートでは大変貌を遂げる。

 髪の色は山吹色。目の色は茶色。


 小説では:

 椋太郎に付きまとった少女、麻倉亜麻音のはとこ。実の姉のように慕った優しいはとこが豹変してしまい、枕を濡らした事もあった。はとこを諌めようとしたものの、「モブ」と罵られ取り合ってもらえなかった。

 亜麻音の死後、麻倉家へ父と共に出向き愛音の側に居て彼女を慰めていた。他にも多少のごたごたがあったようだが黙して語らない。

 血筋的には遠縁扱いになるので、龍治が危惧していたような影響はなかった模様。ただ父が麻倉家と距離を取り始めたので、それは哀しいと思っているようだ。

 椋太郎と話しをしたがっているが、龍治によりまだ無理だと判断される。それに素直に従ったが、出来る限り早く会いたいとは云っている。何を話したいかは現段階では不明。


 一言:

 ゲームにおける怖い面がチラっとだけ出たような気が。本当にチラっとですけど。

 ……こう云う子が怒るのが一番怖い気がします。

 本来の亜麻音の事は本当に慕っていました。ひよこみたいに後ろをついて回り、亜麻音もそんな莉々依をとても可愛がっていました。

 それ故に、凄まじい豹変をしてしまった様を受け入れられず、自然と距離をとってしまいました。

「もっとお話していたら、もしかしたら……」と後悔しているようですが、その辺は愛音がきっちり否定しています。浅井家と麻倉家の間に距離が出来ても、愛音とは親しいままでしょう。



禅条寺ぜんじょうじ玲二れいじ鬼塚おにづか恵理香えりか

 一言:

 二人とも今回は出番があんまりにも無かったので、新章ではどうにか……どうにか……!

 龍治が「攻略キャラの攻略」を行う過程において、あまり他人を巻き込みたくないの表れでもあるんですけど。自分が身勝手な行動をしている自覚があるんでしょうかね。

 柾輝? あいつはハブった方が面倒で怖いですから……。



風祭かざまつり眞由梨まゆり

 ゲームでは:ボツキャラ。龍治の親戚。真の婚約者。和風美人。と三つの設定のみ作られていた。


 小説では:

 昔の天真爛漫さを取り戻し、すっかり龍治の妹分として本領を発揮している。

 無理矢理着ていた洋装をやめ、自分の雰囲気によく似合う和装に戻ったので、素晴らしい大和撫子な美少女ぶりである。

 椋太郎について「龍治と仲良くて気に入らない」と思っているようだが、意固地になって反対はしなかった。「アナタの事、認めてあげるけど、好きじゃないんだからね!」となんだかツンデレ風味な言葉を帰りがけに云ったようだ。


 一言:

 すっかりあざとい系妹キャラに!←

 花蓮が大人びていますので、よい対比になればいいなぁ……と思います。

 彼女も今回おまけのような扱いになってしまったので、新章では活躍させたい所。

 中学校編では素敵(?)な活躍をして貰う予定なんですけどねぇ……。



麻倉あさくら亜麻音あまね

 豹変前:

 艶々と輝く長い黒髪。生まれ付き長い睫毛。整った顔立ち。大和撫子系美少女。

 清楚で物静か、真面目で気が利く優しい少女だった。友人知人も多く、何かと頼られては断れずにいて、「自分の意志が弱いのでしょうか……」と悩む事もあったようだ。その部分を愛されている事には気付かなかったようだが、周りはそう云うところを含めて彼女を愛していた。

 姉との仲も良く、一緒に遊びに行く事が頻繁にあった。買い物先ではとこの莉々依へのお土産を選ぶのが好きで、それをあげた時に莉々依が頬を赤く染めて嬉しそうに笑う姿が可愛くて大好きだった。

 血縁関係上はハトコであろうとも、彼女にとって莉々依は本当に“妹”だったのだ。


 豹変後:

 髪を茶色に染めて軽くウェーブさせている。化粧もばっちり。今時のゆるふわガール。

 椋太郎を恋人だと主張し、周囲の人間を「自分を引き立てるモブ」と見下し、世の中全て自分の思いのままだと思い込んでしまった。ある意味で大変哀れな少女。

 誰の言葉も彼女へ届かないが故に、彼女の言葉も誰にも届かなかった。“唯一届く相手になれた”龍治と敵対してしまった事が、最大の失敗。龍治とさえ上手く行けば挽回の余地があった。

 最終的に、謎の存在に追い詰められ、“事故死”に追いやられた。

 彼女が本当はなんであったのか、謎のままに。


 一言:

 悲劇や絶望と云う物は、喜びや幸福に満たされている時こそ最大級に輝くそうですよ。

 どちらの亜麻音についても、物語が進むうちに色々分かって来るかも……?

 何にしろ、龍治にとって初めての“同類”で、龍治が絡んだ上で初めての“被害者”ですので。



*【ソレ】

 黒い人形ひとがたの姿で現れる何か。

 数多の一人称を使い、雑多な言葉を遣い、相手を惑わしもてあそぶ事が当たり前。

 無計画なように見せかけて、用意周到に相手を追い込む事に長けている様子。

 指を鳴らすだけで相手の声を奪う、闇に溶けて姿をくらますなど、到底人間では有り得ない能力を何の惜しげもなく使う。

 自称:神様の使いだが、本当かどうかはわからない。それすら含めて嘘かも知れないし、本当の事かも知れない。


 一言:

 トリックスターが欲しかった。(正直)

 登場キャラどころか読者様まで惑わして高笑いするような、危険極まりない奴がな……!(悪い顔)


【ソレ】についてはまだ語れませんが、一つだけ申し上げますと。

 自分よりはるかに弱い少女を言葉巧みに“事故死”へ追い込んでおきながら、「死に様が哀れだから」と云うフツーにして異常な理由で遺体を整えるような奴の云う事を、素直に信じてはいけません。人格が破綻してるのはわかりきっています、疑ってかかりましょう。

 こいつが語る数々の言葉が本当であると証明出来るものは、今のところ何一つないのですから。



*龍治の護衛ファイブ

 龍治を守る護衛集団。“龍治が外出する時のみ”の限定的な護衛であり、龍治が自宅に居る時と学校に居る時、他家へ遊びに行っている時は休み扱いになる(※送迎は行う)。

 全員対人格闘技のプロ。一番新人の小金井でも、相手が一般人であれば対複数でも無効化出来る程度の腕前がある。

 次期綾小路家当主の護衛と云う事で超エリート扱いなのだけれど、彼らのプライベートを見るととてもそうとは思えない。仕事には真面目なので、御愛嬌と云う事で。

 火々池、土荏田、水野江は結構な家柄の出。佐々木と小金井は叩き上げ。

 佐々木は火々池に強く、火々池は土荏田に強く、土荏田は佐々木に強いと云うじゃんけん関係。水野江は小金井に強くとも他の三人に頭が上がらず、小金井は全員に弱い。(この辺は五行無視)

 名前の元ネタ:五行思想(木・火・土・金・水)


佐々木ささき

 威圧感が薄いので龍治の側へ始終侍っている。地味が個性。情報収集の心得もある便利な人。

火々池かがち

 目付き鋭い最古参。護衛ファイブのリーダー。過保護系世話焼き属性。意外と暴走気質。

土荏田つちえだ

 威圧感半端ないガチムキ。本人隠れ甘党のつもりだが、皆知ってる。細かい作業が苦手。

水野江みずのえ

 外見チャラいが中身は意外と真面目な隠れ忠犬。小金井相手には口も手も足も出る。ツンデレ?

小金井こがねい

 新人故に使いっぱしり扱いされる事も。仲間内では口が軽い時があり、それが災いを呼ぶ事も。



*花蓮の護衛トリオ

 花蓮を守る護衛達。花蓮が出かける時には常に付き従う。弥栄は執事のような行いをする事もあるが、本来は業務外。本職さん達に怒られるので本当に必要な時しかやらない。

 色々な意味で三人対等だが、必要な時には艸凪が指揮を取る。

 名前の元ネタ:三種の神器(“やさか”にのまがたま、“くさなぎ”のつるぎ、やたの“かがみ”)


弥栄やさか

 見た目インテリ中身武闘派。ちょっと天然ボケの気がある。

艸凪くさなぎ

 ガタイの良い武闘派。水野江とは幼馴染。

各務かがみ

 優しい顔立ちの武闘派。人の腹を探るのが得意なタイプ。



*眞由梨の護衛トリオ

 龍治のお出かけについて行けるようにと、最近結成された護衛。近々増やす予定だとかなんとか。風祭関係者らしく、眞由梨に甘甘なのが特徴。

 名前の元ネタ:三貴士(天照大神あまてらすおおみかみ月読尊つくよみのみこと須佐之男命すさのおのみこと


天寺あまでら月代つきよ諏佐すさ

 詳しくはそのうち?



 護衛に一言:

 こんな脇役にまで細かい設定作ってんじゃねぇと怒られそうですが、作者は脇役にも細かく深い設定を作るのが大好きなので大目に見てやって下さると嬉しいです。

 しかしその設定が生かされる日が来るのかどうか……(笑)



綾小路あやのこうじ治之はるゆき

 今回はいいとこなしだった美丈夫父さん。

 息子を想うあまり二十四時間監視体制を敷いていた事が不幸の始まり。息子に「うっとーしいわ!」とぶった切られてしまいましたとさ。

 一応龍治は似非反抗期とは云っていますが、「父さんの完全管理思考がうざい」とは常々思っていたようで、適切な距離を取りたがっています。似非じゃなくて本当に反抗期始まってるのではないのか……。

 しばらくしょんぼり肩を落とす日々かも知れない。


綾小路あやのこうじ竜貴たつき

 夫を立てつつやはり息子が可愛い美人母さん。

 息子への監視体制については、夫のやる事なので積極的に口出ししなかったが、息子自らが「もうやなんだけど」と云い出したら味方しない訳に行かない。

 へこむ夫に「親子でも夫婦でも距離感って…………大切ですよ、あなた」と助言をしてみたら余計へこんでしまって首を傾げたとか。夫が「…………」に胸を抉られたとは思っていない。



*「ゆぅ」

 椋太郎と親しい少女。自分の名前が好きではないらしく、親しい人には「ゆぅ」と呼んで貰っているらしい。

 龍治が気にかけている、最も『ヒロイン』の可能性がある少女。

 詳しい事はまだわかっていない。



まどか

 綾小路付きの弁護士。今回は龍治の頼みで椋太郎と麻倉家の問題に取り組んだ。綾小路には内緒で。

(※円はかなり龍治を信頼していて、龍治の頼みなら背信にならない限りほいほい聞く)

 最初は龍治と椋太郎の関係をやめさせるべきと考えていたようだが、友人の助言により見守る方向に転換した模様。椋太郎の背中を叩いて捻くれた激励を送った。

 その後も、ちょこちょこと椋太郎と連絡を取っているようだ。









*ゼンさん

 龍治が名付けた“前世の記憶の総称”。前世の記憶の持ち主の名前を、龍治は知る事が出来ないようなので便宜上ついた名です。龍治曰く、「前世の人だからゼンさん」との事。単純明快。

 かなり罪深い貴腐人でした。ジャンルは雑多に嗜んでいたようだが、『世界の全ては君のモノ』には大分深く入れ込んでいたご様子。ホモも百合もノーマルもロリショタも獣も虫も無機物もなんでもいける口だったので、龍治はそこら辺の記憶を深く探ってはいけない。死んでしまいます。

 弟にすら呆れられるレベルで腐っていたが、偶然出会った理想の男性と恋に落ち、結婚して三人の子供をもうけています。その幸せは長く続かなかったようですが、最終的には人生に悔いなしと微笑んで亡くなった。と、龍治は判断しています。

 人格などはなく、辞書のようなものであって、あくまで彼女の言葉は「そう云ってる気がする」と云う龍治の想像の産物に過ぎなかった――はず、なのだが。どうにも人格があるとしか思えないような出来事があり、龍治はますます自分の頭を疑うはめに陥っています。

 彼女は一体なんなのか。物語の根本に関わっている事は、間違いないでしょう。


 花蓮の護衛トリオなのですが、私があほな勘違いをして八尺瓊勾玉やさかにのまがたまネタが二人になってました。大して出番が無かったのをいい事に、「勾玉こだま」を「各務」に改名してます。申し訳ありませんでした。


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