報告書5つめ 友達。
女の子に食事を済ませ、私自身の充電もできるだけした。
夜になるまで準備を整い、いざ出発。
十字架に女の子を詰めて背負い、暗視方式の視界にし、軽々と村へひとっ走り。
目的の村に訪れ、念入りに索敵。熱反応が幾つもあるので松明か何かを利用し動き回ってるのも把握。衛星機の情報も使用して数分前の人の動作も確認し、安全道を辿る。
同時に女の子の声が聞こえるように顔だけ出させ、行きたい方角を指してもらう。
村の全般は火の海の後の炭化だらけ。ただ途中、路上出店している市場は火の粉や一部焼けただけで被害を免れている場所があり食料物や金属物を盗んだ痕跡がある。
その市場で衣服売り場を発見。私は安全確認し、女の子を外へ。
「何か着てください。見張りはしてますができるだけ静かに急いで。」
いつまでも小汚い布一枚と私のジャケットだけでは不衛生不潔だ。
「お姉さん。着させてくれない?」
白い下着と白いワンピースを左腕で落ちないようお腹とで挟んで持ってくる。
「あっ、それ汚さないで。それ、お姉さんの。」
持ってきた物に大人サイズの革製ズボンがあり、てっきりそれで身体を拭いて欲しいと思っていた。
「お姉さんも寒そうだからそれ良いかなって。着てね。」
「……感謝します。」
改めて女の子の身体の汚れを拭いて衣服を着せる。髪の毛から服まで、そして真新しい白い靴がいつの間にか用意し、それを履くと全身肌以外真っ白な女の子が喜びの表情をしている。
「でも、これって泥棒だよね?」
喜びの笑顔がすぐさま崩れてしまった。
「ここの売人とどこかで会えましたらその時支払いましょう。今は緊急です。理解してくれるはずです。」
「う、うん……。」
女の子を十字架に入れようと手招きしすると。彼女は私の姿を見て微笑む。
「お姉さん、なんかカッコよくなったよ。」
ジャケットを返してもらい、ただズボンを履いただけなのに。どのような返答が良いのか……。
「ありがとうございます。…………。お嬢様は可愛くなりましたよ。」
女の子の脈拍数が瞬時上がったのが伺えた。
人の察知と衛生の記録で問題なく目的地まで脚を運ばせた。
女の子が私に連れて来て欲しかった場所は焼け崩れた動物小屋場所。その建物裏側に燃やされていない大樹があり、木の葉や枝で隠されていたウロまで女の子が導く。
十字架から出た女の子はウロの中へ。必死に助けようとしている者を探す。
ウロの中は子供5人許量できる空間。女の子は中に有る蠟燭に私に火を付けるようお願いして応えると、直ぐに隙間という隙間に顔を運ぶ。
私は彼女が納得するまで外で待機する。
他人間達の反応は私達に気づいたのか巡回なのか、この場所に集まるような移動をしている。
もう少しで寿命が切れる火のついた蝋燭と一緒に女の子がウロから出てくる。
「? それは?」
蠟燭の他に、口に咥えていた物に気づいた。答える前に蝋燭を地面に置いてから私の手に移して見せてくれる。
「白く丸いお花の髪飾り。友達から貰ったの。」
検索してもこの星には存在しない花の造形。文明工作技術的にも最低。推測に子供が加工した程度の物で価値はない。
「やっぱり連れ去られちゃったのかな? お姉さん……。」
「…………そろそろ引きましょう。敵対となるであろう者々が来ます。」
「……………………、お姉さんは逃げて。私はわざと捕まる。」
「お嬢様?」
「……捕まったら、もしかしたら会えるかもだし。……怖いけど、お姉さんは巻き込みたくない。それにお姉さんの言う通りだった。……ごめんなさい。」
彼女は微笑む。残念と恐怖の混ざった笑み。心拍数が不安定に高くなるのを察知。
私は今だけ彼女が必要だ。
「落ち着いてください。」
私は花の飾りを女の子の髪に付ける。数回瞬きしてきょとんと驚いている。
「さっ。小型船舶に入って下さい。あなたのお友達を探しますので。」
簡単な登場人物のおさらいとか。
主人公……アンドロイド 長髪と瞳の色が緑色が特徴的な機械人間。
小型船舶……主人公が宇宙から星内まで乗っていた乗物。今は十字架に変形中。主人公の充電器なったり手術できる設備になったりしているしできる。
new 服装にジャケットを返してもらい、革製のズボンを履いた。
女の子…… 右肩から右手までが無い片腕の女の子。髪は白色の短めの耳を隠せる程長さ。瞳は白く濁っている目。
new 下着もワンピースも全て白色を着衣。 丸い花の髪飾り。




