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クローバー&ロイド   作者: パピドラ
冒険者編
14/22

報告書14つめ 再開と再会。




「どうです? 問題点ありますか?」


 私の全身を今日こんにちまで見守ってくれていたブルスターの質問。私は、ないと一言。


 地下奥深くの消灯設備がない設備で私は密閉容器カプセルから全裸姿で登場する。


 体は完全に修復された。関節がある部位をひたすら動かす。呼吸をする。あちこち見渡す。肉眼機能の確認もする。ブルースターもその設備内におり、金属含む着物を持ちながら私の状態を確認していた。


「この星にある物質も含め、保管されている素材で御姉様のパーツてに混入しております。なので以前の性能より向上しております。……言われた通り使用した素材より上質物は使用しておりませんが本当によろしいのですか?」


「ああ。また暴走した場合、止めてくれる事を考慮しないといけない。ブルースター、暴走そうなったりしたら頼む。」


「ええ。私自身かポコロコで停めます。でも、爆弾を装備するなんてやりすぎですわ。」


 完治するまで暴走の原因は解明されなかった。私の提案で首に輪形の爆弾を装備している。矛盾しているが拘禁されている私が自由に動くにはこれが得策だ。暴走や無理に外そうとすれば爆破。ブルースターの権限でも爆破できる。


「衛星管理塔から報告あるまで遊戯ゲームの貢献活動させる、その為仮釈放とする。……この報告も1週間前に送信しましたが受信はないですわ、御姉様。」


「私は別に電脳あのままでも良かったが、ブルースターがどうしてもと言うから…報告あるまで制限掛けて手伝サポートいする。…とりあえずその着る物をくれ。」


 ブルースターは私の裸を余すことなく凝視している。話を聞いているのだろうか?


「おい。」


「ああ! 申し訳ありませんわ御姉様。」


 私の体を修復している時散々見ていたと思うが、何故こうも興味を持つのだろうか……。


 ブルースターから受け取った服は冒険者プレイヤーの服。軽量の防具もあり剣士用だ。


 …………その前の下着着衣時に、人間でいう性的表現重視の形状の物を身に付けていると、ブルースターの鼻息が荒くなっていたのを知っていたが無視。


「いつまで興奮しているのだ? もう行くぞ?」


「え? ええ、はい。……あっ! 待ってくださいよ御姉様ぁ。」


 地下から地上まで歩行し、監視室モニターに足を入れると他機械人間達アンドロイドたちが温かく迎え入れてくれた。


 自己紹介も兼ねて挨拶し、次に組合ギルド受付所へ。


「あっ! 姉さま!」


 冒険者達大勢いる場所の中で私に声を掛ける者。ポコロコだ。


 人混みの中隙間をかいぐぐって来る姿ポコロコ。まるで何かの動物のように思えた。


「おー、おー。お年寄りみたいな歩き方だったのに見違えましたよ! 姉さま。」


「ポコロコ? 御姉様に今なんて?」


 笑顔でポコロコに話しかけるブルースター。


「あ!? いや! …そのー…。というか受付場こんなとこに姿出しちゃ駄目じゃないですか!」


「ええ。あなたに御姉様を預けたので戻りますわ。それでは御姉様。……そしてポコロコ、後でお話があるので。」


 ブルースターの最後の言葉でポコロコは恐怖に満ちていた。私に何か訴えているポコロコに擁護的な事は無視。


「それでは冒険者の登録の手伝いをお願いする。」


 冒険者になるには各組合ギルドに申請が必要。機械人間アンドロイドは運営側なので不正いかさまが可能。しかし今回一部分そうはいかない。大勢の前で私が組合に登録しているという姿を目撃させる必要があるのだ。3年前の件を知っている者、私の事を知っている者、その2つを知っている者達を騙さないといけない。


 洞窟の件で冒険者でもない人間が組合通さずドラゴン階級の首領を討伐した。組合はそのにんげんを処罰。刑を終えた私は組合の会議の結果、特例として冒険者にさせる。という筋書きを作ったブルースター。


 組合という尊厳の再認識。夢ある冒険者の像。この2つをブルースターは冒険者みんなに訴えたかったらしい。過去にも何度か似た事が発生し、その都度勇者が現れたと噂が生まれたとの事。


 その為、私は夢ある冒険者の像となるべく演劇者ノンプレイヤーとなった。遊戯者プレイヤーに花を持たせ、きりのいいところで降りる計画だ。


「これにて登録完了致しました。こちらの鍵をどうぞ。」


 受付で働く機械人間から木製の鍵を頂く。紐付きなので他冒険者のように首掛けしようと考えるが、先に掛けている輪形の爆弾に結び付けた。


「えー! 姉さま見習い冒険者から始めるの!?」


 ポコロコの言葉に受付の子が反応した。


「ロイド様の任務は複数決まっております。達成する度、階級ランクが上がります。とどこおりなく進めばシルバー階級になれます。」


「分かった。それでは任務の手続きも頼む。」


「…ロイド様、申し訳ありません。同伴する者がおりますが、まだお見掛けしておりませんのでお時間を頂きます。」


「同伴?」


 ポコロコは何か思い出し、私に説明してくれた。


「姉さま。実は上級冒険者の昇級試験者と一緒なんですよー。任務内容は違えど目的場所は同じなので。」


「そうなのか。それではあの酒場の隅っこで待機している。」


「いやいや、上級冒険者そいつ来たら教えますから。……あっ、ついでにあいつに会ったらどーです?」


 あいつ?



 ポコロコから貰った地図を頼りに組合から商道へ。商道から町道へ。町道から目的の貸家へ。


 行けば分かりますと言われただけで情報がない。……予想はしているが。


 築数10年の印象であるが掃除や手入れがしっかりで大事に使用して住んでいるのだろう。


 家の玄関口扉にある玄関来訪金具ドアノッカーで中にいる者を呼ぶ。


「はーい。」


 扉が開き、中にいた人物が身を出す。その人物が私の足元から上へ目線を流し、顔を合わせるとピタッと止まって、見開いた。


「ぉ…ね…さん?」


 久しぶりに出会った為なのか口が混乱しているようだ。


「お姉さん…。お姉さんお姉さんお姉さん! ロイ姉さん!!」


 目の前にいたのは3年前のクローバーではない。3年成育経過したクローバーだ。白い髪は私のように伸ばしており、濁り切った白色瞳は相変わらずだが生を感じられる。帰宅したばかりなのか土埃と何かの血を浴びた冒険者用の白色を主張する衣装の彼女。その姿で目一杯抱擁される。


「見違えましたね。」


 彼女が喋り始めるまで私は頭を撫でた。


 右腕かたてが無い彼女の三年間これまでの結果が身体作りで物語っている。腰に回している左腕が年齢的に合わず力強ちからづよい。


「もう身体は大丈夫なの?」


「はい。クローバーが医療系統任務そざいクエストを根気よく達成クリアしていたおかげです。ありがとうございました。」


 勿論嘘だ。クローバーが集めていた素材くすりは別で役立っている。


 やっと1歩離れ、視界に私を入れると彼女は1つ気づく。


「え? ロイ姉、その鍵……。やっぱり冒険者じゃなかったんだ…。」


「当時の私は嘘を付いておりました。いろいろと理由があったので。」


「ううん。良いんだ。ただ、見習い冒険者になったんだね。」


「はい。こちらも理由がありまして。」


「理由ばかりですね。うふふふふ。」


 にんまりとした笑顔を作るクローバー。笑った後に質問が飛ぶ。


「でもよくここにいるって……ポコ姉から聞いたの?」


 ポコ姉?


「ああ! ポコロコ姉さんの事。……っということは、あたしの上級冒険者の昇級試験も……ひょっとして聞いた?」


 もしかして、同伴する相手というのは…。


『姉さま! 準備できたので受付まで戻ってきてくださーい。』


 ポコロコから通信が入る。




簡単な登場人物のおさらいとか。












主人公……アンドロイド。名前は『ロイド』 長髪で髪と瞳の色が緑色が特徴的な機械人間。

     剣士用冒険者衣装と軽防具装備の姿。首に輪形の爆弾を掛け、階級の分かる鍵を結び付けている。




小型船舶……主人公が宇宙から星内まで乗っていた乗物。今は十字架に変形中。主人公の充電器なったり手術できる設備もなり、主人公も人間生物も手術やメンテナンス可能。

現在ブルースターのギルドで保管中。








女の子……名前は『クローバー』 右肩から右手までが無い片腕の女の子。白色の髪と瞳が特徴。

     少し大人へと成長した。白い髪を伸ばしたようだ。 防御力を捨てた白色を主張する衣服姿。









ブルースター … アンドロイド(主人公の後継機) わかよたれそ つねならむ  の組織の一員でその町のギルドを操る最高責任者。水色の髪と瞳が特徴。主人公の後継機。主人公に対してやけにスキンシップが過剰。









黄緑色の髪と瞳のアンドロイド……名前は『ポコロコ』たまに喋ると伸ばすクセがある。「だめー わたしはー」など。ブルースターと同じく、主人公の後継機で妹にあたる。






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