報告書12つめ 女の子のお願いは。
お初目の方ははじめまして。よろしくお願いいたします。
追記;なぜかブルースターと書きたいのにブルータスと書き込んでいる場合があるので誤字です。大変申し訳ございません。よく間違えてます。
「ポコロコに預けている女の子はどうしますか?」
組合最高責任者ブルースターの質問。
「御姉様は電気の確保で利用してましたが、もう必要ありませんね。」
組合の中は機械人間専用の設備がある為の言葉。
「御姉様の手助けのお礼として金品的な物を与えましょうか?」
欠損した腕の再生は駄目との事。
「御姉様はどのようなお考えで?」
「…………お別れの挨拶をしてくる。」
そう言って、私は女の子がいる部屋まで足を運んだ。
「痛くなかったでしょ?」
ポコロコの声。
部屋に入ると黄緑色髪の機械人間ポコロコは医療器具の注射器で女の子に何かをしていた。痛みの状況を楽しそうに伝えてる女の子。初対面で女の子は怯えてたいたがポコロコは子供をあやすのが得意のようだ。
「何をしているんですか? ポコロコ。」
2人共私に目線を運ぶ。
「私の名前聞いたんですか? うれしー!」
「あっ。……ロイドさん……。」
何やら喜び始めるポコロコと何故か感情が沈んでしまった女の子。
「それじゃあ私、お邪魔なっちゃうから部屋から出るね。」
そう言って医療器具を持って出て行く。
女の子は私がブルースターと話している間に入浴をさせてもらっていたようだ。更に真新しい白衣装で清潔にされていた。
人間が使用する保健室部屋。女の子は椅子に座っており、私も余っている椅子に腰を掛ける。
「遅くなりました。申し訳ありません。」
「ううん。あのお姉さんにあちこち連れられてたから、あっという間だよ。」
私は「そうですか。」と一言だけ。その後しばらく間ができる。女の子は何か言いたげな表情。
「あなたのおかげで目的が達成しました。ありがとうございます。」
しびれをきらしたのは私だ。誠意込めて頭を下げる。女の子はあたふたして私に頭を上げてと訴える。
「……あたし何もしていないよ。」
「いいえ。あなたと出会っていなかったら、私は何も知らずのまま終わっていました。」
「えっ?」
「………それよりも、私にお願いがあるのでは?」
私の質問に再びあたふたし始める。瞼をぎゅっと閉じて、照れながらようやく喋りはじめた。
「ロイドさん。あの…、あたしに…………、あたしに、名前を与えてくれませんか?」
「? 私が?」
閉じていた瞼がそろりそろり開きながら、白く濁っている特徴の目が私を写し出す。
「名前があれば仕事ができます。自分で付けた名前よりもロイドさんに名付けて貰った方がこれから先、頑張れるから。授けて頂けませんか?」
「……それは私には荷が重い責任問題です。」
「そんな事ないです。あたしは何度も強くて優しいお姉さんに救われました。これからやりたい事があるけど、絶対挫ける時があります。その時、お姉さんから頂いた名前を励みにして一生懸命進みたいです。」
椅子から身を放して私の手に自分の手を乗せる女の子。片腕しかない女の子の感触が、私の神経不具合で両手で握り締められた感覚を受ける。
「名前を、下さい……。」
顔をうつ向いてるせいで、何粒か彼女の涙が垂直に落ちた。その涙は私の足先に当たる。
「……。クローバー。あなたの名前はクローバーです。」
クローバー。私の本当の名前。製作者が名付けてくれた名前。その大切な名を数日共にしただけの人間に与えてしまった。
「クローバー? クローバー……。素敵な名前……。ありがとう、お姉……ロイドさん。」
名前を反復唱える女の子。涙がうれし涙となり私に微笑み始めた…クローバー。やがて私を精一杯の気持ちとして抱きしめられる。
「ロイドさんはこれからどうするのです?」
私の今後を聞くクローバー。
「私は…当面眠りにつかないといけなくなりました。」
「……どういう事?」
「先日の戦いで相当な負荷……体に負担が掛かり、十分に動けません。……回復治療となります。」
「姉さまは組合管轄の病院で入院する事になったのよ。お嬢ちゃん。」
部屋にポコロコが戻ってきた。何やら慌てている様子。そして通信で私と会話してきた。
『良いんですかー? 自分の名前与えちゃって?』
『……私の任務はこの星が遊戯可動の時点で終わっている。価値は無いと同じだ。……というか盗聴してたか? それともあの壁の中にあるカメラで盗撮か?』
『それは別にどうでもいいじゃないですか。それよりも、姉さま! さっきこの子から予防接種とか何とかで理由付けてひっそり血を手に入れて調べたんですよ。そうしたら、この子どうやら勇者素質なんですよ!』
『勇者素質?』
『え? 姉さま分からないの? マジ?』
「いつまでなんですか? その入院は?」
割ってクローバーがポコロコに聞く。
「えーと。数年かなあ。深刻なのよ、姉さまの体。」
「そ、そんな……。」
「…………姉さまを治したい?」
え? とキョトンとするクローバー。続けてポコロコは彼女の肩を応援する形で叩く。
「冒険者となって姉さまの必要な素材を集めれていけば早く退院できるかも。私達組合は立場上職権乱用的な事はできないから私達の下請けとして働いてくれる冒険者が欲しいのよ。」
嘘だ。理由はさっき発言した勇者素質が含んでいると思う。クローバーを軟禁状態にする気だ。
「姉さまを救ってくれたクローバーちゃんにお礼も兼ねて色々と支援と応援しますよ。どう? 冒険者にならない?」
「あ、あたし……。」
『この子も姉さまの事好きねー。まあ、私も好きだし。』
『この子に何をさせる気だ? 戦闘能力が低すぎる。』
『今だけですよ。絶対化けるので。』
意を決したクローバーは表明する。
「片腕で足手まといになるけど、ロイド姉さんの為に頑張る! 冒険者にさせてください!」
低年齢の女の子が大人へとなった、いや、1歩近づいた瞬間に私は立ち会ったのかもしれない。
簡単な登場人物のおさらいとか。
主人公……アンドロイド。名前は『ロイド』 長髪で髪と瞳の色が緑色が特徴的な機械人間。革製のズボンとジャケットとレオタード装備中。
小型船舶……主人公が宇宙から星内まで乗っていた乗物。今は十字架に変形中。主人公の充電器なったり手術できる設備もなり、主人公も人間生物も手術やメンテナンス可能。
現在ブルースターのギルドで保管中。
女の子…… 右肩から右手までが無い片腕の女の子。髪は白色の短めの耳を隠せる程長さ。瞳は白く濁っている目。
下着もワンピースも全て白色を着衣。 丸い花の髪飾り。
new→名前は『クローバー』と名付けられる。主人公自身の名前を与えれるが女の子本人は知らない。
ブルースター … アンドロイド(主人公の後継機) わかよたれそ つねならむ の組織の一員でその町のギルドを操る最高責任者。
黄緑色の髪と瞳を持つアンドロイド……名前は『ポコロコ』主人公を拘束という理由でギルドに連行する。たまに喋ると伸ばすクセがある。ブルースターと同じく、主人公の後継機で妹にあたる
ここからはネタバレじゃないけどネタバレだったらやだなーっていう書き込め↓
エピソード11にて。
ブルースターが主人公にくっついたり、匂いを嗅いだり、べったり触れたり、頬にキスしてますが。まあ、やべー女だなー…………です。はい、やべー女アンドロイドです。主人公が好きすぎて。何故そうなのか。ブルースターが起動し、いろいろあって主人公の事を知り、興味が湧き、やがて愛情なようなものが生まれた。当時はまだ主人公はスリープ状態。ブルースターは姉の事を知りたくなり自身で調べ始めます。星内で任務としてギルドの仕事をしていても主人公の目覚めを待ち続けていました。姉への想いがずっとある中、主人公を察知。この時のブルースターは非常に喜んでいたのと、賊頭の強さを知っていたので不安があった。普段なら冒険者の人間を緊急クエストとかなんとかで発注するが、主人公の為にと手続きも報告もせずアンドロイド達とアニマルアンドロイドを使用。もし、主人公が破壊されていたら、ブルースターは躊躇せず賊を皆殺ししに行ってました。違反行為と理解していても。
清楚感とおっとり感と穏やかで落ち着いたアンドロイドですが、反面俊敏な動きは戦闘においては賊頭を瞬殺できる程。




