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6/9

声色と、甘々

このお話はフィクションです


マッチングする時点で、他の女の子から一般の5倍くらいいいねされているイケメン。


仕事は営業らしい。自分の魅力に気づいているとしか思えない。年収もそれなり。


プロフィールの写真からしてリア充臭しかしない。かっこいいのに、どこかふにゃんとした仕草に世の中女子たちはメロメロ、とみた。



この感じは知っているぞ。リアリティショーで赤いバラを渡していくやつだ!

多くの魅力的な女性の中から最後の1人まで残れるのか。ほぅ、やってやろうじゃないか。


すぐに返事が来た。

しかも嫌じゃない感じのタメ語。うまい。


プロフィールには書いていなかったが、好きなアニメは約束がネバーするやつらしい。

リア充もアニメは見る。さすがニッポンの文化。


その日のうちに電話をすることになった。展開が早い。

バラを渡す方は多くの女性も見定めなければならない。1人の嫁候補に使える時間は限られているのか。


電話をすると、写真通りの甘々ボイス。

普通に緊張して、コミュ障特有の無意味な笑いをしてしまう。

そして5分後、彼に予定があるとのことで電話は終わった。

心の中でチリンチリンと坂の東さんのベルが聞こえる…



女の子たちとお別れの抱擁をすることなく、呆気なくこのショーは終わった。

スピードが早すぎて悲しむ間もなかった。



彼に真実の愛が見つかるのを願って、海の藻屑箱へ。


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