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桜井さんはくじけない

このお話はフィクションです。


私がマッチングアプリを始めた話をしようと思う。

きっかけはパートナーとのお別れ。よくある話だけど、結婚のタイミングが2人で違った。詳しい話はしょんぼりするのでやめておこう。


私は30歳手前のアラサー女で、結婚して子どもが欲しい。職場の給湯室で女同士のマウンティング登山に飲み込まれるしがないOLなのだ。因みに山登りは苦手だ。

私には結婚適齢期という武器しかない。

そう、私には時間がないのだ。

いざ行かん、婚活。



早速スマホを手に持ち、自宅の一室で静かにマッチングアプリをダウンロードした。


なぜマッチングアプリかというと、友達がアプリで出会って結婚したからだ。

結婚相談所や合コンに行って知らない人と話すよりも、青い鳥のつぶやきで培った文字コミュニケーション能力を使って自分に合った人を見つけられるのではないか、と自分を過信していたのもある。

いや、正直に言おう。桜井さんはコミュ障です。


ダウンロードすると、事務的なあれこれの後に趣味に関する質問が出てきた。

私はアニメが好きないわゆるオタクだ。どこまでアニメを掘るべきなのか。アニメ好きにニヤッとさせる作品を出しつつ、一般人も取り入れるには…と考えていたら、「アニメ好き」という何か言ってそうで何も言っていないカテゴリを見つけた。ええやん。


あとは、カフェ巡りとか映画鑑賞を入れたら良い感じじゃないか。そうだ、旅行も入れておこう。聖地巡礼も旅行に入るにちがいない。時節柄、最近はできていないとか書いておけばなんでも趣味でいけそうだ。


次は相手の希望である。

やはり私にとっては、結婚と子どもの希望が大事だ。もうあんな悲しい思いとはオサラバしたい。

もちろん、優しくて、清潔感があって、オタクの趣味に理解があって…あと収入(重要)。


一通り入力すると、早速いいねが飛ばされてきた。何というスピード。

これは人生最大のモテ期では!?第2話で終了の予感!


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