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不注意で、生まれ変わりました。  作者: 水無月ツクナ
第一章 2回目の人生だから、慎重に・・・
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1-1 転生 1日目


 その後、主神である女神・ルージアさまと私、そしてセルトさまもやっと会話に参加してくれて、色々と生まれ変わる前に設定を色々と決めた。


 ただ、ルージアさまがやたらと権力者の子供だったり、庶民だけど将来美人になって王族に見初められる・・・所謂、シンデレラストーリーとか、勇者とか賢者などの未来だったり、その子孫だったり・・・

 そういう人生を主神自ら進めてこられたが、前世がモブに近い人生だった私には疲れそうだったので断り、セルトさまもルージアさまをなだめてくれたりして、なんとか主役人生は回避を免れたのだった・・・。


(だって、最初っから決められてる人生なんかつまんないし、やたら強かったらレベル上げとか楽しめないじゃない。)


 

 でも、こちらの戦神が原因だったから戦力はMAXにも出来たらしい・・・。

 が、断った。それでも、ルージアさまが「戦神に責任を取らせたいの!」とかお願いされた。

 なので、MAXを10とし、生まればかりの赤子を1と考えて、私の戦力を5ぐらいにして貰った。

 あと、誰かの子供とかそういうしがらみも面倒だったので、比較的安全で、権力や、身分、種族差別などのない国で、強い魔獣が生息していない森に赤子では困るので10歳前後という事で転生をさせてもらった。

 ルージアさまが大金とか大きな立派な屋敷を用意しようかとか言ってきたが、それもセルトさまが抑えて小さな小屋を用意してくれた。


 ルージアさまが主神らしくメインキャラらしい目立った行動とかが好きらしく、セルトさまは威圧感とか男らしさのあるが副神らしくどこか一歩引いた控えめな性格だった。

 最後の方にはとうとうルージアさまが拗ねてしまって、意見や性格、主に価値観も良くあってたので私は神・セルトさまが担当してくれる事になった。


「・・・でも、やたら声が良かったな・・・。

 たまに、聞き惚れで聞き逃しそうになったな・・・。


 っと、ここがセルトさまが用意してくれた小屋・・・。マイホームになるのか・・・。」


 私はセルトさまが用意してくれた小屋に入った。

 小屋はちょっと小さめだが、子供の私にはちょうど良い広さで家具は簡素でちょっと年期は入っているが、新品同様の清潔感があった。

 それに、ほんの少しだけど調味料も用意されていた。


(・・・さすが、セルトさま。

 その辺の気配りとか最高・・・。)


 私は、部屋の中央に位置する4人用の机の上にあった本があった。

 そう。この世界に来る前に大まかな私の設定とかステータスなど話し合って決めてはいるが、そう言った細かなステータスやこの森で生きていく上、必要な情報や魔法の使い方などを書き記してあった。

 ただ、そんな本はこの世にある訳がないから、最初のページに「10日間もしくは、誰かに見つかったら時点で消滅または白紙になる。」とも書かれていた。


(・・・これを用意にしたのはセルトさまだろうな・・・。

 やっぱり、抜かりないな・・・・。)


 私はとりあえず、その本を読み始めた。

 最初は、私の現在のステータスが書かれていた。

 名前:ユーリ  性別:女  種族:人間族  年齢:11歳  職業:未定

 戦闘や魔法、その他が色々書かれてはいたが、たいだいの戦闘はレベル5でルージアさまとセルトさまと話し合って決めた内容と変わらなかった。

 魔法に関しては、火・水・回復・空間レベル1だった。

 風と土などもあったがこの歳で全属性持ちとかは目立ってしまうらしい。

 魔法の素質があり、ちゃんと訓練すれば10代後半で全属性も居なくはないらしい。


 あ、空間だけは珍しいらしい。


 あとは、前の人生の経験が大いに繁栄されているみたいだ。


(あ、計算がレベル7だ・・・。

 これって、ソロバンをやっていたからか?



 ・・・・あ、そうだ。

 魔法!!)


 ギュルルル・・・。


 盛大におなかの音が聞こえたのだった。

「そういうば、その前になんか食べないと・・・。

 確か、この森の簡単な地図が書いてあったハズ・・・。」



 私は地図の書いてあるページをめくって、近くに川があるのを確認した。


(肉とか・・・食べたいけど、いきなり捌くとか・・・無理だよ・・・。

 とりあえず、魚なら捌いた事あるし・・・。)


 私は、川に行く途中で長い木の枝と髪の毛を一本抜いて、針もその辺の枝で釣り具を作った。

 針を枝で作ったので沈まなかったから、おもりの代わりに小さな石を付けてみた。



 釣り具に工夫して1時間後、大きな魚を一匹釣りあげたので小屋に戻ることにした。

 帰りに森の中で食べれる果物や草などを本で確認しながら持ち帰った。


「あ、薪とかどうしよう・・・。

 火種も・・・。

 火種は魔法でどうにかなるか・・・。


 薪なんてある訳・・・・あった。」


 さすが、セルトさま。

 小屋の裏側に薪が数日分用意されていた・・・。



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