序章2 神様、登場。
(う~~ん・・・。
どうしようかな・・・?
何もない場所に一人でいても、何もできないし、何もならないし・・・。)
「よし!寝よう!」
私は早速、その場に横になって目を閉じる。
(そういえば、夢の中で寝るって事できるのかな・・・。)
「お~~~い!!
待て待て。いきなり、寝ようとするんじゃない。」
おや?どうやら、ここは私一人だけではないようだ。
でも、なんか上の方から声がしてるんだけど・・・。
??
人の背丈でどうにか出来そうな高さじゃないような・・・。
などと思いながら、私は体を起こし、そのまま座って、声のする方を見ることにした。
なんか変なお爺さんの背中から白い羽が生えてるような・・・
なんか飛んでない??
しばらくして、謎の空飛ぶお爺さんが私の前に降りてきた。
「ふぅ~~。
やっと見つけたわい。
いきなりでびっくりしたじゃろ。
寂しかったかい?」
変な爺さんが両手を広げて、満面の笑み・・・。
「どちらかと言えば、アナタが空から来た事の方がビックリしました。」
・・・・・・・・。
「ふははっははは。」
うわ、いきなり爆笑かよ爺さんよ・・・。
数分後ぐらいしたら、爺さんが涙を拭きながら落ち着いてきたようだ。
「申し訳ない。
いきなり、笑ったりして・・・・フフフ・・・
お前さんが面白い事を言うからじゃよ。
儂は、お前さんが居た世界の神じゃ!」
・・・・・・・。
「はぁ・・・。
それで?」
「それで?じゃないじゃろ?
ていうか、テンション低ッ。もっとリアクションないのか。
儂は!か・み・さ・ま・じゃ!」
「・・・はぁ。
で、自称神様が私に何用ですか?」
(てか、うるさいな・・・。テンションうざ・・・)
・・・なんて事を言ったら、神様(自称)が後ろ向いて、背中を丸まって・・・。
チラッ・・・。
チラッ・・・。
(・・・なんか面倒な人・・・神様(自称)だな・・・。
このまま放置してても、チラチラ振り向いて・・・。
面倒なタイプなんだろうな・・・。)
自称神様がイジけてしまって、構って欲しそうにこっちをみてる。