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不注意で、生まれ変わりました。  作者: 水無月ツクナ
第一章 2回目の人生だから、慎重に・・・
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1-12 サラレイン一家


 ユーリは今朝いた部屋に戻ると、ユーリより少し年上の女の子と二十歳ぐらいの女性が待っていた。


 女性の方はマヤという人間族でユーリの面倒を見る事になったメイドで、女の子の方はミアと言う14歳のメイド見習いだ。

 ミアはリュウがレオン以外に身体を触らせてブラッシングをされた獣人族の女の子で、マヤの下で学びながら主にリュウを世話をしてくれるそうだ。


 ユーリが着替え終わると、扉からノックの音が聞こえた。

 それを聞いたミアはユーリとマヤを見てから扉を開けた。


「よ。ユーリ。

 着替え終わったか?


 あれ?昨晩とは違う服じゃないか?」


 そう。昨晩は淡い赤系のドレスだったが、今回は水色をベースとしたドレスだった。


「あはは・・・。

(もう一人で着れるって言ってもマヤさんが着替えさせると言ってひかなかったんだよね・・・。

 本当はもう十分大人で、マヤさんより年上なのに・・・。)」


「嬢ちゃんが言ってた通りにリュウの首輪を作ってみたぞ。」


 レオンはそう言うとセルト石が付いた赤いベルトを取り出した。


「早いね。レオンさん・・・凄い・・・。

 装飾がなくてシンプル~。」


 ユーリはレオンから首輪を受け取ると、さっそくリュウの首に付けた。


「うん。やっぱり、リュウの白い毛に赤いベルトが似合う~。

 かっこいいよ。リュウ~。」


 ユーリはリュウを抱きしめながら言うと、リュウは誇らしげに鼻を鳴らした。


「仲良いのも良いが、そろそろ行かないか?」


 レオンが言い終わると同じ時にレオンのお腹から大きな音が鳴った。


「あはは。

 大きなお腹の音だ。

 レオンさんがお腹がすいて動けなくなったら大変だ。

 急いで、フィルさんたちの所に行かなくきゃ。だね?」


 ユーリが言うとレオンは大きく口を開け、笑って頭をかいた。


 レオンの後をユーリがリュウを抱えてついていった。



「お待たせいたしました。

 ディオンさま方。」


 レオンは背筋を真っすぐにしてそういうと、後ろにいたユーリをエスコートして自分の前に立たせた。


 そこにはディオン、セシル、フィリウス、ライ、そして知らない男の子が二人、立っていた。

 そして、壁際にシンプルな黒と白のスーツを着た白髪まじりの男性とまだ少し若い男性が立っていたのだった。



「良く似合ってるよ。ユーリちゃん。」

「まぁまぁ、やっぱりユーリちゃんには青も似合うのね。」

「ほぉほぉ。これは別嬪さんじゃのぉ。」


 三人はそれぞれにユーリのドレス姿を褒めた。


「おっと、紹介が遅れる所だったね。

 ユーリちゃん。

 私の息子のクロードと、その弟のギルバートだ。

 クロードとライはユーリちゃんと同じで、もう少しで十二歳になるんだ。

 ほら、二人ともご挨拶しないさい。」


「・・・

 おまえか。お父さまが連れてきた言う子供は・・・。

 男じゃないのか。 フン。」


 クロードは両手を組んで、機嫌が悪そうに横目でユーリを睨んだ。

 そして、ギルバードはクロードの後ろに隠れこちらの様子を伺っている。


「女のくせに髪は短いし、森に住んでいたなんて野蛮なヤツ。

 なんで屋敷に連れて来たんだが・・・。」


 クロードは警戒しながら偉そうに言う隣で、ライはキョロキョロとしたらいいか分からなくなっていた。


「うぅ~~。ワンワン!」


 ユーリに抱かれていたリュウは今にも飛び出しそうにしながら吠えた。


 それに、驚いたライとギルバートは尻餅を付き、クロードは足が震え始めた。


「こら。リュウ。

 吠えちゃダメ。

 大丈夫。大丈夫だから大人しくして。」


 リュウはユーリに怒られ、耳を倒しながらキュンキュンと甘えた声を出した。


 セシルはギルバートを抱きかかえ、泣きそうになっているのを宥めた。





 昼食はサラレイン家の向かい側にユーリ、レオン、ライが座って始まった。


 部屋の壁側に立っていた初老の男性と若い男性は代々サラレイン家に仕える執事だとフィリウスから紹介された。

 初老の男性は執事長のアンディーというディオンより少し若い。

 若い男はサム。二十歳前半でアンディーの息子で父親と共に仕えている。

 ちなみに、料理を配っていた初老の女性はアンディーの奥さんだそうだ。



 クロードとライは一ヵ月後、王都にある貴族の学校に入学するのだが、セシルが笑顔で「あなたも一緒に行かない?」と誘ってくれたが、断った。

 まぁ、フィリウスもディオンも今すぐでも入学手続きなどが間に合わないと言っていた。



「まぁ、入学は無理でも一緒に王都には行きましょうよ。

 きっと、素敵なドレスやアクセサリーなどいっぱいあるわよ。」


「うん。そうだね。

 ユーリちゃん、一緒に王都に行かないかい?

 クロードやライが入学するまでの間、クロードとライの友達として仲良くしてくれないかい?」


 と、セシルとフィリウスに言われた。


「それもそうじゃな。

 行くまでには色んな町があるし王都には色んな人種もいる。

 ユーリちゃんは今まで多くの人々を見たことはないじゃろ?

 人生は経験じゃよ。」


 ディオンは笑顔で言う。

 大人三人は嬉しそうにする反面、クロードは不機嫌そうな態度はいまだに収まっていない。


「(人生経験かぁ・・・。

 この世界に来て、ずっと森に居たしな・・・。)

 えっと、お見送りですね。

 分かりました。

 皆さんと一緒に王都へ行きます。」





勢いと成り行き任せでは厳しいっすね。

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