表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/256

設定資料 異世界チート知識で領地経営しましょうの世界  戦域図編

 これは本編ではありません。

 遅くなりましたが、戦争編の戦域図を作ってみました。

 参考になれば幸いです。

 距離感などが曖昧ですが、ご容赦を。



挿絵(By みてみん)


 青線がドルン河。黒線が街道です。


 こうして見ると、ランドリッツェの砦に立て籠もった将軍の軍は、北方民の包囲軍とドルン河によって逃げ場がありません。

 近くに木製の橋が架かっていましたが、北方民が南へ向かうのを阻止するために焼き払いました。

 完全に援軍頼みの持久戦です。

 一歩間違えると、全滅するでしょう。


 本編では触れませんでしたが、フリードリヒは布陣場所を間違えました。

 この場合は、北方民の見えない場所に本隊を隠し、一部先遣隊だけを配置すべきでしたね。そうすれば、北方民の妨害を受けることなくドルン河を渡り対岸に布陣できたでしょう。

 しかし、救援を急いだばかりに、北方民からも見える場所に本隊を展開してしまい、彼らに対応する時間を与えてしまいました。

 もう、簡単には対岸には渡れません。 

 北方民も馬鹿ではありません。渡河時に妨害されるでしょう。損害が増えるのは避けられません。

 ただ、これには助けが来たという希望を籠城軍に与える為、致し方ないのかもしれません。

 籠城戦は心が折れたら終わりですから。

 また、総兵力ではフリードリヒの軍は北方民より少ないので、例え、対岸に布陣できたとしても、数的劣勢は免れなかったでしょう。

 下手をすると返り討ちです。


 基本的にこの作品では分かりやすい馬鹿は出さない方針です。

 特に名前のあるキャラは、結果としておバカはあっても、テンプレ的馬鹿は出さないつもりです。

 私の中にそう言うキャラが降りてこないんですよね。(もしかしたら江莉香ちゃんが一番のおバカかも知れない)

 彼女の場合は味わいとして許してください。


 さて、本題に戻りまして、この場合は一部先遣隊により、援軍の到着を砦に報せ、フリードリヒは対岸に渡り橋頭保を確保。後続の増援部隊の到着を待って反撃に転じるのが、もっとも安全な策でしょう。

 しかし、この場合の決着は春になっていたでしょうね。

 諸侯の軍が集まるのが遅いのが王国軍の欠点です。

 センプローズ一門は国防に熱心な一族ですので、この速さですが、国境線から遠い諸侯は、のんびりやって来るでしょう。

 防衛戦は勝っても領地が増えるわけでもないので、一文の得にもならない戦いです。

 できれば、他の人が何とかしてくれるのが望ましい。例え国境線が破られても、自分の領地に被害が無いのであればオールOKが、この世界の諸侯のマインドです。

 頼りになるのは、普段から国境を守備しているガエダ辺境伯ですが、陰謀により壊滅状態。あとは国王直属の軍ですが、距離的に時間が掛かり過ぎます。


 そんな八方塞がりの中、我等がエリックと江莉香がやってくれました。

 二人は、ドルン河を渡れないフリードリヒ軍の代りに、対岸に橋頭保を築いてしまったのです。この橋頭保に向かってフリードリヒは安全に軍を送ることが出来ました。

 しかも、アマヌの一族はジュリエットの性格もあって神速です。

 「止まるんじゃねぇぞ」の部隊です。

 戦略機動も速ければ、戦術機動も速い。グデーリアンの機甲師団みたいな連中です。ガソリンがなくなるまで、前進を続けるでしょう。

 あっという間に敵包囲網を粉砕。

 砦に籠っていた将軍、援軍の司令官フリードリヒや補佐していたダンボワーズ卿の見通しよりもはるかに早く、この戦いの決着がつきました。

 二人の、特に援軍の言質を引き出した江莉香の功績が、いかに高いものであったかが伺えます。


 本人はこんなこと、一切、全く、これっぽっちも考えていませんけど。

 ど素人ですので、長い戦いだったと思っています。

 これが普通と考えています。

 んな訳有るか。

 専門家からすると、事態の切迫さに比べると、問題があっけなく解決してしまったと言うのが、感想でしょう。

 彼らは最悪。北部国境が破られることも想定していたはずです。


 江莉香。お前さん。勲一等だよ。特別に帝国軍銀翼突撃章を申請してあげる。

 敬愛すべきデグさんと同じ立場だ。

 授与されるかどうかは知らんけど。


 なんでこうなったと叫ぶところまで一緒だなあ。



 この作品は基本的に、エリックと江莉香の視線と目線だけで構築いたしますので、ここ辺りの描写は省いております。

 ここ辺りをねっとりとすると、軍オタの血が騒いでお話がいつまでたっても進まないと思ったからです。

 戦争の話ばっかりでもつまんないですしね。

 これは、領地経営がメインのお話。そこを忘れてはいけない。でも書きたい。でもでも、書いたら読者が離れる。うーん。

 そんな葛藤の執筆でございました。


 設定資料集。第三弾、戦域図編、お楽しみいただけましたでしょうか。

 こんなに設定資料集を出す作品も少ないんじゃないでしょうか。

 エッセイを含めたら四本もある。多すぎ。

 第二期のプロットは鋭意作成中でございます。お待ちいただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] こういう解説と、功績をさらっと説明してもらえると、分かりやすくて良いです。 特に図解があると、一目で理解できますしね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ