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貴方と私の記憶  作者: 凛音
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幻影の亀裂

早速夏奈はクラスの皆に囲まれていた

皆が質問をして夏奈がそれに答えている感じだ

やっぱり転校生は珍しいらしい


というか、転校生ってクラスの名簿って見せて貰えるんじゃ……

私が同じクラスだって事、分かってるのかな……

ふと皆に囲まれている夏奈の方を見る


「………ッ!」


……バッチリ目が合ってる

周りに立っているクラスメイトの間からこっちを見ていた

咄嗟に目を逸らす

何でこっちを見ていたのか、というかやっぱり私が同じクラスだって事は知っていたんだ

……再度、恐る恐る夏奈に目を移すと他の皆と喋っていた


その後、夏奈はこちらを見る事はなかった

授業も夏休み明け初日の為3時間で終わった

私はさっさと荷物を持って席を立つ

階段に差し掛かった所で、ふと視線を感じそちらを向くと夏奈が立っていた


………無意識に後ずさる

何故かは分からない

いや……怖いんだ

何を言われるか、何をされるか

それが怖い


夏奈が1歩1歩と近付いてくる

それに反応して私は後ずさる

後ずさったところで意味がない事は分かってる

でも私は逃げる様に後ずさる


ドンッ


いつの間にか壁際まで来ていたらしい

背中に冷たい壁が当たり更に背筋が冷たくなる


「なんで逃げるの?」


夏奈がそう聞いてくる

だが私は何も返せない

夏奈が更に近づいてくるのを見、私は咄嗟に目を瞑る


「久し振りに会ったのになんで話し掛けてくれなかったの?」


「……えっ?」


恐る恐る目を開ける

目の前には昔と変わらない困った顔の夏奈が居た


「私の事、ずっと避けてたでしょ?」


そう言われても仕方ない

でもそれは……


「……ごめんなさい」


私はただ、謝る事しか出来なかった


「謝らなくても良いよ!何か避けたかった理由でもあったの?」


「いや……ただ久し振りに会って恥ずかしかったから……」


嘘をついてしまった

本当は夏奈の事を見ると胸が苦しくなるから、あの時の思い出が蘇るから

でも本当の事は言えない


"また"私のせいで夏奈の人生を狂わせたくない

だから私は嘘をつく


「そっか、嫌われたかと思って心配したよ!」


私の言葉を聞いてパッと笑みを作る

でも昔みたいに関わらない方がお互いの為かも……そう思ってると


「この後予定ってある?無ければ久し振りに一緒に帰らない?」


……そう聞かれて私は頷くしかなかった

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