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私の悩み
あの子が転校してしまったのは私のせい
そう、ずっと私は自分を責めてきた
そんな事をしても、もう意味は無いと分かっているのに
……そういえばまだ自己紹介をしていなかったね
私の名前は佐々木優
何処にでもいる普通の女子高生
親は共働きでいつも1人
趣味も好きな事も特に無し
強いてあげるなら"あの子"と話したり遊んだりする事が好きだった
でもそれは、あの日……私のせいで終わってしまった
私の身勝手な好意で私自身の"大好きだったもの"を失ってしまった
……こういうのを自業自得って言うのかな
それから毎日、私はあの子の事を忘れようとした
……でも無理だった
忘れようとすればするほど鮮明になる
その都度、あの子が居なくなったのは自分のせいだと責めてきた
そんな日がずっと続き私は高校生になった
そして今に至る訳だ
今日は夏休みの最終日
蝉の鳴き声がこだまして耳に残る
明日から憂鬱な学校に行かなければならない
……嫌だな
そんな事を考えながら私は目を閉じた