表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/358

057 魔族の呪い

翌朝俺達はストークさんと共に村長のフェザントさんの家を訪れた、この村に迫る危機を伝える為だ。


「星詠みの伝える危機とはその様な事だったとは…ストーク、間違いは無いのだな?」


「ええ、私の今までの星詠みの結果よりはっきりとした啓示がありました、間違いなくこの村に危機が迫りつつあります」


ストークさんは俺達の正体の事を伏せて昨日の出来事をフェザントさんへ説明した。


「俺達もストークさんの星詠みを直接この目で見ました、それに俺の仲間のテミスが村の近くに潜む魔族の気配を察知しています」


「テミス殿?そう言えば昨日村に入った時より人数が増えている様だが後から合流したのかね?」


「はい、テミスは俺達の仲間で斥候をやってもらっています、昨日は単独で村の周辺を調査してもらってました」


嘘も方便だ、少し罪悪感が残るが勘弁してもらおう。


「間違い無いわ、強力な力を持った何者かがこの村の近くにいるわよ、それも悪意を持って」


「早急に対策を立てねばならぬがこんな時に限ってオウルがいない、ストーク、オウルがいつ帰ってくるか聞いてはいないかね?」


「あの人は昔の仲間が迎えに来て一緒に旅に出てしまいました、行き先もいつ帰ってくるかも答えてはくれませんでした、ただ『必ず帰ってくる、子供達を頼む』とだけしか…」


オウルさん、ストークさんの旦那さんでカナリーとガルの父親だ、この村1番の戦闘力を持つエルフだと昨日ガルが自慢してたな。


「俺達も今回の騒動の解決に協力させて下さい、これでも多少は腕に覚えがあります」


「いいのかね?君達は偶然この村に立ち寄っただけだ、気持ちはありがたいが危険な目に遭うかも知れない」


「もしかすると今回村に呪いを掛けた相手は俺と因縁の有る相手かも知れません、お願いします」


テミスの見立てでは今回の騒動の犯人は魔族である可能性が高い、それならば昨日神様の言っていた奪われたVRMMOの装備を所持しているかもしれないのだ。


「わかった、君達の好意に甘えよう、早速なのだが呪いの発信源と犯人のいる場所を教えてもらえるだろうか?」


「呪い発信源はこの村から少し西に行った所にあるわ、だけど魔族の気配はいまいちはっきりしないわ、村の北側にいるのは確かだと思うのだけれども…」


「わかった、私は村の男連中を連れて魔族の痕跡を探す、君達は呪いの発信源を破壊してもらえないか?」


「分かりました、もし魔族を見つけても十分に注意して下さい、恐らく相手は強力な力を持っています」


俺達はフェザントさんと細かい打ち合わせを済ませた後村で探索の為の準備を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ