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279 堕ちる竜

翼の折れたレッドドラゴンは空中で身動きを取る事が出来ません。為すすべも無く空高くへと吹き飛んでいきます。


「いや~思ってたより派手に吹き飛んでいったわね。自分で呼び出しておいてなんだけどデーちゃんが敵だったらと思うとゾッとするわ…」


「確かにデーちゃんを敵には回したくないですわね。では私もそろそろ行って来ます、アンの方も手筈通りお願いしますわ」


「わかってるって、アンタこそさっきみたいな失敗の無い様にちゃんと帰って来なさいよ」


瞬身のレイピアに意識を集中し上空に打ち上げられたレッドドラゴンをイメージします。すると身体の感覚が無くなり次の瞬間レッドドラゴンが吹き飛ばされている軌道の更に上空へと移動していました。


「瞬間移動は成功ですわね。後は全力でぶっ叩くだけですわ」


今の私が放てる最強の威力を誇る技であるライトニングクラッシュ。発動が難しく動き回る敵に当てるのは至難の業ですがこの状況では関係ありません。何しろ的の方からこちらへと向かってくるのですから。


「これで終わりにしましょう…ライトニングクラッシュ!!」


瞬身のレイピアの先端に光が集まり巨大なハンマーの様な形を作り出します。私は上空へと吹き飛ばされたレッドドラゴンに全力で光の塊を叩きつけました。


「グギャアァァァァァァ!!」


「ぐっ…流石に反動が凄まじいですわね…しかしこれで終わりではありませんわ!」


空中で光の塊を叩きつけられたレッドドラゴンが今度は地上目掛けて猛烈な速度で落ちていきます。私も反動で吹き飛ばされてしまいましたが再度瞬間移動を使い落下中のレッドドラゴンを追いかけました。


「喰らいなさい!2発目!!まだまだいきますわよ!」


瞬間移動した私は落下中のレッドドラゴンへと再度光の塊を叩きつけます。


「これで…3発目!!デーちゃん!後はお願いします!」


更に追撃の為瞬間移動し3回目の攻撃を命中させた私の眼に地上からレッドドラゴン目掛けて飛んでくるデーちゃんの姿が写りました。


「…オォォォォォォン!!」


「グギャアァァァァァ!!」


雄叫びをあげながらレッドドラゴンへと突撃するデーちゃん。対するレッドドラゴンは3度のライトニングクラッシュにより物凄い速度で地上へと打ち下ろされています。


「いっけぇぇぇッ!!!」


レッドドラゴンとデーちゃんの巨体が空中で衝突します。爆音とともに衝撃波が巻き起こりかなり離れた場所にいた私もその衝撃で吹き飛ばされてしまいました。


「くっ…ここで死ぬ訳にはいきませんわ…瞬身のレイピアよ!私を地上に戻してください!」

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