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020 女神の籠手

洞穴の奥から魔力の白い奔流が押し寄せて来る、遮る物全てを飲み込む圧倒的な破壊力。


アイギスの持つ装備固有スキルの1つ、絶対防御『イージス』、俺は腕を突き出し魔力の奔流に立ち向かう。


「負けるかぁぁぁ!!」


全身に激痛が走る、鬼神化の反動で体にガタがきている、このままだと凌ぎきれない。


ぬしさま、ふぁいと、私も頑張る、…?不思議…力が溢れてくる』


アイギスから声が聴こえる、体から痛みが消え暖かい光に体が包まれた。


『あなたは?そう、わかった、力を貸して』


「はぁぁぁぁ!!!」


俺達の視界が真っ白に染まる時誰かの声が聴こえた気がした。






『アルフ、幸せになるんだよ』




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



破壊の奔流は周囲一帯を消滅させ、グランウッドの森に巨大なクレーターを作り出した。


「ハハッ、やった!生きてる!生き残ったぞ!!」


ガンマさんがガッツポーズを作り歓声をあげる。


「やったわ!アルフ!私達助かったのよ!どうしたの?」


「あ…あぁ、母さんの声が聞こえた様な気がしたんだ….」


イオタさんに抱きつかれながらアルフさんは空を見上げていた。


「は~っ、疲れました~、お腹もぺこぺこです、ユイトさん私がんばりました!褒めて下さい!」


サクヤが頭を撫でろと催促してくる。


「そうだな、皆で頑張ったから生き残れたんだ」


サクヤの頭の撫でてやると嬉しそうに表情を崩す、その時誰かが俺の服をクイクイと引っ張った。


「ずるい、主さまは私も褒めるべき」


隣を見ると見た事のない少女がいた。


肩まで伸びた絹の様な銀髪、淡い水色のワンピースを着た少女、彫刻の様に整った顔からは少し儚い印象を与えられるがその目は金色に輝き強い意志を宿していた。


「なでなでするべき、はよ」


そう言ってサクヤより少し低い身長で背伸びをして頭を俺の胸板に擦りつけてきた。


頭を撫でるとアイギスは泣きながら抱きついてきた。


「主さま…会いたかった、もう離れたくない」


ひとしきり泣きじゃくった後少女は顔を上げる。


「私はアイギス、神甲アイギスに宿った女神、このひとといっしょ」


そう言ってサクヤを指差す。


「か!可愛いです!!アイギスちゃん可愛いです!サクヤお姉ちゃんって呼んで下さい!は~私もなでなでしていいですか!?いいですよね!」


サクヤが手をワキワキしながらヤバい顔でアイギスに近づいて行く。


アイギスは逃げようとしたが獣の様な身のこなしのサクヤからは逃れられずその体を陵辱された。

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