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182 醜態

「本当~に反省してくれてますか?俺には今も笑いを堪えてる様に見えますけど?」


「ぷぷっ…反省してるって…アハハハハ!ゴメンもう限界だ、アンタのその服装を見てるだけでアハハハハ!」


「嫌がるユイト様に無理やりあの様な真似をさせたのは他でも無い奥様で御座います、その様な態度は些か失礼過ぎるのでは?」


「ヒィヒィ…ゴメン…いざ本番になると私の想像してた100倍は似合ってなくてさ、笑いたくなるのが人情ってもんじゃないか」


俺の公開羞恥プレイが終わった夜俺達はいつもの王城にある一室へと集まっていた、ペーギさんがラッカさんを諌めているが貴方も俺の醜態を見て笑いを堪えてましたよね?


「まぁまぁ、先生も一応反省している様だしその辺で許してあげてくれないか?仮面のおかげでユイト君の素顔もバレて無い訳だし」


「これで素顔がバレてたら俺は自ら命を絶っていたかもしれません…はぁ…気が重い…」


「私はあの時のユイトさんもカッコ良かったですと思いますよ?元気出して下さい」


大勢の前に姿を見せる事が決まった俺がノリノリだったラッカさんから何とか勝ち取った条件は正体がバレない様にする事だった、恥ずかしいって事はもちろんだが数万人の人間に俺の素顔がバレてしまえば間違い無く今後の活動に支障が出てしまう。


「主さま、嫌な事は飲めば忘れる」


「まぁ今晩ぐらいは飲んで忘れるってのもアリね、アンタの横に立っていただけの私でもトラウマになりそうだし」


「あらあら、みんな恥ずかしがりやさんね、私は別に何とも思わなかったわ、ルメスちゃんはどうだった?」


「正式にユイトの仲間になって初めての仕事がこんなにハードだとは思わなかったよ、出来ればもうやりたくないかな」


良かった、ルメスが目立ちたがり屋の派閥だとこれから先が思いやられるところだった、因みに目立ちたがり派はサクヤとメリッサ、中立派がアイギス、恥ずかしがり派は俺、テミス、ルメスだ。


「そうだな、こんな真似は二度とゴメンだ、でもまぁ住民達の不安が少しでも拭えたなら俺の醜態も無駄じゃなかったと思えるよ」


「それについては効果抜群だったと思うよ、今回国民に知らせた内容は不安を煽る様な事ばかりだった、でもユイト君のお陰で皆安心した顔になってくれたからね」


「クーデター首謀者の処刑に合わせて王制、貴族制廃止の発表は少し焦りすぎたんじゃないかい?私もラオンの考えは理解出来るけど別に今日で無くても良かったと思うよ」


「この際膿を全て出し切ろうと思いましてね、これでやっと偽神や魔族の事に集中できます」


「その件ですけど国王様にお願いがあります、この国で1番強いとされている人を俺に紹介してくれませんか?このままじゃ…俺は偽神に勝つ事が出来ません…」

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