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160 命令

「おい、そこのお前、偽核を崩壊させろ、あの野郎をぶっ殺すにはそれしか無い」


「へ?頭今何と仰ったんで?」


「偽核を崩壊させろって言ったんだよ、命令だ」


「ちょ…ちょっと待って下せぇ!つまり俺に自爆しろと言ってるんですか?」


リーダー格の男の命令を聞いた部下達が騒ぎだす、当たり前だ、誰だって自爆するなんて命令を大人しく聞き入れたりはしないだろう。


「嫌だって言うなら俺が手伝ってやる、こんな風になっ!!」


「グフッ…そんな…頭、アンタ滅茶苦茶だ…」


また1人の魔人がその身体を光に変え生き絶えた、リーダー格の男の手には偽核が握られている。


「おい、お前、さっき俺の事を無能だって言ったよな?訂正しろ、無能なのは俺じゃねぇ、クソの役にもたたねぇ部下どもが無能なんだよ」


「またそうやって仲間の命を簡単に…訂正なんてしない、やっぱりお前は救い様の無い無能だよ」


「俺は無能じゃねぇ、その証拠に王城諸共お前をぶっ殺してやるよ、跡形も残さず消えちまえ」


男の手に握られた偽核が淡い光を放つ、嫌な予感がする、一体何を考えている?


「お前魔核の崩壊って見た事あるか?爆発とは違う純粋な魔力による破壊の力、飲み込んだ物を消滅させる魔力の暴走だ」


「何を考えて…まさか!?」


「感づいたか?きっと魔核の崩壊なんて目じゃない程の威力だと思うぜ?王城…いや王都とごとぶっ飛ばしてやる!」


以前リザードマンの巣を破壊する為にアルフさんが使った魔核の崩壊、その威力は想像を絶する物だった、あれ以上の規模の破壊の力がこの場所で発動すればどれだけの人間が命を落とすかわからない。


「おっと、今さら俺を殺したところで崩壊は止まらないぜ?あの商人が偽核を崩壊させる方法を教えて来た時には使う事なんて無いと思っていたがちゃんと聞いておいて正解だったな」


「自分達の命を犠牲に王都を滅ぼすつもりか!?なんて事を考えているんだ!」


「俺の命を犠牲?いつ俺が死ぬなんて言った?偽核の崩壊までには少し時間がある、その間に俺は逃げさせてもらうさ、魔人の力さえ有ればどこに行っても贅沢な暮らしはできる」


マズい事になった、この男を野放しにするのは危険だが今は一刻もはやく崩壊寸前の偽核を遠くへ運ばなければならない。


「どうせ甘ちゃんのお前は偽核の崩壊を放っておけないさ、じゃあな、俺は逃げるからせいぜい頑張るがいい、ホラよ」


男の手放した偽核が地面へ落下していく、それと同時に男は残された部下達とともに猛スピードで王都の外へ飛び去って行った。

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