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鬼神降臨、使用者の全能力値を100倍に押し上げるぶっ壊れスキル、VRMMOナイアルに実装された正真正銘のバランスブレイカー、その力が俺の身体に宿る。


「サクヤ、大分力を使っていた様だけど大丈夫か?」


『大丈夫です、七星核のお陰で私もアイギスちゃんもそれ程消耗してません』


「さっさと終わらせてゆっくり休もう、その為にはアイツらをどうにかしないとな」


目の前の空にはブーチと同じ様に翼を生やし身体を赤黒いオーラに包まれた男達が空を飛んでいた、やはりこの連中も偽核を体内に埋め込み人ならざる者、魔人へと変化したのだろう。


「なんだお前は?空を飛んでるって事は俺達の仲間か?」


「いや、お前達を止めに来た者だ、大人しく投降するなら命までは取らない様に陛下に掛け合ってみる、こんな馬鹿な真似はやめるんだ、お前達だって元は人間なんだろう?」


「ギャハハハ!何を言うかと思ったら投降しろだと?お前は今の状況が分かって無いみたいだな?この戦い勝つのは侯爵様だ、勝てる戦いでみすみす降参する馬鹿なんて居ねぇよ!」


話掛けてきた魔人の1人に投降を勧めたが無駄だった、こうなれば実力でヤツらを排除するしかない、敵の魔人の数は20名を超えている、ここで俺が倒さなければ王城は間違いなく陥落してしまうだろう。


「皆!この馬鹿野郎をブッ殺せ!俺達魔人の実力を思い知らせてやるんだ!」


「出来る事なら殺したくは無かったが仕方ない、力に溺れた自分達の判断を恨むんだな、死にたいヤツから掛かってこい!」


「舐めやがって…あの世で後悔しやがれ!死ねぇぇ!!」


1人の魔人が激昂し殴り掛かってくる、しかしブーチに比べて拳のスピードが遅い、同じ魔人でも個々で実力はかなりの違いがあるみたいだ、俺はブーチの時と同じ様に迫ってくる拳に咲夜の刃を合わせた。


「痛ェェェェ!?何故だ?何故俺の拳が見えた!?それにその剣はなんだ!?何故魔人である俺の身体を傷つられる?」


「お前より俺の方が強かった、ただそれだけだ、最後にもう一度だけ聞くが降参する気は無いか?今ならまだ間に合う」


「ケッ!調子に乗りやがって!誰が降参なんてするかよ!」


「そうか…残念だ…朱雀」


魔人は拳に咲夜を食い込ませたまま反対の腕で殴り掛かってきた、連中の士気は高い、これも魔人に変貌した作用なのだろうか、自らの力に絶対の自信を持っている様に感じられる。


「なんだ!?熱ぃ!?なんだこの炎は!?消えねぇ!誰か消してくれ!アァァァ!!!」


拳にめり込んだ咲夜の刀身から直接魔人の体内に朱雀を打ち込んだ、これなら触手で朱雀を防がれる事も無い、魔人の身体を朱雀の炎が包む、断末魔をあげ火達磨となった魔人が地上へ落下していく。

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