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118 戦力増強

思わず精神的にダメージを負ってしまった、俺も男だから英雄願望が無い訳ではないがいざ目の当たりにすると恥ずかしくて死にそうな気持ちになった、見た目は若くても中身は21世紀日本の社畜、注目を集めるのは苦手なんだ。


「手遅れかもしれないけど今後の俺達の活動方針は『目立たずいこうぜ』に決定しました、異議は受け付けません」


「私は賛成よ、芝居のモデルにされるなんて正直少し恥ずかしいわ、サクヤ達はどう思う?」


テミスは俺と同じく基本的に恥ずかしがり屋さんだ、さっきも顔を真っ赤にして悶えていたもんな。


「私は別に目立っても目立たなくても大丈夫ですよ、お芝居は少し観てみたかっですけど」


「私も別にどうでもいい、主さまが目立ちたく無いならそれでいい」


「私は自慢のユイトくんをもっと皆に知ってもらいたいわ、でも本人が嫌がってるなら仕方ないわね、出来るだけ目立たない様に頑張るわ」


サクヤとアイギスは中立派、メリッサが目立ちたがり屋なのは海竜祭の時に薄々感じていた、しかし3人とも俺の意思を尊重してくれるみたいで一安心だ。


「とにかくさっさと用事を済ませて館に戻ろう、ここが目的の店だ」


俺達は古いながらも気品のある一件の店の前で立ち止まった、大きな看板には『ライノ武具防具店』と書かれている。


「武器屋さんですか?ユイトさん…私達は用済みなんですか?」


サクヤが泣き出しそうな顔で服の裾を引っ張る、他の3人も不安そうに俺を見つめていた、誤解させてしまった様だな、もったいぶらずに説明しておくべきだった。


「俺じゃ無くてサクヤ達の装備を整えようと思ったんだ、俺はお前達以外を装備するつもりなんて毛頭無い、驚かせようと何も言わなかった俺が悪かった、許してくれ」


「良かったです、でも私達に装備ですか?必要無い気もするんですが」


「これから俺達の戦いは激しさを増していくだろう、何か起こった時に準備不足で後悔したくないからな、出来る準備はやっておきたいんだ」


以前サクヤ達に瞬身のレイピアとネクロマンサーの杖を扱えるか試してもらったが結果はダメだった、どうやら自分の憑代以外のVRMMOの装備品には拒絶されてしまう様だ。


「まぁとにかく中を覗いて何か気に入った物が有れば買う事にしよう、今の俺達には腐る程金があるから値段の心配はいらないぞ、遠慮せずに欲しい物が有れば俺に言ってくれ」


今の俺は現実世界の金額にして30億円程の大金を所持している、当面使う予定も無いし必要な物が有れば金に糸目をつけずに買ってしまおう。


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