表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国好き達は英雄の代行を任されました  作者: ユートピア
尾張平定編
9/39

織田信長という男

冒頭は信長の過去になります

作中でも説明しますが一応

なお少々不快な表現があるかもしれないので多少覚悟はしてください

信長side


「や..やめてくれ」


我の前で大の大人が泣き叫ぶ


「家督は譲る!財産もやる!だからどうか命だけは!!」


とても不愉快で耳障りだ。我を殺そうとしたくせに

なんとも無様な姿である


これで何人目だろう?

親族やそれに仕えた重臣の悲痛な言葉を聞いたのは

いや、思い出すのはやめよう


「非常に胸糞悪い」


その、言葉を皮切りに目の前の人物の首を切った

こうして織田信友はこの世から姿を消した


「後は信友のぶともに光をあてられた我が甥の信勝のみか」


ここまで本当に長かった。

信長は織田家の嫡男に生まれちやほやされ裕福に暮らしていた


だが、父が死ぬとほとんどの奴らが目の色を変え始めた

そりゃそうだろう


父が死んだのだ、もう敵である信長に味方をする意味はない

味方をしてくれたのはほんの少数の親族と父に忠誠を使っていたものだけ


だが、人を見る目はこの頃から卓越しており

周りの人は見るからに忠誠心だけで、能力があるものなどほんの少数


ならば、有能な人材は自分で見つけ、自分で育てようと思ったほどだ

それに、自分で育てたものなら少しくらい信用できる


味方が0に等しい信長には、当時9歳でありながらそのような事を考える、まさに天才と呼べる子供だった

周囲からは、あまり理解されず「大うつけ」などと呼ばれていたのだが


そこからは、まさに波乱万丈だった

まだ年は若いので叔父の信光のぶみつの力を借り、勢力を拡大していく


そして、斎藤道三や将来絶対名を上げる徳川家康などと友好的な関係を結び将来も考える


後は家中の敵の戦力を削いでいくだけ


だけ、とは言ったがそんな軽いものではなかった

毒殺には気を付け食事をするのも命がけ

睡眠も深く寝れば暗殺されるかもしれない


まだまだ、子供と称されても仕方ない子供にはまさに地獄だった




優吾side


優吾は寝汗をかいていた

服に張り付いて気持ち悪い。あたりは酸っぱい臭いでいっぱいだ


悪い夢を見た...織田信長の過去

信長の手はまだ18歳ながら、血に染まりすぎていた

そして、過酷すぎた


現代では、大学生であった優吾からしてもだ

いや、大学生というぬるま湯に浸かっていたからこそのこの惨状か


呼吸がしずらい、嘔吐したせいかのども痛い

寒気もする

頭の中で信長聞いてきた悲鳴が頭の中でこだまする


夢から覚めても、夢でみたのは、信長の記憶だ


優吾は信長の子の記憶を無意識に信長の黒歴史を認めるのを避けてきたが


一度思い出してしまうとダメだ


夢で見たのは一部だけ

しか夢なので場面だけだ


おぞましいその過去の映像にその時の、信長の黒い感情が+されていく


「うっ!」


口の中にまた液体が上がってきた


(吐いてはダメだ。ダメだ。)


これ以上吐いたら、自分で後始末をするのが大変になる

僕と仲間たちが疑われるわけにはいかない。その切っ掛けを作ちゃだめだ


優吾は上がってきたものを苦労し飲み込んだ


さて、これを何とか処理しないと


その前に、一度うがいがしたい

そう思いたり部屋を出た




ゴクゴクゴクゴク

数回うがいをし、水を大量に飲む

寝汗をかき喉がカラカラであったためだ


「ふー」

大分気分は落ち着いた

優吾だけの記憶ならまだゲロゲロしてただろうが信長の記憶がどんよりとした気持ちにストッパーを聞かせてくれた


信長に「こんな事でへこたれるな!」と叱咤されたような気がする


優吾が起きてから初めて優吾の口角が少し吊り上がった


そうか...信長はこんな気持ちだったのか

まぁ当然ではある。親族と殺し合いなんて普通じゃない

しかも、現代に伝わっている年齢よりもはるかに若い子供の時だ


この時代は本当は、早い時期から家督を継ぐ場合が多いみたいだ

だが、信長の味方である。斎藤道三は御年70歳みたいだ


つまり、この時代は、何らかの形で現当主が死んだ場合

実力か家中での支持又はその子が頭首にまくしたてあげられることが多かったようだ


まぁ信長は特殊すぎるであろうが


「あーだいぶ楽になってきた」


考え事をしていたおかげでもう吐くほどではない

気分が悪いのは今でもだが、これに慣れるには時間を要するだろう


「一度..部屋に戻るか」




部屋に戻ってくるとすごく臭かった

当たり前だが。ここにアンモニア臭がしないだけでも良しとすべきだろう


「さて、これをどうしたものか」


流石にこれを、自分でどうにかするのは難しい

頭首がゲロ付の布団を洗っているところを見られたら

今後の士気にも関わるのではないだろうか

しかしこのままではどうしようもない


「さて。本当にどうしたものか」


頭を悩ますとアイディアは出てきた

だが、しかし


「由紀に自分のゲロを洗ってもらうのわな...」


事情を説明すれば洗ってくれるかもしれないが..何だかなーと言う感じである。


だって。今は家臣の一人でも元大学の同級生である

流石にきついものがあるだろう


「剛輝は..家が遠いみたいだから無理。となると太一か?」


うん。仕方ないが太一に頼むか...


一番無難な選択だろう

男だから由紀よりは頼みやすいし


前田利家は丹羽長秀もだが信長の過去を多少知っている

なにせ、信長が家来として育て。なおかつ心から信用していた数少ない家臣たちだからだ


そこで、あることに思い立つ


「あれ?前田利家って...」


マジかーと言う考えが頭の中に浮上する

まぁよく考えればそうなのであるが


まぁますます太一に..いや、太一達に頼んだ方が良いみたいだ


早速太一の部屋もとい前田利家の部屋へと歩みを進めた



障子を叩く...とは変な感じだが仕方ない

叩くと、中から女性が顔を出した


「はい、どなた様でしょう。!?」


中からでてきたのは利家の嫁

まつだ


「の、信長様!?」

「ああ」

「ど、どうされましたか」


当然の反応である

太一とまつの愛の巣(笑)にいきなり自分達の頭首が夜遅くに尋ねてきたのだ


そりゃビビるだろう


「あまり、騒ぐな。事情を説明する利家を呼んでくれ」

「は、はい!かしこまりました」


そう言うと太一が自分で起きてきた


「....信長様どうされましたか」

今の間は恐らく優吾と呼びかけたのだろう


「夜分遅くにすまないが、まつ殿にお願いがあって来た」

「私にでございますか?」


「ああ」

「どのようなご用件で?」

「恐縮だが、我の布団を洗って欲しい」




「「は?」」

まつと太一の声が見事にはもった



ゲロインならぬゲロ主人公の話どうだったでしょう

あのー大丈夫でしたか?

でも、話の性質上入れたいエピソードでしたので苦渋の決断すえ入れました

この話は宣言すると当分先の伏線になるので書いておきたかったのです

これからもこういった描写があるかもしれないので理解のうえ読んでいただけると嬉しいです

なお余談ですが、前話の話は年齢の話と今回まつを出すといういとがありました

いきなり出してもいいんですが、やっぱり前段階があったほうがねw

あ、後3人の顔もか。

作中の重要キャラというか今後も出てくるキャラはあるていど顔や服装は書きますが、細かい想像は各自でおねがいしますね?

まぁキャラの顔を想像するのも、読者の楽しみではないかと作者は思うのでw

最後にここまで読んで下さりありがとうございました

是非次回も読んで下さい。おねがいしますマジで

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ