私の仕えるべき人
この話は光秀が優吾との密談をどう思っていたか
その一部の話です。終始、光秀の話です
光秀side
私、明智光秀は笑っている
声は出ていない。口角が上がりっぱしなのだ
信長様が閉められた障子を何かするわけでなく
見つめているだけでだ
(こんな姿を見られたら不審がられてしまいますぅ…)
しかし、自分の意思じゃどうにもならない
ならば、いいではないのかっと先程の密談を思い出す
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「2月後までに迎えるであろう合戦の副官をお主にやってもらいたい」
副官!新参者で正式にお仕えできているわけでもないのに私に副官などという大義の機会を与えてくださるなんて!
やはり、信長様も私に期待して下さっているのですね!
「ハッ!必ずや良き一報をご報告いたします」
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必ずや。必ずや!武勲をあげなくては
家臣になるめの第1歩です!失態は許されません!
藤吉郎様と一度お話をしてみたいのですが…
さっきの内容は誰であっても秘密と言われてましたし…
ご挨拶の時の4名の方々にも伏せておられるのでしょうし
残された時は短いですが、2月はある。でしたら、信長様が機会を作って頂けるまで待機すべきなのでしょうか
それにしても秘密…2人だけの…フフフフフフフ
私と信長様とが一緒にお話した時間はそれほどまでに長いとは言えない
ですが、そんな中信用して頂けた上でのこの待遇!
(やはり、私と信長様は通じ合っているのですね!!)
信長様…あぁ早くお傍に仕えたい…
「お主は今宵から我の右腕だ」
「ハッ!一生尽くさせていただきます」
キャッーーーーーーーーーー!!!
光秀は妄想で声を出さずとも動きはそれを表し
本人の自覚無しに口角は上がり体をクネクネさせる
「それにしても…」
光秀はひとしきりクネクネした後
顎に手を当て信長様の話の内容の一部を思い出す
「独自に掴んだ情報だが、斎藤義龍は2月後あたりかと目をつけておるが近々道三殿に戦を仕向けるかのような動きをしておる」
あの言葉は誠なのでしょうか?
いえ、信長様に間違いはないのでしょう
道三様が認めた程の叡智ですし、根拠があっての推測なのでしょう
それにしても情報を掴んだのはどちらの方でしょうか?
身内であり、常に警戒されているであろう道三様ですら、得ていない情報です。余程優秀なラッパがいるのでしょうか?
そして、それをめし仕える信長様…流石です♡
あぁ、そう言えば道三様に出していた
正しくは出すように命じられ出そうとして途中まで書いていた文を指摘されるとは…
(あれには、心の臓が飛び出るかと思いました…)
あのまま、一時的にであれ監禁されたとしても不思議ではない
いや、そこまでは…でも私が殿だったら念の為やりますね…
とにかく、私の考えとは裏腹に私の信長様への芽生えかている
もしくは、既に芽生えている忠誠心を見抜き
隠していた訳では無いが、結果黙っていた事に対して何のお咎めもせず
その後…笑顔まで向けて下さるなんて…
あの時は私も共だって笑ってしまいましたが…
そうですよね…あの時も…
私の信長様のイメージは道三様との会談の時の凛々しいお姿です
厳格で有名な道三様に物怖じせず圧倒までして見せたお姿は
この人こそ我が主君にふさわしきお方とお見受けする位の感銘を受けた位です
そして、そんな信長様は普段も一切の隙を見せない完璧なお方かと思っておりましたが……
どうやら、そうでもないようで
信長様の妹であられる『お市様』やご挨拶の時にいらっしゃった4名の方々の前では少なくとも素でお話していらっしゃり
優しい雰囲気を纏っていらっしゃいました
何とも、素晴らしきお方!と思った者です
世間の殿と言えば大半が横暴で我儘と聞き
それが普通だと言うのが世間の者達の共通認識です
しかし、信用たる者にはそれに見合う情を授けて頂ける
それは、誰にでもできる事ではありません
そして、それが名君なのかもしれないと私は思います
私は常々短い時間ではありますが、あそこに…
信長様の隣に居られたら…っと何度も思いました
そして、今宵…つい、先程
(わ、私を完璧ではないにすれ認めて下さった?という事ですよね)
ただの部下に見せる笑顔では無かったと思います
そもそも、私は部下ですらないのですから
つまり、信長様は明智光秀という女を認めて下さっているという事
それが、どんなに喜ばしい事か!
この事が夢にまで出てきそうです
「あぁ~信長様ぁ」
自然と漏れる声
だが、光秀は止めるつもりなどなかった
(もっとお話したいですぅ…)
今宵の事を光秀は生涯忘れない
この話、言葉選びにグレーな所が多々あると思います
訂正案や妥協案。もしくは暖かい目で見てもらえると嬉しいです
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