隠し事
2年振りの投稿
不定期でまた再開します
他の作品もちょろちょろ書いていきます
「剛輝先輩は本当に立ち直れますかね?」
「大丈夫…だと信じたいんだけどね」
「待つ…しかないわよね」
俺達は剛輝を信じている。どんな答えを出そうと仲間である事には変わりない。だが、答えによっては衝突は避けられないだろう
俺、優吾であり信長にはその責任がある
俺が決意を固めていると
「あの…さ。剛輝とは関係ないんだけどいいかな?」
神妙な顔の太一から声がかかった
「あぁ…そういえば何か話があるって言ってたよね」
「あぁ~そうでしたね~太一先輩どうしたんですか?」
「うん…それが…ね」
え?そんな深刻な事なの?
太一の表情が優れない。余程深刻な問題なのかと肩を強ばらせる
これは、覚悟を決めなければならないかもしれない
太一side
僕は言い淀んだ
要件はもちろん「まつ」の事だ
昨日、僕と優吾と由紀の3人での密談をまつに聞かれてしまい
僕の心の拠り所として甘えていた部分もあったまつを心底信用してしまっており、まつなら話しても大丈夫だと言う勝手な判断の元僕達が未来から来た事などの僕らの重大な秘密を喋ってしまった事を正直に謝るべきなんだろう
だが、、、
みんながどんな判断をするのか
そう考えると途端に不安に襲われた
僕が冷酷なのなのかもしれないが、客観的に考えて
明らかな危険分子のまつを今すぐにでも抹殺した方が確実だ
武力や政治力に支障を来すならまだしも
そのような事はない。家臣の妻という立場で当主である信長のご飯を作る手伝いをしている程度と言ってもいい位の貢献度ともとれる
もちろん。まつを殺せば大きく歴史は変わるのでそのような事はしないっと思いたいが、、、
僕らが未来からきたというアドバンテージとまつという1人の女性を天秤に傾けた時どちらの方に傾くのか…
昨夜聞いた優吾の覚悟…
「人を殺める覚悟、陥れる覚悟、そしてそれを背負う覚悟はもうできている」
そして
「僕は4人が反対をしたとしても意見を変える事はないよ
この世界で生き残るには時には人を殺める事も必要だ
だから僕はとりあえずみんなを説得しようと試みる。だけどどうしても説得が無理だと思ったなら僕一人でもやってみせるつもりだ」
という言葉
まだ、昨夜からそう時間は経っていない
僕自身、優吾ことは信用している
しかし、同時に優吾の昨夜の覚悟が本物だと言うことも充分に理解している
だから、もしかすると優吾は…
まつを
僕の妻であるまつを
殺すかもしれない
そんなのは嫌だ!みんなの事も大事だ!
だけど、まつとの今日までの日々とこれからの日々を捨てるなんてできない!
これは裏切りなのかもしれない。優吾はそんな事をしないと思っている。だが、不安が拭いされない
まだ、優吾の覚悟を品定め出来ていないこの段階では言えない
僕は今日、一蓮托生であり、何にもかけがいのない仲間達に今日
1つ隠し事をする
「それが…ね。任されていた火縄銃なんだけど…」
優吾side
「火縄銃?」
武力の話か…
もっと深刻な気配の話題に身構えていたけれど少々拍子抜けだ
いや、そんな事ないか。これだって重大な問題かもしれない
僕は今太一と話していた気でいたから拍子抜けしただけで
前田利家からの言葉と考えると事によって一大事だ
「で、火縄銃がどうしたの?」
「うん。それがね。貿易の盛んな堺から取り寄せる筈だった火縄銃の供給が上手くいってないみたいなんだ」
「うん?僕が商人と対談して確認した時は準備出来てるって話じゃなかった?」
「うん。それがね。僕達と同時期に紀州の傭兵団と名乗る者達が買い占めたそうだよ」
マジか
それは運の悪い…
いや、こういう運命なのだろう
今の時期から銃器による軍を作るのは歴史通りではない
少しでも早めに練習させておきたかったのと
手元に置いておくだけでもも思っていたけど
もしかしたら、忠実の信長も同じ状況下だったのかもしれない
「ねぇ?その傭兵団って…」
「うん。多分かの有名な雑賀衆だろうね」
「うわ!雑賀衆ですか!?本当にいたんですね」
雑賀衆か…
鉄砲傭兵と呼ばれ独自の軍隊として日ノ本に名を轟かせる傭兵団
歴史通りであれば、雑賀孫一と呼ばれる本名を鈴木孫一をリーダーとして武力を行使する凄腕の鉄砲のスペシャリスト集団だ
雑賀衆を「味方にすれば必ず勝ち、敵にすれば必ず負ける」とまで恐れらていたと聞く
「でもさ、歴史に忠実ならって話だけど
雑賀衆って自分達で銃も弾を作るって話じゃなかったっけ?」
「あー確か。雑賀衆は鍛冶にも精通してて量産しちゃうんですよね」
「うん。僕の推測にはなるけど作りながらも市場に出回っているものを買い占めて独占と鉄砲の有用さを隠してるんじゃないかな」
「なるほどね。確かに納得はいくわね」
僕も納得がいった
僕が雑賀衆に転生していたらそうしていたかもとまで思う
「うん。だから、次に輸入されて来た時は僕達が注文した分は必ずこちらに回してもらえるように話しては付けておいた
でも、2ヶ月後の4月17日前後には間に合わないかもしれない」
そうか…
まぁ2ヶ月足らずで軍事利用できるとは思っていなかったから仕方ないと切り捨てられるけど
可能性を潰されたのは痛いな
まぁ僕の転生前に信長が所有していた火縄銃が3丁あるので自衛の為に装備はできるか
「わかった。ありがとう太一。これからも商人達との会談は任せた」
「うん。任せて」
よし、今日は剛輝が席を経ったのでここらへんで解散にするか
「太一。もう報告する事ないよね?」
「う…うん」
「他のみんなも何かある?」
「う~ん。そうですねぇ~剛輝先輩と仲良くして下さいね位ですかね」
「あはは…僕も言い争いはしたくないね」
「私は特にないわよ」
「うん了解」
僕は立ち上がって
「じゃあ解散ね」
解散を告げた
そして、皆は思い思いの所へ
僕は自室に戻った
半分話を作り直してます
でも、大まかには覚えているのでその線を辿りつつ追加要素入れていきます
今回は重要な伏線を張りました
この伏線はいつか必ず回収したい




