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戦国好き達は英雄の代行を任されました  作者: ユートピア
美濃攻略編
30/39

大きく見える背中

パチッ


近くにある暖を取るために置かれている火鉢から灰が宙を舞う

その隣で僕は扇子を開いたり閉じたりをしながら頭の中でどうするかを考え続けていた


もちろん考えている事は今日の昼に行われた軍議にについて

そして数ある問題の中で一番僕の頭を悩ませているのは剛輝の案について


確かに剛輝の策には妙な説得力があり

剛輝が秀吉の代行ならば不可能ではないのかも知れない


「策自体はわるくないし採用してもいいのだが…」


だがあの場では言わなかったがこの策には色々問題がある


一つはあの剛輝が本当に光秀に的確に指示を出せるのか

これに限っては僕も同じなのだから何も言えないが


剛輝だもんな…


本人の前でこんな事いえば肩をつつきながら冗談っぽく

だが本当に冗談でなく本人はいたって真面目に否定してくることだろう


そしてもう一つ。これが大きな問題


「わかってるのか剛輝?」


僕は誰に答えを求めるでもなく


「城を攻め落とすって事の意味が…」


天に向かって言葉を零した







どれくらいの時がたったのだろう

僕はあれから考え続けていた


しかし答えはでない


30分しか立っていないのか

2時間の時間がたったのかはわからない


それくらい集中していた

だが答えは結局でないままだ


どうしたものか


ダメだ

このまま粘っても答えが出るとは思えない


……太一や由紀に相談してみるか


僕はそう思い腰をあげた








「さむっ」


僕は思わず声をあげてしまった


部屋に入り火鉢の前にいたからか

気づかなかったが外は雪が降っていたようだ


寒いわけだけだよな

そんな事を考えていたらすぐに丹羽長秀もとい由紀の部屋にたどり着いた


のだが、どうしようか…


僕は部屋の前で少し立ち尽くし

ふーっ


と、僕は息を吐き


「長秀よ。中におれば姿を見せよ」


と声をかけた

僕が部屋の前で立ち尽くした理由はといえば


どう声をかけて由紀を呼ぶか悩んだためだった

その結果がこれなのだが


ホントにどうだったのだろうか


本物の信長なら何も言わずに

ピシャッと障子を開けてズバッとついてこい!と言うのだろうか


まぁ当然だけど僕にはまだ信長みたいには…


「の…ぶなが様?」


そこまで信長になりきれないな。と思っていたら僕の方へ上品な着物を着た女性

いや、正確には由紀という女性を知らない人なら上品な貴婦人に見えるだろう


「…中にお入り下さい信長様」

「いや、用がなければ付き合って欲しいのだが」


なんだろう?もしかして由紀気分を害してる?


「…ふむ。」


由紀は小声でそう呟いた

そして


「かしこまりました。ですが私わたくしも少し話とうことがございますゆえ少し部屋によっていただけませんか」


「わ、わかった」


ぼくは由紀の丁寧な言葉(命令)に促され部屋に入る事になった


そして僕の了承の返事は自分でもわかるくらいに詰まっていた事だろう


…だって由紀の誘いはあくまで質問を装っていたのだが

絶対語尾には「?」の付いていない命令だったと僕は感じた

そしてそれは間違ってはいないだろう




「そして間違ってはいなかったわけだ」

「何言ってるの?」


「いや、なんでも」

「まぁそれはいいとして。さっき優吾私に関して失礼な事考えてなかった?」


えーバレてるぅーー!?

なーんてオーバーアクションを頭の中に浮かべていると


「…今度は何かバカな事考えてる?」


何で分かんだよ


「別になんも思ってないよ」


そうは言ったものの、なおも由紀のジト目が僕にから離れる事はない


「それでさっきは何をかんg」

「そんな事より剛輝の事で相談があるんだよ!」


由紀は何か言いたそうだった

というか何を言いたいのかわかっているのであえて遮る様に言葉を重ね由紀のセリフを妨害した


そして僕への追及を邪魔された由紀は怪訝けげんな顔をしたが


由紀もあの軍議で何かを感づいているのか

それとも剛輝の事と聞いて大事な話だと思い自分の事など些細な事と思ったのか


まぁ由紀はこのような場面で私情を挟んでくるような事はしない

由紀…と太一もだが空気を読むことに関して僕は一目を置いている


そんな由紀に僕はわかっていて無視できない言葉を投げつけたのだ


悪い気はしないが元々この話を太一も交えてしに来たのだし

そもそもこれを僕が悪いのか?


いや、悪いのかもしれないが…どうなんだろう


僕がそんな考えを巡らせていたら

前にいた由紀は「はぁー」とため息をつき


「わかったわよ。で?どこに行くの?っていうか太一の所か」

「あ、う…うん」


「わかったわ。行きましょう」


そういうと由紀は由紀は目を閉じまたため息を吐いた


そんな由紀の顔は目を閉じているため長いの睫をが目元で交差し

さきほどは気づかなかったがため息をついた口元はしっとりと濡れていた


そんな由紀の顔見て

僕はとても美しいと、僕は思った


そして目を開けて由紀の視界に入った初めての景色は顔を赤くした優吾の顔だった







由紀said


私と優吾は自室を去り

太一の部屋へと向かい始めた


そしてその道中

私の頭では剛輝の話とは何なんなのかという事

そしてさきほどため息を零し目を開けた時に見た優吾の泳いだ目と赤い顔


優吾のあの反応は何だったのかしら…


あの後は優吾は「じゃ…じゃあ行こうか」

その後私は 「ええ」という言葉を合図に部屋を出てかというもの私達の間に会話は無い


何なのよ。この空気


何も言わず前を歩き続ける優吾はなおも喋りかけてくる気配は無い


まぁ今歩いているのは当然廊下なので

他の人に見られぬように言葉を選んで喋らなくてはならいからめんどくさい部分もあるし


この無言の空気は私はいいのだけど

違和感はぬぐえないわよね


それにさっきからこれはなんなの?この気持ちは何?

モヤモヤするような

むず痒いような


とにかくもどかしいこの気持ち


前を歩く優吾

いや、ここは信長の背中というべきかしら


とにかく今の私には背中が大きく見える


そして私は気づいた

部屋を出てから私は優吾の事ばかり考えていた


今から剛輝の話をするというのに

私ったら…我がことながら流石に不謹慎だったと反省をする


私は思い気っきり両手で両頬を挟み込むようにして叩き気合を入れなおした


その時になった「パチンッ」という音にビクッと優吾は肩をビクつかせ


「な、何?どうしたの?」と部屋を出て初めて優吾が声をあげた


「別になんでもないわ」


私は何事も無かったようにすました声で優吾に向かって返答した


優吾は何か言いたそうだったが

そこで太一とまつさんの愛の巣へやへと着いたことで優吾は口をふさいだ


そして優吾は


「利家!利家はおるか!?」


私と同じ…ではないか

私の時よりも堂々とした声で太一を呼び出した


そして私と優吾は出てきたまつさんにあてがわれ

部屋の中へと入った

まず日が開いてしまった事をお詫び申し上げます

そんなわけで久々の投稿です。今後もお付き合いいただければ幸いです

では、ここまで読んでくださりありがとうございました

次話もよろしくお願いします

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