現代での最後の日常
「織田信長こそ!天下統一すべきなんだ!」
「上杉謙信様よ!あの方こそ正義をかかげより良い日本を作ったに違ないわ!」
「待て待て。今そういってられるのは徳川家康がいい日本を作る足がかりを作ったからだろう」
「先輩方待って下さい。伊達政宗こそ天下を収めるべきなのです。幼少の頃からあまり味方がおらず、しかも片目が見えないというハンデを負いながらも東北を総べる。彼こそ日本の真の英雄なのです!」
「いーや。豊臣秀吉こそ最強だね。確かにサルだの、中国をせめて失敗もしているだの言われるが!年も重ねていたにもかかわらず野心をかかげる彼こそ天下人にふさわしい!!」
ある部屋からこんな議論が聞こえてくる
その部屋は考古学者や世界の歴史に関わるスペシャリストを毎年数多く排出する大学の部室の一つである
サークルの名は「第2歴史探究会」
活動内容は日本の 戦国時代 戦国好きの者たちからすれば目を輝かすこの時についてただただ語り合うだけ
しかし戦国好きとしてはそれだけでも最高の場所なのである
織田信長について熱く語っているのが島優吾
上杉謙信を崇拝している様な面持をみせるのが島原由紀
徳川家康をえらく持ち上げているのが西田太一
伊達政宗についてキラキラした目で語っているのが西木野真彩
サル顔で豊臣秀吉について力説しているのが亀山剛輝
この5人が第2歴史探究会のフルメンバーである
「ふー自分の好きな武将の話になるといつもこうなるな」
「まぁそれだけ愛情が深いということなのですよ~」
「私の謙信様への思いに匹敵する愛情をもってるなら仕方ないわね」
「まぁこういう議論は歴史好きが集まれば回避できないと思うよ」
「確かにな」
5人は頷き合う
この武将が一番だというのは誰もが譲らないが誰もが自分以外メンバーのこだわりや愛を知っているので議論はしていてもその結果本気で喧嘩することはない
このメンバーは自分と同類であると皆がそう思っているのだ
「さて名残惜しいが、いい時間だ。そろそろ帰るか」
「そうだね」
「明日こそ秀吉派に鞍替えさせてやるぜ」
「ないない。私は謙信様に一生愛をささげると決めているから」
「あたしも正宗からの鞍替えはありえないですねー」
数分後それぞれの帰路につく
皆が「今日も楽しかったな。明日はどんな話をしようか」そんな事を考えをしながら・・・
優吾は自宅のリビングにあるソファーでテレビを見ていた
(こんな時間か..)
ふと時計を見ると8時を回っていた
(飯食って、風呂入って、録画した歴史のドラマみたらいい時間になるかな)
そう思い立ち優吾は食事を作り始めた
「さてと、そろそろ寝るか」
録画した番組を見終わると、12時前だった
歯を磨き、電気を消す。目をつむり。
そして睡眠に入った
この睡眠に入った時間が第2歴史探究会のメンバー全員が同じだったのは神しか知らない
どうもrekiponと申します
思い付きですが歴史ものを書かせていただきました。
プロローグみたいなものでまだ全然ですが、これから歴史的要素入れていくので読んで下されば嬉しいです。
もしここまで読んでくださった方がいらっしゃればありがとうございました。
次話も読んで下されば幸いです。ではまた。