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 私には双子の妹がいる。彼女は私とそっくりな顔をしているけれど、性格は正反対だ。

 内気は私とは違う、明るくて人懐っこい性格をしていて、今は学校一人気者の男の子と付き合っているらしい。

 そんな可愛らしくて魅力的な妹を、彼も迷わずに選ぶのだと思っていた。

「フール、朝だよ」

 すぐ近くで聞こえる声に目を開けると、無表情な彼が私を見つめていた。わずか十数センチ。こ、この、この距離は…。

「近いっ!」

 思わず枕を投げつけた。

 ボフッ。と、くぐもった音がして、枕が落ちた。彼の顔にクリーンヒットしたようだ。

「ひどい…。俺、起こしてあげたのに」

 少し悲しげに彼が言うが、その表情にはあまり変化が見られない。

「た、頼んでないもんっ」

「でも、俺はフールとお話ししたい」

 無駄のない、流れるような動きで、彼が私に覆い被さる。そのまま抱きしめられてしまった。

「フールはあったかい」

 大きな変化のない声色は、いつも優しい言葉を紡ぎだす。まるで、心を溶かしてしまうような響きで。

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