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act3目には目を、歯には歯を。抜け駆けには抜け駆けを。

あまり話が進んでなくてすいません。

読んで下さる心優しい方。

ありがとうございます

「お前ら、何の話してんだ?」

「御影先生、待ってもらっててその口調は無いでしょう」

私たちの後ろにいた二人は不思議そうに覗き込んだ。

「御影さぁ、立ち聞きなんて趣味悪くない?」

私は笑いながら怒る真似をした

「悪りぃ悪りぃ」

御影は話を軽く流した。

「絶対悪いって思ってないでしょ!」

私も負けじと言い返した。

「神崎先生も御影先生も後はお店でやって下さい」

「そうですよ。病院の前で騒いだら、迷惑です!」

「じゃ、早く飲みに行きません?」

さくらは心を弾ませて言った。

「で、佐野。どこ行くの?」

私は、計画者である佐野に聞いた。

「そうですね…落ち着いた店の方が良いですか?」

「あ、俺は個室の方が良い」

「今は御影先生には聞いていません、こっちの二人に聞いてるんです」

佐野は茶化す様に御影の話を流した。

「…決めました」

「佐野は自分の周りにある旨い店よく知ってるよな」

佐野は普段からそんなに店を多く知っているのだろうか?

「ここから近いんで歩きますね」

佐野は前を歩き始めた

私たちも置いて行かれないように追いかけた

「でも、御影先生も佐野さんも、私服のセンス良いですね」

「特に御影は意外」

私の考えていた御影の服は、もろそっち系の人が着る様な服だと思っていた。

しかし御影が着ていた服は、下が、黒のパンツを腰パンせずに履き、上は中が黒でその上に白のシャツをはおっている。

佐野は、下がターコイズのサルエルパンツに上は白のタンクトップの上に薄いピンクのシャツを着ていた。

二人ともなかなか、格好良い。

「いやでも二人とも白衣のときより良いよ」

何をもって良いと言うのかは分からないが、御影は私たちを見て頷きながら言った

「ですよね。二人とも朝とはメイクの仕方が変わっているし」

「だよな、俺も思った朝とは顔つきが少し変わってるんだよ」

こいつらは、どこに気が付けば女が喜ぶが、しっかり分かっている。

暫く歩いていると、隠れ家的な、薄暗い、お洒落な店が見えてきた。

「ここです」

佐野は店の前で立ち止まった。

「良い感じなんじゃねぇか?」

御影が佐野を軽く叩いた。

「亮って意外に趣味良いよね〜」さくらも意外そうに、

「若くて仕事も出来て見掛けも良い看護師って大抵、趣味悪いんですけどね〜」

「なんだそれ、西河の経験上の話か?」

御影が眉をしかめた。「御影、妬いてんの?」

私は御影を試すように言った。

「ま、いいからまず、中に入りません?」

佐野がみんなを店に入れた。

店員に案内された席は、あまり大きくない個室でほんのり明るく、周りが全て木で出来てるため、独特の暖かみがあった。「まず、なんか腹にたまるもの食わねぇ?」

御影と佐野は近くにあったメニューを取り出し、隣にいた私たちに見せた。

「ここのおすすめは魚介類です」

「それじゃ、範囲広すぎて分かんない」

さくらはメニューに目を向けたままいった。

「いや、本当に全部いけますって」

「じゃあ俺は、アワビの塩焼」

御影らしい、渋いものを選んだな。

「さくらは?」

「私は、海老のチーズ焼き」

なんでみんな焼いたものなんだ?

「神崎先生は?」

「ん…じゃあ、サザエの柑橘添えかな?」

「お酒は今頼みます?」

佐野がドリンクメニューを皆に見せた。

「やっぱここは、ビールと焼酎で良いよなぁ?」

佐野が店員に注文を伝え終わった後、会話の話題は、副院長になった。

「副院長って何であんなに偉そうにしてるの?年代的にはそんなに変わらないのに」

私は、ずっと気になってたことを話した。

「でも、この病院はいずれアイツの物になるんですし…」

さくらは意味深げな顔で言った

「どういう意味?」

「神崎先生、だって、小堺副院長のお父さん、院長ですし、祖父は元、医師会の会長ですよ?」

「ちなみに、今、結婚していなくて、早く、跡継ぎをつくれって父親に言われてるそうです」

佐野は平然と答えた。私は

「今時、そんな大奥みたいな話あるの!?」

そう答えた。

「とんだ将軍様だな」

御影は嫌そうに顔をしかめた。

「お待ちしました」

「ま、あんなヤツは忘れて、今は食べよう!」

さくらが仕切り直した

「頂きます!!」


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