合宿所に女1人??
「合宿所って・・・?今まで各家で過ごしてたし・・・」
海「社長から電話があったんだ。俺とお前とあと3人だけは合宿所で過ごせって」
海「俺のマネージャーが言うには社長に期待されている人らしい。」
「・・それは嬉しいですけど女子はだれだれ・・・」
海「お前だけだ」
「そんなのだめです!女子一人なんて・・」
海「大丈夫だ、優しいやつだし」
次の日
家の大事な荷物だけを持って
その合宿所に向かった。
メンバーは
海さんと羽琉さんと楓永と健汰の男の人とわたし・・
部屋は別々だし、新築にバルコニーと庭付きの豪邸みたいな家。
社長が買ってくれた家とマネージャーから聞いた。
海さん以外初めての人だからドキドキするな・・
「スカートはいてたらなんか危ないな・・・・これからはズボンで過ごそう・・・」
海「来たか美亜。」
「はい!今日はなんか、もうドキドキしてます」
・ ・ ・ ・
「うあ~~~きれいなお部屋~」
「リビングも階段もきれい~」
海「レッスン場と楽器室も地下にあるぞ」
楓永「すごいな」
羽琉「思ったよりも大きい家だ~」
健汰「合宿所にもったいないな!」
「●ニコニコ●」
海以外の男子「●美亜を見つめる●」
海「ん?●3人の男子の顔を見る●」
「よし!お部屋に荷物置かないと!!」
羽琉「手伝うよ、重そうだから」
「ありがとうございます!」
会ってから30分もしないのに
もう仲良くなりそう。
思ったよりもステキだし優しい感じ。
「皆さん荷物ないんですね」
海「社長が足りないものあったら買ってくれるっていってたからな」
「わたしは服と大切なもの2つだけを持ってきたんです。」
健汰「大切なものって?」
「お母さんとお父さんからのお手紙と海さんからもらった歌詞カードです。」
楓永「へえ~手紙と歌詞カードね~」
「わたしが初めてCDデビューした時にお願いしてデザインをしてもらった大事な歌詞カードです。」
美亜マネージャー「美亜のカラーは緑、楓永は水色、海は赤、健汰は黄色って決まってるそうだ」
「カラーですか?決めてもいいんですけど、何の意味があるんでしょうか」
マネージャー「さあな」
海「うわさだと歌手グループ作るとか」
マネージャー「確かに美亜の歌声は天使だ。海も楓永も健汰も羽琉もいいからな」
わたしは今まで
人に支えられてきたけれど
女一人の生活になるんだ。
これからは支える立場にもなりそう。
これからはしっかりしないと
海「そういえば、雑誌のポスター撮影しないといけなかったんだ・・」
「そうなんですか?行ってらっしゃい。」
「さてさてわたしもっ!CDデビューイベントが1時からあるんです!握手会なんです。」
楓永「車で送ってあげるよ歩くの疲れるだろ?」
「ありがとうござ・・・」
自分は支える立場・・・・
「ごめんなさい!運動のために歩きます!行ってきます!」
バタンッ
健汰「十分可愛いし痩せてるのにっ変なやつ。」
あと5分でつかないと間に合わない。
健汰さんに送ってもらえばよかったと思ってる
自分が情けない。
5分後
「お待たせいたしました。美亜です!」
マネージャー「ここにたってあと2分でスタートだ。」
「はい!」
マネージャー「どうだ、新しい家は」
「とってもきれいです。それに皆さん優しくて」
マネージャーの独り言「俺が計画していれたメンバーなんだ。女子1人。恋が芽生えるぞ~」
「何か言いましたか?」
マネージャー「なっなんでもありません!」
「?」
ファンの声「応援してます。CD通常版と初回かいました!これからもCD集めたいと思います」
「ありがとうございます。買ってくれて嬉しいです。これからも宜しく!」
ファンの声「最初はデビューした時は興味なかったんですけど友達がCD持ってて、それを聞いたら
はまっちゃいました。それに可愛いから好き!」
「本当ですか?はまってくれて嬉しいです。また今度も聞いてください。グッツもでるので」
2時間後
握手会は終わり
私服に着がえて
新しい家に戻るところだった。
よくよくケータイを見てみると
着信履歴に社長の名前が・・
かけてみると
「もしもし?社長?」
社長「握手会終わったか。」
「はい。無事終わりました!ファンの方も礼儀正しくて」
社長「大ニュースだ。今度合宿所メンバーで歌を歌ったり、楽器を演奏したりするグループを作る」
「あの4人とわたしで?」
社長「地下にダンス室と楽器室がある。そこで練習するように」
「歌詞とか楽譜みたいなのとかないんですか?」
社長「もう用意してるぞ?楽器に詳しい羽琉、歌詞作り天才の楓永、ダンスがすごい健汰」
社長「羽琉は見た目は優しそうだが、楽器を弾くと力強いギャップがあるんだ。」
社長「海はリーダーで行け、美亜の天使の歌声はボーカルに向いてるな。」
「そんなに考えてくれたんですか・・・ありがとうございます。」
次の日
わたししか知ってない社長から聞いた大事なお話を
みんなに話す時が来た。
今日はみんなオフの日。
それぞれ合宿所の中の楽器室やダンス室、自分の部屋などで
自由な日を送っていた。
♪ギターの音
羽琉「この音以外にいいな。」
「羽琉さん。ちょっとリビングに来てもらえますか?」
羽琉「いいよ、丁度休みたいと思ってたところなんだ。」
♪ダンス用の音楽
「あの~楓永さん。リビングに来てもらえますか?」
楓永「いいよ~。」
「海さんと健汰さんもきてください!」
「実は昨日社長から大事なお話を頂いたんです。」
海「話だと?」
「実はこの5人でCDデビューする事になりました。CDの曲の編集以外自分たちでやれって」
「皆さん楽器とか歌詞作り、ダンスとかできるんですね^^」
羽琉「CDデビューか俺たちは初めてだからどきどきするな。」
「海さんはリーダーでお願いします。」
海「なんで俺が」
「社長がおっしゃっていたので、それではまずは音楽作りからですね、羽琉さんお願いします。」
羽琉「OK!任せて」