突然のハプニング、男装して登場?
「おはようございます!」
スタッフ「あそこの真ん中に立って、この番組の題名を大きな声で言って、番組スタートです。」
「分かりました!」
海「おい美亜。」
「はっはい。なんですか?」
海「マイクどうした。」
「あっマイク!忘れてました・・・」
スタッフ「これマイクです。」
「すっすみません!」
最初から迷惑かけてばっかりで収録スタート。
トークは果たして上手くいくのかな?
朱莉「おはようございます~。今日はよろしくおねがいします。」
圭斗「・・・・」
朱莉「圭斗もいたんだ~」
「どういう関係ですか?」
朱莉「学校が同じだったの、学校って言っても高校だけどね」
「圭斗さんってどういう人ですか?」
朱莉「昔から芸能人みたいなオーラ出して~とっても静かな性格だったかな?」
圭斗さんはいつも静か。
どんなににぎやかな空間にいても一人何も言わずに
タダ座っているだけ。
そして収録スタートし・・・
●大きな声で●「お題を力を合わせて答えまSHOW
アイドル崖っぷちバトル
Poweris4!!!!」
羽瑠「今日は、NEWRANDO、HoneyRANDO、KissRANDOたちがゲストです!」
「今回は第1回目なので、この3つのグループのほかに、MINIRANDOたちも来ました!!」
羽瑠「僕と」
「わたしは」
羽瑠&美亜「総合司会となり進行していきます!よろしくおねがいします!」
羽瑠さんは人柄もいいし、優しいから
社長がMCとしました。
海さんは少しぴりぴりしてるし
圭斗さんは無口だから
わたしと羽瑠さんの2人で進行する事になります。
収録の最中
あるコーナーでわたしたちが負けてしまい
くじで罰ゲームとなるものを決めた。
罰ゲームを受けるのは海さん。
羽瑠「さて海さん。罰ゲームのお題はなんでしょうか?」
引いてみると
なんと
羽瑠「RANDOチームの誰かとシチュエーションデート!!」
海「マジかよ~」
シチュエーションデートとは
RANDOチームといわれる
NEWRANDOたち率いるチームの誰かと
視聴者に募集したシチュエーションデートを
罰ゲームになった人が演技するというもの。
くじは4種類あった。
変顔で外をあるけ!
ヘリウムガスで大物俳優と会話!!
まずい料理試食コーナー!
とシチュエーションデート演技
の4つ。
RANDOチームにもくじをしてもらい
はずれになった方に演技に参加してもらう人を決めてもらった。
はずれになったのは
北岡朱莉、NEWRANDOのリーダー。
※演技中※
海「なあ、そういえば話ってなんだ。」
朱莉「えっと・・・・・・・・」
海「わかってる。」
朱莉「え・・・・・・・・・・」
海「もう一人にはしない。俺とずっと一緒になりたいんだろ?」
朱莉「・・・・・・・・」
海「●キスするふり●」
これで演技は終わりのはずだった・・・・
だけど
朱莉が少し顔を動かしてしまい。
キスをしてしまうというハプニングが!!!
海「おい!収録中だろ!っていうかキスするふりだったはずだ!」
このハプニングで一回撮影はカットささり
休憩となった。
「海さん・・・ティッシュです。」
海「ああ・・・。」
「朱莉さん、間違ってしたんだと思います。ハプニングと思えば大丈夫です!生放送じゃないから・・」
海「何がハプニングだ!何が生放送じゃないからだ!冗談じゃない。」
海「あいつはいったい何を考えているんだ。顔合わせていきなりする態度じゃない。」
「わたし、行きますね・・・・」
わたしは顔には出していないけど
とても心が張り裂けそうなくらい悲しかった。
目の前で海さんがキスしているのをこの目で見てしまったから・・
それに仲良かった朱莉さんが相手なんて・・・
「考えていたら・・落ち込んじゃうだけ・・。」
羽瑠「そろそろ収録再スタートだって」
「わかりました!」
そして15分後撮影は再開。
気分を変えて撮影をやろうとしたけど
わたしには無理だった。
忘れようとしても、何をしても、頭から離れない。
「次のコーナーはなんと!スペシャル初回企画、トーク!あぶナイト!!」
羽瑠「このコーナーはゲストの危ない情報を白黒はっきりつけるコーナーです。」
「さて最初の噂ターゲットは、NEWRANDOの・・朱・・・」
言葉がつまってしまう・・・。
羽瑠「美亜?」
「・・・・・・・・・・」
羽瑠「ターゲットはNEWRANDOの朱莉さんで~す!」
朱莉「噂ですかぁ~?ないですよー!」
羽瑠「なくないです!沢山です。」
朱莉「なんですかー?えっ?」
羽瑠「北岡朱莉は~~~~・・・実は・・・・別の名前で子役デビューし人気だった?」
朱莉「あっこれですか?」
陽輝「朱莉さんって子役でデビューしてたんですか?」
朱莉「これは本当ですね~、桐河朱莉で、デビューしてました。」
番組観覧に来た人「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
帆乃花「あの子可愛いってお母さんが、雑誌を見て言っていました!」
朱莉「本当ですか?」
陽輝「わたしも朱莉さん目指してこれからJrRANDO卒業して最高のグループに入りたいです!」
羽瑠「がんばってください!それでは司会を少し変更します。」
羽瑠「僕が1人で進行させていただきます。そろそろ新曲披露コーナーに移りますので準備ね!」
そして歌披露をし終わり
コーナーがこれで全部終わり
撮影終了。
帰りにマネージャーに呼ばれ
行ってみると
マネージャー「今度さ、お前の兄の写真がほしいって言われてて」
「わたしと兄の写真ですか?兄だけですか?」
マネージャー「そのカメラマンは兄だけでいいって言ってたんだけどさ」
「でも、兄は日本にいなくて」
マネージャー「そこでさ!兄とお前は双子だ。男装すればバレやしない!」
「え・・・・・」
マネージャー「写真撮影は明後日の午後3時だ。服装は真希さんに頼んどくからな」
「・・・・・・・でも・・・」
マネージャー「社長には、兄が日本にいる設定で話してたんだ。今うそついたなんていったら・・」
「わかりました・・・・・。明後日の3時ですね・・」
次の日
Loveis4「金曜日の公演はもうない?」
社長「新しいお前たちの番組の方を大切にしたほうがいいと思ってな」
「でも、わたしたちにとってはその公演はファンの方と触れ合える大切な時間なんです。」
羽瑠「いきなりもうないって言われてもファンの人は受け入れてくれないんじゃない?」
海「そうだ。勝手に決めるのには俺も反対だ。Loveis4のことは俺たちが決めるんだ。」
圭斗「・・・・・・・・・・・・・」
社長「そんなに辞めたくないなら、次の月に発売されるCDはDVD特典なしでいいか?」
海「ああ、それでいい。」
社長「じゃあ、公演は今まで通でいいぞ。お前たちはもう戻れ。」
そのあと合宿所に戻り
お互いの部屋にもどった。
わたしはウォークマンで音楽を聴いていた。
今までの曲を全部聞いていた。
全然眠れなくて
リビングでお茶を飲んでいると
圭斗さんが来た。
圭斗「●無言で水を飲む●」
「圭斗さんも眠れないんですか?」
圭斗「・・・・・・・・・・」
「圭斗さんって何考えているか分からないですけど、きっとメンバー思いなんでしょうか?」
圭斗「・・・・・・・・・・」
「始めて会ったときは、なんか慣れなくて、前のメンバーがよかったって思ったこともあります。」
圭斗「●美亜を見る●」
「だけど、圭斗さんは圭斗さんにしかない、個性があって、大切な仲間です。」
圭斗「・・・・・・」
「Loveis4は圭斗さんが抜けちゃったりしたらLoveis4じゃないですからね」
圭斗「美亜は本当にそう思ってるの。」
「え?」
圭斗「俺がLoveis4にいて、大切って思える人だって。本当に思ってるの?」
「はい!Loveis4は4人でLoveis4ですから!」
そのとき、初めて圭斗さんが自分から口を利いてくれた。
圭斗さんは以外にとっても素直な人だった。
わたしは次の日の朝
スタイリストの真希さんに髪を切ってもらった。
男装する時はやっぱりカツラの方がいいと思った。
写真取られた後の番組に髪が短いままだと
美亜ってことがばれちゃうけど
久しぶりのヘアチェンジだったし
この機会に髪を切ろうと決意した。
男っぽい服を着ていると
後ろからは男に見える。
「海さんはこの後雑誌の取材ですよね?」
海「・・・・●びっくりする●」
「あっ、兄の写真取りたいってカメラマンさんがいってたので代わりに男装して私が・・・」
海「あっああ。取材受けるけど、それがどうした。」
「いいです!なんでもありません!!」
「羽瑠さんはこの後仕事ありますか?」
羽瑠「番組に1人で出演することになったんだ!これから撮影だよ?」
羽瑠「髪きったんだ。昔の美亜に戻ったんだね」
「兄の写真ほしいってカメラマンが言ってて、代わりに私が・・」
羽瑠「そうなんだ。そういえば、どうして仕事のこと聞いたの?」
「いいえ!なんでもないです!」
そしてカメラマンの川嶋勇次さんという方にお会いした。
川嶋「可愛い顔してるね~童顔系だからアイドルっぽいね★」
「そうですか・・・あっありがとうございます。」
川嶋「双子なんだってね?妹さんは人気バンドグループLoveis4のボーカルだって?」
「はっはい。僕はフランスとアメリカで仕事してるんです。」
川嶋「そうなの?俺はさ~瑠李くんは日本で芸能活動してもいいんじゃない?って思うけど」
「そうですか・・・・考えておきます・・」
川嶋「雑誌の名前はね、ジュピアなんだけど、表紙は、山本愛羅だから」
「愛羅・・・」
川嶋「知ってるよね?舞能事務所でデビューした期待の女優さんだよ?」
「はあ・・・」
川嶋「そういえば、瑠李くんの学校の同じクラスの可愛くんって知ってる?」
「はっはい。可愛沙羅・・?」
川嶋「舞能事務所で俳優活動するらしいよ?明後日デビュー会見。」
「そうなんですか」
可愛さんは
笑顔がステキで、元気で
一緒にいると元気をもらえる人。
そういえば、わたしが学校に通っていた時
可愛さんは言っていた。
芸能活動してるんだって。
こうやって学校卒業してもまたあえるなんて
とっても嬉しい。