4、揺れるリンク
ついに、オリンピック選考会。
先に演技を見せるのは、あおいだ。
あおいの演技は相変わらず、情熱的だ。心を動かされる。
技術はやはりルナと比べると劣っているが、魅せられるものがある。
ミスもあった。しかし、終わったあとのあおいは笑っていた。
「ミスしても、笑えるんだ。」
そうルナは思った。
次はルナの番。
技術も実力も出し切った。あおいとは違う意味で魅せられる圧巻の演技。ステップシークエンスで少しミスがあった。人にはわからない、ルナにだけわかるようなミスだが、、、
しかし、最後のコンビネーションスピンを終え、ポーズを取ったとき、ルナは泣いていた。
完璧でなくとも、人は心で踊る。その瞬間、彼女は初めて「嬉しい」という感情を理解した。
〜結果発表〜
「男子シングルス、代表3人目黒瀬あおい。」
三人目ギリギリセーフであおいはメンバーに選ばれた。あおいを見るととても嬉しそうに、リンク中央に滑っていってる。観客からの拍手に手を降っていた。
「続いて女子シングルス、一人目水城ルナ。」
ルナも呼ばれた。こっちは圧倒的だ。観客からの拍手は今日一番で大きい。小さく手を降って応えておいた。それがマナーだから。でも笑顔はない。見る人が見れば感情がない、別の味方だと、もうオリンピックに向けて考えている真面目な顔。喜びという感情がなかった。
こんにちは、雛です。
今回はオリンピック選考会という日本の選手の中から、代表を決める試合を作りました。
ルナもあおいも代表になれて良かったですね。つぎはいよいよ大舞台。
ルナの感情の変化にもお楽しみに。




