34 アコカンテラ
朝早くから百合と店の仕込みをしている。
ド金髪のド派手ゴージャスだった百合は見る影もない。
今は百合の実家でフルーツサンド研究所を営業している。
特に元フルーツ屋さんのフルーツサンドは大人気だ。俺は俺考案のたっぷりたまごサンドを少量作っている。
これも大ヒットした。
サンドイッチを作るとパン耳が多く出来るので、それを揚げきな粉をかけたものを「運気あげあげ君」として売り出したら。受験生などから大ウケした。
接客の時の俺は客受けを狙い、度なしの太い赤縁メガネをかけている。
百合はショートの黒髪のワンレンにしている。
11時のオープンと共に客が押し寄せ2時には完売になる大人気ぶりだ。
働かなくても良いほどの金は巻き上げたが、俺も百合も性格的に遊んで暮らすのは無理だ。
なのでこのぐらいのペースで仕事を続けるつもりだ。
すぐ先に見えるおにぎり研究所も凄い客だ。
この2店に客が来るので商店街はとても活気がある。
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夜、リビングでワルサーP22のマガジンに弾をつめる。
百合がモカイリガチャフィを淹れテーブルに置く。
「あなた、気をつけてね」
「あぁ」
昼間の事だ。
売り切れたので店を閉めようとした時に男が入って来た。
「よぉ、誰に断って商売したんだ?」
(チンピラか?)
とりあえず事が終わって、百合も俺も善良な市民を装っているので下手に出る
「いえ、すみません、良くわかりません」
「俺を知らねえのかコラ!てめえの女やっちまうぞ!」
「妻だけは、何でもしますから」
「よし、良く言った!これからは俺たちが守ってやる!」
「ほんとですか!ありがとうございます!」
「まぁ、お前も大人だから分かると思うけど無料ってわけにゃいかねぇんだよ」
「ご相談に乗って頂いても宜しいでしょうか?」
「おぉ!そうかお前は話せるな!」
今晩、奴らの事務所に呼ばれた。
ここら辺を仕切っている暴力団・東山浅会ら 構成員30人程度のヤクザらしい。
今どき守り代とか古い。
おにぎり研究所も金をせびられ払っていると聞いた。皆殺しにしても良いが脅しておくか。
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事務所の前に立つカメラで確認し中に入れられる。
商店街の店主だと思わられているのでボディチェックも無い。
中に入ると昼間店に来た40代ぐらいの奴が居た。
威圧のつもりか左右に2人の若い奴をはべらかしている。
「時間通りだな店長さんよ!まぁ座れや」
座りながらベンチメイド・フィクスド・アダマスを腰から引き抜き目の前の男の首を抉った。
そのまま右の2人の首を切ると左の2人の方に移動する。
左の2人は驚いて逃げようとし血で滑って仰向けになる。
素早く2人の心臓部を突く。
奥の部屋から気配がしドアが開く。
男は一瞬固まったがすぐに上着のボタンを外し脇に手を伸ばした。瞬間首にナイフを埋める。
男の脇を確認しするとCF98があった。
(裏ではかなりこの銃がはびこっているのか?)
カメラのモニターのメモリーカードを回収する。
[商店街に手を出すな・祖国盾ノ会]
死体の指を切り取り血で壁にメモを残す。
適当な団体名を書いておく。
使った指は切った奴の鼻に突っ込んでおいた。
上下着ていた薄手のゴアテックスを脱ぎ、靴を脱ぎビニール袋に入れた。
背中からサンダルを出し履き外に出る。
ニトリル手袋を外しながら歩いていると、横に停まったAMGに乗り込む。
「終わりそう?」
「どうかな?」
「ほんと普通に生活したいわよね」
「まぁな」




