31 売国奴
昼飯にスマホを見ながらナッツを食べていると、ニュース速報が流れた。
『ビルカ共和国で爆発!軍事施設か!爆撃か!』
画像が流れ俺は絶句する。
2本のキノコ雲だ!
(核の誤爆か!?)
ニュース速報が流れる。
『ルーシーロー共和国でも爆発!攻撃か!』
こっちの国も2本のキノコ雲が上がっている。
軍事施設からも爆発が起こっているそうだ。
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東ノ精密の金本社長か四海元の若い男達に、家族もろとも撃たれて死んだ。蜂の巣状態だった。
葬儀に見た事がある男がいた。確かうちの会社に何度か来ている。
(誰だったか・・・)
小柳社長に近づくと何かを言った。小柳の顔が真っ青になる。
焦って何か言っているが聞き取れ無い。
「そのそうな事は・・・先生にお伝えください」
「では、明日・・・でお待ち下さい」
(・・・先生?思い出した。聖政党副総裁・森口一の秘書の市川だ。今夜何かあるのか?)
社長に近づき死角の位置に立つ。
「おい、明日は千陣屋に8時だ」
千陣屋は山の方の老舗の蕎麦屋だ。2階に座敷が1部屋ある。(確か7時までだっだと思うのだが?)
スマホで調べたらやはり7時までだった。
営業時間外で客が居ない時間に話すのか?
特別扱いだな。
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カブを停め千陣屋の2階に登る。
先代はここの店裏に母屋がありそこに住んで居たが、当代は別の場所に家を建て住んでいる。
周りに住宅も無いので、あまり神経を使わず効率良く作業が出来る。
2階のトイレの窓が開いていたので部屋に簡単に侵入出来た。
部屋に複数のカメラを設置した。
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小柳社長の後に森口が痩せた男と一緒に店に入った。後ろからは市川秘書と胡散臭い連中が入って行った。
モニターで確認する。
「こっ、これは大使お久しぶりで・・」
ガダ!ガッガッ!!
「グっ!うぅ・・」
小柳社長がいきなりテーブルの上のビール瓶で頭をぶん殴られた。
「我祖国がどうなったか分かっているのか!何万人死んだか分かっているのか!」
「大使その辺で」
「森口お前もだ!お前は何をやっている。いくらお前に金を与えたと思ってる!」
「もちろん進めております!」
「じゃあアリゲーターはどこに消えた!おかげて四海元の被害は酷いぞ!」
「アリゲーターを持ち去った者も警視庁の我々の仲間で調査中です」
「お前らはもういい、祖国がああなった責任は取ってもらう。日本国民を国に移動させ、我が国民を移住させここの国を第二のビルカ共和国とする!」
(こいつらビルカ共和国の犬だったのか、なるほどそっちの国に有利な政策が多いな)
「小柳、あの部品を作っていたヤツばどうした?」
「東ノ精密の金本は四海元で始末済みです」
「我々ビルカの四海元だろが!お前らは何をやっている!」
小柳社長は男達に引きずられて行った。
「俺は市川が運転して行くからいい!お前らも行け!」
小柳社長は胡散臭い連中に連れて行かれた
「我祖国が!あのたかだか700円の部品のお陰で滅した!許せん!小柳はすぐ殺せ」
(あの部品がそれに使われていたとは・・・なるほど、それは欲しい技術だな。王菱もルーシーロー共和国にもあの部品を売っていたとはココム違反だ。
(グリムリーパーが効いてるな。それにしても河野たちは何処まで掴んで居たのだろうか、かなり深く知りすぎていたのでは無いだろうか?)




