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23 依頼者

小田急梅ヶ丘駅を降りる。

大学の方向に進み途中を右に曲がった所にベイカー興信所はあった。


誰かがいるようだ。

中の様子を伺っていると電話が鳴る何か話していたが、電話を切ると慌ただしい気配がしている。

突然事務入り口ドアが開き、痩せ気味の40代ぐらいの男が出て来た。

戸締りをしている後ろから、頭にブラックジャックを叩きつける。

素早く男部屋の中に蹴り飛ばす。


鞄から結束バントを取り出し足と腕を絞める。

机の上PCを覗くとラッキーな事にシャットダウンしていない。

直近の依頼書のフォルダーを開けると隠し撮りした俺と玲子の画像が出て来た。

(依頼者は須山百合。住所は経堂・・・)

間違い無い小柳取締役の若い愛人だ。

(何故だ?)


須山百合の電話番号とメアドを写メする。

防犯カメラのデータを消去し、公園でくたばっている男のスマホを拭いて机に置いた。


男の拘束をとき事務所を後にする。

途中でブラックジャックの砂を捨てる。


◾️◾️◾️◾️


3日経ち小柳の部屋に呼ばれる。

口座のメモを渡される。

「昨日入金されてるはずだ、確認してくれたまえ」

「それは不用ですよ」

「ところで例の物はいつ渡せるんだ?」

「今持ってますよ?」

「今か!すっ、すぐ持って来てくれたまえ!切れそうなんだよ!!」


ロッカーに戻りスーパーの袋を小柳に渡す。

受け取った小柳は恍惚とした目をしている。

「いやいや須藤君は有望株だな!」

「いえ私など夜学出なのでとても・・・」

「謙遜しちゃいかんよ!それだけ優秀なら大学なんぞ関係無い。今度娘を紹介するから会ってやってくれたまえ!」

「はい、恐縮でございます」

(ホストに入れあげている、かなりの馬鹿女と聞いた事があるけどな)


◾️◾️◾️◾️


昼飯に昆布だしの蕎麦を食べていると、送っていたメールに返信がきた。

須山百合からだ。

今日、経堂のカフェで待ち合わせだ。


定時で退社し待ち合わせのカフェに急ぐ。

店に入ると百合はもう待っていた。

ド派手なド金髪だ。

とにかくゴテゴテしたゴージャス感が凄い女だ。

わざと盛っている感がする。


百合に続いてカフェを出る。

そのまま寿司屋に入る。

「お好みで」っと言って注文する。

本格的な江戸前寿司で驚くうまさだ。

須藤は干瓢巻きにたっぷりのわさびを入れた鉄砲でしめた。


「須藤さんじっくり話したいの、部屋に来ない?」

「わかった」

経堂の百合のマンションは玲子のマンションより圧倒的に豪華だ。

億はするだろう。


百合はコナ・コーヒーを淹れてくれた。

爺さんの土産だろう。

コナコーヒーは玲子のところにもあったが、こっちの方が雑味が無く高級な豆だ。

同じ物でも良いだろうに、こんなので差をつけるみみっちい爺さんだ。


「さて、誰かさんのせいで私が依頼した興信所の調査員が、覚醒剤不法所持で捕まってるのよ」

「嗅ぎ回るのが気に食わないな。そっちの目的は?」

「玲子よ、ずっと調べてるのよ。あいつに男が出来たって聞いて。おかしいでしょ?あなた急に接近したわよね?明らかに目的があるわよね?」


「さぁ、何の事だ?」

「小柳を薬中にしたでしょ?」

「・・・」

「須藤良太さん、腹割って話してくださいよ。貴方に協力が出来るかも知れません」

「お前は何だ?小柳の愛人だろ?」

「・・・話すわ」




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