21 帰国
2ヶ月ぶりの日本だ。
まだ3月上旬なので肌寒い。
新千歳空港のエスカレーターを降りタクシーを40分ほど乗り支笏湖のホテルへ着く。
カウンターに名前を告げるとお連れ様は到着済みとの事だ。
キーをもらい部屋に入ると玲子が抱きついて来た。
「なんか痩せた?日焼けもしてるけど引き締まった感じ?」
「時間があった時に向こうでダイビングやってたからかな?」
玲子がスーツをハンガーにかけている。
そのままワイシャツをボタンを外すと自分も脱ぎベットに引っ張って行く。
「浮気して無いか調べるからね!」
「お前の為に取っておいたんだ、じっくり調べろよ」
「それよりお前はどうだったんだ?爺さんは来たのか?」
「嫌な事思い出させないで!アイツからっきしなのよ、そのくせ変なやる気はあって嫌になるわ!」
「何だ?ジジイは道具でも使いだしたか?」
「嫌な事思い出させないでよ!あんな奴、あんなの気持ち悪いわよ!」
当たったらしい。
2ヶ月ぶりに玲子ゆっくりじっくり抱く。
後ろ前から休まずぶち込んでやると、泡を吹いて失神した。
雌豚をベットに蹴り転がし温泉に行く。
それにしても何とも素晴らしい良い温泉だ。
部屋に戻ると湖に夕焼けが写り美しい景色が広がっていた。
さすが2人で1泊20万だけはあり景観が素晴らしい。
転がっていた雌豚を持って窓際に行き、尻を叩き起こす。
目を擦っていた玲子は窓の外の夕焼けの景色に目を見張る。
うっとりしている。
玲子を抱きしめながら日が落ちるまで眺めた。
食事までは湖を散歩した。
3月の北海道の寒さが日本に帰って来た事を実感する。
食事は素晴らしく久しぶりに日本食を堪能させてもらった。
ここのホテルで3泊し帰宅した。玲子は求め続け心も身体も十分満足したようだ。
小柳取締役だが中毒者になったようだ。
あのタバコを1カートン200万で買ってるらしい。
もう手に入らないかもしれないと言うと恐怖に顔を歪めたそうだ。
玲子はその顔を見てとてもスッキリしたらしい。
「本当に無理なのか?」としつこく迫ったそうだが、「さぁ?どうかしら?」っと言っといたそうだ。
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神奈川に戻り15時の休憩を狙い、タイで大量に買った日本の菓子やドライマンゴーを持っておにぎり研究所に行く。
店にくると本日完売の札がかかっていた。
(やはり予想通りだ、あの別格のうまさに今の日本人なら金を出す)
「あっ!須藤さんおかえりなさい!」
「おっ!須藤CEOおかえりなさい!」
田中がサラリーマン時代に見られなかった笑顔で出迎えてくれた。
やはり美香との相性も良いようだ。
「ただいま帰りました高橋CFO・河本CTO、開店ありがとうございます。それにしても完売御礼ですか?凄いですね!」
「10時オープンで午前中には売り切れちゃうんですよ」
(それはさすがにちょっと予想以上だな、従業員を早急に増やすか?)
「それでですねもうちょっと数を作りたくて、2人ほど働きたいって人が居るんですよ」
「田中さん会いました?」
「会いましたよ。はい、これ履歴書」
(さすが田中だ頭の回転が良くアクションも速い。小学生子持ちのシングルマザーの高橋さんは旦那とは死別か・・・こっちの若い女の子の名倉さんは?)
「高橋さんの経歴はわかったけど、こっちの名倉さんの職歴は?」
「無しです、高校中退で引きこもりだね」
「いじめ?」
「そうだって」
「人柄はどう?一緒に働けそう?」
「バックルームでの作業を頼もうと思ってるよ、高橋さんも中卒で働き場所がパートしか無いみたいだね」
「どうするバイトで雇うかい?」
「ん〜、正直なところ田中さんどう思いました?」
「2人とも当たりだね」
美香も頷いている。
「では一応使用期間をへて正社員で雇って下さい、田中さんお願いします」
「分かりました、2人共喜ぶと思います」
「給料の話もお願いします。業績上がればボーナスも出します」
そもそもこの店で大儲けしようとはしていないので、従業員に十分還元出来る。
この売れ行きだと利益もかなり出そうなので、将来を見越して少し先の広い母屋・工場付きの、和菓子屋だった空き店舗を買い取っておく事にする。




