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20 タイランド

スワンナプーム国際空港に降りバンコクのホテルで一泊する。

翌日からタイ北部へ移動だ。


とにかく地方は野良犬が多いので近寄らないようにする。

というのもタイは年間狂犬病で死ぬ人数がとても多い。

日本人は知らないのだが、狂犬病が発症したら100%死ぬ。狂犬病が発症して助かった人は世界でも2事例しか無いのだ。

途中ガイドの案内でムエタイと格闘技を見る。何年か前に日本で活躍した格闘家が出ている。ガイドによると格闘家は結構流れてタイに来るそうだ。


会社が買ったミャンマー近くの場所に飛ぶ。

ここらはかなり治安が悪いのが俺でも分かる。

ガイドもここに来てからは、しきりに周りを気にしている。笑顔も無い。

最近は犯罪グループのアジトにもなっている地域らしい。

1週間ほど調査したがこんな所ではとても工場は建てられない。身の危険を感じる。

工場じゃ無く戦闘要員を養成するなら良い場所かも知れない。

候補地リストに大きくバツを付ける。


バンコクに戻り数日ゆっくりする。

翌日、ガイドの運転する車で東に1時間ちょっと走りアマタ・シティ・チョンブリ工業団地に着く。ここの6割は日本企業だ。

やはり利便性や治安の良さでここが一番だろう。

これだけ日本企業が進出していると良質なワーカーが確保出来る。

上の人間はあまり気にしないが、これが実は重要なポイントだ。

例えばアメリカなどで工場を作る場合、デトロイトであれば良いワーカーが来るが、地方だとどうにも使えない農家のおっさんが、農閑期の暇つぶしに来るノリで働いている。


賃金が上がっても良質なワーカーの確保は、生産の安定と品質の安定につながる。

ここはやはりアマタ・シティ・チョンブリ工業団地一択だ。

会社の仕事は俺の見積もり通り2週間で終わった。

田中課長の見積もりが正確な故だ。

会社には2ヶ月の出張となっている。週一報告を出せばOKだ。


さてここからが俺の用事だ。

ホテルの部屋に精悍な白人が訪ねてくる。

挨拶をしてホテルの外に停めてあるランクルに乗り込みタイ北部に移動する。


◾️◾️◾️◾️


ヌガーの様なエネルギーバーをかじりながら、50ポンドのテグスと枝を結び上を通し左手に持つ。

ベンチメイド・フィクスド・アダマスを持って木の裏に隠れる。


国際詐詐欺グループの2人の私兵が建物の周りをパトロールしている。 

テグスを引くとカサカサ枝が音をたてる強く引くと系が外れる。


2人のパトロールがカラシニコフを構えながら近づく。

何も無いのを確認しほっとした所を後ろから回り込み、目の前に立ち挨拶しながら1人に素早く心臓にナイフを入れる。もう1人は仲間が仕留めている。


カラシニコフと予備弾薬を奪い装備する。

持って来たスモークを部屋に放り投げるとたちまち部屋内は煙だらけになる。

扉をパトロールの死体で押さえる。


窓から中を覗くとわめきながら10人ぐらいが扉を開けようとしている。

ガラスを割り手榴弾を投げ入れる。数秒で爆発が起きる。

窓から覗くと呻き声がするのでカラシニコフで掃射すると声が収まった。


部屋に入り2階に行くと働かされていた奴らが部屋の隅にかたまっている。

そいつらの手前に向け威嚇のため、カラシニコフを連射する。反動が凄く銃身が跳ね上がってしまい何人かが被弾したようだ。いまいちカラシニコフの粗っぽさ、ガサツさが慣れない。まぁそれだけシンプルな構造なのが強みなのだが・・・


奥の部屋を覗くが人影は無い。

無線でコマンド1に清掃終了の連絡する。

これを持って俺の1ヶ月以上に及ぶ軍事教練は終了だ。

アメリカ軍退役軍人で作った傭兵部隊なのでかなり厳しい内容だった。近接格闘術(きんせつかくとうじゅつ)などは格闘経験者なのでナイフの取り扱いぐらいですんだのは良かった。他の科目にじっくり取り組めた。


ここの詐欺グループの資産は部隊で頂く。生徒だった俺にも報酬は入るらしい。何とも良心的だ。

これでおれもここの傭兵部隊の予備サポートメンバーとなった。

色々な武器などが日本にいても手に入る。まぁ、かなりお高いのはしょうがない。

傭兵部隊に挨拶しバンコクに戻った。



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