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19 奴隷の指輪

今日は遅刻気味に家を出た。

朝の朝礼途中に入った。

玲子が一瞬こっちを見たが、俺とは目を合わせなかった。

フィアンセになったから恥ずかしくて目を合わせなかった。と後からLINEが来た。

玲子の妄想は順調に進んでいるようだ。


10時休憩後、課長に会議室へ呼ばれた。

入るとチームスで小柳取締役が参加していた。

例のタバコかどうか知らないが、モニターの向こうで紫煙が見える。

会議で喫煙しているのを見た事が無いので、まぁ例のタバコだろう。


話しはタイ新工場立ち上げのため来月から2ヶ月ほど現地に飛んで欲しい。との事だった。


昼休みになりサラダとナッツを食べていると玲子が早退して行った。

「相模原市役所に行って来ます!」っとLINEが来た。

ハートのスタンプを返した。


さて、2ヶ月居なくなるので準備が必要だ。

俺も急遽、半休で帰り銀座に向かう。


銀座で200万程度の10号サイズの指輪を購入し、

すぐに帰って田中と美香と店で待ち合わせる。

タイ出張の件を説明しオープンに立ち合えない事を詫びた。

田中さんを役員として、このまま進めてもらう事にした。

2人共「大丈夫だから任せてくれ」っと!やる気満々だ。


そのまま2人と別れアジトに行きアリゲーター入りタバコを複数カートン背負い玲子のマンションに向かう。特別な日なので泊まってくれと、ねだられても良いように着替えなど持っていく。


テーブルには玲子作の生ハムバゲットサンドやチーズ、野菜のスープが並んでいる。

食べ歩きが好きらしいので、作る方もなかなかの腕だ。小柳の爺さんもこう言う所を気に入ったんだろう。


ワインで乾杯する。

「ところで今日は午後帰ったらしいわね」

「ああ、急用でな」

「何!あたしに言えないの?やましい事あるの?」

「そんなんじゃ無いけどレイコには言え無い事だ」

「何それ!女なんでしょ!そんな女殺してやる!」

玲子は勝手ヒートアップし俺に掴みかかる。


玲子を引き離し右の頬を軽く叩く。ハッとして真顔になった所で左の頬も叩く。

俺の足に跪く。

「リョータぁー捨てないでぇー」

泣きながら足にすがり着く。


玲子の目の前に赤い箱を出す。

玲子はヒュッと息を呑んだ。

「こっ、こっこれ・・・」

「開けてみろ」

箱を開けると光が輝いた。

リングを取り玲子の左薬指にはめた。

「コレはお前だけには内緒にしたい事だろ?」

「リョータぁーーー!!」


玲子はしがみつき泣いている。

ガン泣きだ。

そのままベットに放り投げ、後ろから貫き激しく突くと失神した。

「もう、最高だった。天国に行くかと思った・・・愛の力ってすごいわ・・・捨てちゃいやよ捨てないで」

「レイコ、この指輪は俺の女の印だ!わかってるだろ?」

「うん、サイズもぴったりだねさすがリョータだよ」

(この指輪は全てを支配する奴隷の指輪だな。コイツはコレで言いなりだ)


風呂で玲子に命令し、スライム胸に泡を付けさせ身体を洗わせた。

風呂を出てダイニングテーブルに行き再び食事をし直す。

玲子は向かいに座らず横に並べて座っている。

とにかく俺に尽くしたいんだろう。

甲斐甲斐しく世話をしてくれている。


タイの新工場の話をしながらサンドイッチをパクつく。

「レイコこのサンドイッチ美味いな!」

「ふふっ、リョータの為に生ハムお取り寄せしたのよ」

「生ハムもうまいんだけど、この組み合わせが良いんだよ!お前のオリジナルか?さすがだな」

「うん、そう・・「お前」って言われたちゃった・・・」


「それにしても2ヶ月は長いわぁ」

「だから指輪渡したんだろ。眺めてろよ」

「うん」

「あとこれ、爺さん用のタバコ。もう手に入らないから上手く価格を釣り上げてさばいといてくれ」

「わかった、もうほんとに手に入らないの?」

「なんかやばそうだし、刑務所は嫌だしな」

「それもそうね」

「お前も興味本位でやるなよ」

「うんわかってる」


「ねえ、今日は泊まって行ってよ」

「しょうがねえなぁ今日は特別だぞ!」

「うん、ありがと」

早めにベットに入り玲子への愛の言葉を囁いてやりながら眠りについた。













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