18 ブレインウォッシュ
朝から渋谷の銃撃戦で持ちきりだ。
撃たれた1人が最新の覚醒剤・アリゲーターを所持し、外国人もいた事から薬絡みの抗争との見方だ。まだ世界的に出回って無く、日本で発見されマトリも躍起になっている事だろう。
(新型覚醒剤だったか、これは捌くと足がつくな・・・)
警察が分析してくれるの期待してパケを置いてきたのは正解だった。
テーブルのスマホが震える。
玲子からLINEがきた。
エロ爺さんが帰ったから来て欲しいと言う事だ。
すぐに行くと返信し、シャワーを浴びる着替えて新百合ヶ丘の駅に行く。
町田駅で昨日使ったグローブが入ったコンビニ袋を捨てる。
一旦、相模大野に行き荷物を置いた。
金塊や銃を確認しする。
(実家と言うよりアジトだな部屋は地下だし)
地下室に鍵を掛け玲子のマンションに出かけた。
◾️◾️◾️◾️
部屋に入ると玲子が抱きついてきた。
「リョータぁー会いたかった・・・」
ベッドに行き可愛いがってやる。
昨日から寝てない俺はそのまままどろみ眠りについた。
魚を焼く香りで目が覚める。
隣の玲子が居ない、昼飯を作っているんだろう。
バスローブを着てキッチンへ行くと玲子がだし巻き玉子を焼いていた。
後ろから抱きしめキスをする。
「もうちょっとで出来るから座ってて」
「レイコは料理も上手いんだな、良い嫁になるな」
褒めてやると頬を赤らめ、まんざらでも無い顔をしている。
TVを付けニュースを見る、相変わらず渋谷の話だ。
しばらく渋谷には近づかない方が良いだろう。
玲子が味噌汁を渡す。
白味噌の良い香りだ。
(そう言えば玲子は京都だったか?)
「ところで爺さん来たのか?」
「そう急によ!経堂の女が生理になっちゃってヤレ無いからこっち来たって!失礼しちゃうわ!私は処理係だって!」
「そんな事言ったのか?」
「ED薬飲んでビンビンだからすぐに処理しろ!年増のお前を飼ってやってるんだからって!悔しくて涙出たわ!」
「酷いな、俺のレイコに失礼だな!」
レイコを抱き寄せる。
「あのタバコ吸ってたわよ。何か変な顔してたけど残りも持っていったわ」
「じゃあ、またもらっておくよ」
「そうね、よろしくね」
2人でシャワーを浴び玲子に身体を洗わせた。
ゆっくり湯船に浸かり、玲子のスライム胸をもてあそぶ。
「レイコと旅行に行きたいな」
「賛成!連休取る?」
「2人で頻繁に取ると会社にバレるだろ?」
「それもそうね、じゃあ1泊かぁ・・・せめて2泊」
「車なら仕事終わって金曜日の夜から移動出来るけどな」
「リョータは車ないの?」
「免許はあるけど新百合ヶ丘じゃ要らないからな」
「じゃあ私が買ってあげる!」
「ダメだそれじゃホストだ、貢ぐ女みたいだぞ!」
「・・・重い女と考えないで!でもねリョータは私と結婚とか考えてる?」
「レイコなら良いよ」
即答してやると興奮して身を乗り出した。
「ほんとに!ほんとに!あたし汚れてるよ!」
「汚れてなんか無いぞ?レイコは俺のこと好きなんだろ?」
「もちろんよ!」
「じゃあ入籍しても良いけどいつにする?俺は2人の将来の為にも、爺さんからは搾り取れるだけ搾りたいたいんだけど?」
「にゅ、入籍!・・うん!嫌だけど2人の将来の為なら何でもやる!」
「じゃあ来年の春ぐらいかな?」
「ほんとにそれでいいの?」
「もちろんいいよ、来年春にすぐ出せるように婚姻届けを書くから、明日にでも役所に取りに行ってくれないか?」
「・・・!!、こっ・・婚姻届けって?!あっ、あしたって・・・わっ、わかった仕事早退して行ってくるね!」
顔を上気させ興奮している。
更にベタベタに甘えさせ思考能力を落とさせば、馬鹿女の出来上がりだ。
「じゃあ明日市役所頼むな」っと言い夕方前に玲子のマンションを出て相模大野のアジトに向かう。
アジトから社長土産の信州蕎麦を持って出る。
店をのぞくと灯りがついている。
裏から入ると美香と田中がホワイトボードに書き込み打ち合わせ中だった。
それにしてもこの2人は真面目すぎる。
田中は河本さんに性格が似ているので、たぶん2人は惹かれ合い近い将来一緒になるであろう予感がする。
美香に蕎麦を渡し、遅くならないように2人に声をかけ
新百合ヶ丘のアパートに帰宅した。