何故自動車整備士になった?
香里奈がにこやかに
「ねぇ!和広くんは何で自動車整備士になったの?」
と、質問した。和広は
「うちのバカオヤジが『自動車整備士になって会社継げ!ばかたれが』って言うから仕方なく」
と楽しそうに答えた。
香里奈は少し驚いた表情を見せてから、和広の言葉に笑みを浮かべた。
「そうだったんだ。でも、今は楽しんでるんでしょ?エンジンのこととか、詳しいもんね。」
和広は一瞬考え込んだが、すぐにうなずいた。
「うん、最初はイヤイヤだったけど、やっていくうちに面白くなってきたんだ。特に古い車を修理して、また走れるようにするのがたまらないんだよ。」
香里奈は興味深そうに頷きながら、
「それって素敵だね。自分の手で命を吹き込むみたいな感じかな。」
和広は少し照れくさそうに笑った。
「まぁ、そんな感じかな。でも、香里奈さんも車が好きなんだね。フェアレディZなんて、なかなかの選択だよ。」
香里奈は誇らしげに胸を張り、
「そうなの!昔からスポーツカーに憧れてて、やっと手に入れたんだ。和広くんにメンテナンスもお願いしちゃおうかな。」
和広は嬉しそうに頷き、
「もちろん、喜んで。いつでも言ってくれれば、調子を見てあげるよ。」
二人はエンジン音に包まれながら、車への情熱を共有し続けた。夕日が沈むまで、彼らの会話は途切れることなく、ますます親密になっていった。




