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Q1 種族選択で「ランダム」を選ぶとレア種族が出る確率を求めよ

2話目です。すぐにもう一話が飛んでくるのでそちらもよろしければ。

「名前は…昔使ってたコールサインでいっか」気がついたら俺はどことも知れない場所にいた。ここでキャラクリをやるみたいだった。んで、まずはキャラクターネームを決めるよう言われたんだけども。(いや待て、流石にいつも言われてるTACネームは止めよう。身バレするかもしれない。それならコールサインの方がまだマシか。…つっても俺のコールサイン、ほとんど『Geek(ギーク)(オタク)』で固定されてたようなもんなんだよなぁ…どうしよ)


 ちなみにTACネームの方は『Nimbus(ニンバス)(雨雲)』となっておりました。カッコイイだろ?って、それは今はいいんだよ。ホントにどうすんだ。


 (う~~…ん。…よし、これだ)むしろこれしかない。もう十数年経っているのに、未だに覚えてるあの作戦。俺が初めて()()()()()あの日。初めて誰かから感謝されて、複雑な顔で基地に帰ったあの日、あの感覚。その時名乗ったコールサイン…『Rex(レックス)』。今の俺には初心に帰るって意味でも、ちょうどいい。


 



 って事で。やって来ました種族選択。(さてどうするか…エルフで狙撃ゲリラプレイも良いし、レイスでアサシンプレイも良いんだよなぁ…でもβじゃレイスは特殊な武器しか使えなかったしな…あと弓もかなり当てづらかったらしいし。それにランダムからただならぬ魅力を感じるのも事実…)これは迷うな…いかん。これは長くなる。時間は有限だ、スパッと決めねば。


 「…ええい、男は度胸!ランダムで!」《了解致しました》音声案内がそう告げると同時に、辺りが暗くなって、何処からかドラムロールが響き渡る。…そして。


 「あなたの種族が決定しました」そう告げられると共に、目の前に人の身体が唐突に現れる。その身体(アバター)は、二本の長い羽根を頭から生やし、腕は黒い鱗に覆われていた…


 「こ、これは、もしや…!」確か、βの時に弓を使用して猛威を振るった鳥人族…!いいのを引いたぜこれは…!「やったぜ…!コイツなら超視力でスナイピングプレイが出来「おめでとうございます!古代(エンシェント)竜人族(ドラゴニュート)です!」What`s?」



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 《古代竜人族》

  かつてこの大地を支配した存在ー竜。竜人族は彼らが悠久の時と何世代もの進化の間に人と交わり、力を得た者たちの末裔だが、その中でも原始の竜たちの血を色濃く受け継いだ者たちが彼らである。


  種族特性:筋力ボーナス(25%)

       敏捷ボーナス(30%)

       魔法耐性アップ(80%)

       スキル:《血流活性(セルシウスブースト)》取得

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 んーと、なにそれ。今まで事前情報で聞いたことないんですが。「でしょうね。これはβの時には実装されていませんでしたから」あ、さいですか。そりゃ仕方ない…のか?「…ううむ、まあいいか。メリットしかないし。それじゃこれでお願いします」




 ジョブは盗賊(シーフ)とテイマーにした。シーフは主に短刀をメインウェポンにする職で、《鍵開け》スキルや《隠密行動》スキルといった「それっぽい」スキルの効果/成功確率が向上するジョブだ。選んだ理由?察して。


 2ndは割と悩んだ。最初シーフは爆発力が足らないので、なにか武器系ジョブを選ぼうとしていたんだ。でもねぇ。


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  血流活性

  レア度:エクスクルーシブ


  セルシウスブースト。気温が上がれば上がるほど、その者の血は熱を帯び、血流は加速する。しかし裏を返せば…


  効果

   気温25℃以上の時

     筋力15%アップ

     敏捷10%アップ


    〃30℃以上の時

     筋力25%アップ

     敏捷30%アップ

     耐久20%ダウン


    〃10℃以下の時

     耐久20%アップ

     敏捷55%ダウン

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 これ、多分竜…っていうか、『恐』竜が変温動物である爬虫類だったのに由来してるスキルなんだろうけど、これがまた強力なんよ。恐らく普通はもっと攻撃的なジョブで行くといいんだろうけどなー。ま、今回は足りない火力をスキル等でカバーできると踏んで、2ndはテイマーにした。理由?…いいじゃん。一緒にモンスターと旅するの、楽しそうじゃん。そういうこと。


 最終的にスキルはこうなった。

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 メインスキル:残り枠0

 《血流活性》《短刀術》《弓術》《鍵開け》《隠密行動》《従魔術》《魔力譲渡》《医術》《調剤》《トラップマスター》

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 《魔力譲渡》は他人に魔力…MPを分け与えるスキルだ。一見ただのサポートスキルだが、実はテイマーが使用すると《テイムモンスターの復活までの時間を大幅に短縮》する効果がある。勿論即時蘇生用アーツもあるが、あれ、実は一度使ったら30分は同じ対象には使えないんだよ。それと比べてこいつは制限なく使える。選ばれたのにはちゃんと理由があります。


 ここまではスパッと決められたんだが、残りの枠に何を入れるかで少し迷った。武器系スキルは初期ジョブにマッチしたもの以外は最初は入れない方がいいだろうし、かと言ってあまりにミスマッチなスキルを入れても枠の無駄だし。


 そんな訳で、残りには後々化けて便利かも、というスキル群を将来に期待して放り込んだ。《医術》はかなり癖のあるスキルで、病気系状態異常への耐性が上昇する他、初期アーツの《応急処置》で回復ポーションを使用せずにHPを回復できる…のだが、回復量がちゃっちいのと、毒や麻痺といったメジャーな状態異常をカバーしていない為、容赦なく不遇のレッテルを貼られているスキルだ。


 《調剤》はその名の通り、毒消しや攻撃力を上げる薬品等をを調合できるようになるスキル。βじゃ薬師しか回復効果のある薬を作れなかったり、《調合》というスキルがないと製作が面倒だったりと、有用だが若干潰しが効かないという評価を下されている。


 そして最後は《トラップマスター》。その名の通り、罠を製作、設置できる。レパートリーは落とし穴やトラバサミ、ワイヤー式ブービートラップ等。狩りの補助に使えたらいいなー、と思って採用した。


 さて、と。初期武器のダガーも貰った。初期防具はフード付きのマント以外は基本的な装備にして貰った。後やるべき事は…無いな!よし、準備完了!いつでも行ける!


 「承知いたしました。チュートリアルはどうなさいますか?」ふむ。チュートリアルか…いいや。こういうのは体で覚える主義なもんでね。止めとくよ。


 「承知いたしました。分からないことはメニューのヘルプ欄からご覧下さい」はいよ。


 「では、かの世界にあなたを送ります…それでは、いってらっしゃい!」よっしゃ行くぞ!待ってろ仮想世界!

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