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仮に 異世界  作者: らくしゅ
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4話・蒼のジャッカル

本編のヒロイン?が少し出て来ました

そう決意し店のドアを開けた。


店に入ると既にカルとアイラは、アレクの簡易ベッドに寝せられ二階の寝室から枕などを抱え降りて来た。長身の男ナルミが、辛くないか子供達に聞きながら体勢を変えていた。


さすが子供を産んだ経験が、あり小まめに看護してくれている。

持参した煎じ薬の袋をナルミに渡し煎じるよう頼んだ。


子供達の様子を見にベッド脇に立つ。添い寝するアイラが、俺に気付きささやく。「カルちゃん痛いの治る?」


「薬を飲んでゆっくり眠れば治るさ。今夜は熱が出るけど側に居るから」「うん」アイラはこっくりと頷く。


カルも粗い息をするが、少し安定してきたようだ。

「心配しないで寝なさい」


厨房で薬を煎じてるナルミに子供達を頼み店の左奥で渋い顔をするアレクの前に椅子を置き座る。


「で・・俺にどうしろと」

アレクは大きく息を吐き俺に聞いた。


「いきなり連れ込んですまない」

頭を下げ謝る俺の両脇からアイアンとラウルが、声を潜め助けてくれる。「オレも見過ごせなかった」

「血だらけのガキを見捨てられるかよ」


「普通に話せよ」

顔が近いアイアンを肘で押しのけアレクを見る。


「大方の話はふたりに聞いたが、もめ事を嫌うお前らしくもない」一息つきアレクは続ける。


「野良が絡む面倒事は、今までも沢山あっただろ?」


冒険者時代も口車に乗せられ、有り金全部取られひどい目にあったり・同情して荷物を運ぶ人足を頼んだらサッサと持ち逃げされ依頼主に支払う賠償金代わりにひと月タダ働き・・飯は旨かった。他いろいろひどい目には遭ってる。


「もしあいつらに後ろ盾の存在が、あれば厄介だ。もめ事はごめんだね」アレクの言い分はもっともだ。


野良を束ね旨い汁を吸うダニのような奴らもいる。


何時もの俺ならここで引き下がるのだが、目の前を通り過ぎるカルの後ろ姿が、脳裏に焼き付いて離れない。

あいつらにあんなひどい怪我を負わせた奴等を見過ごす事は出来ない。


「わ・・俺だって野良育ちだ。野良には誇りもないのか、黙って泣き寝入りさせろと・・俺は《黒の慟哭》を奴らを同じ目に合わせてやる」


目を丸くして口笛を鳴らしアレクは笑う。

「久し振りに本音のお前をみたぜ」

「珍しく俺が出た」「だな」「覚悟があるなら徹底的にやろうじゃないか」「俺たちはジャッカル」「狙った獲物は逃がさねぇ」「どこまでも食い付いてやるぜ」横で様子をうかがってたナルミが、俺達のどす黒い笑顔を見て ブルッと身振るいをした。



ナルミはアレクが倒れた少し後 今から一年前に店に住み着いた長身の若い男だ。


主婦業が生業の元女らしい。ナルミの話しでは、日本と言う異世界に居たが、死んだ後・街道脇の草原で目覚めたと言う。


スキルは料理洗濯掃除裁縫・鑑定と断捨離?この断捨離と言うスキルはすごく荒れていたアレクの店もあっというまにキレイになった。もちろん俺達の店もスキルで整理され快適だ。


日曜大工?のスキルもありアレクの簡易ベッドや店の修繕も行う。たいした女?である。


半身マヒの後アレクは、揺り椅子で、1日を過ごしていたが、ナルミが製作した低いテーブルの様な簡易ベッドで理学療法・リハビリと言うマッサージを受けマヒで曲がり固かった手足も回復してきた。近頃は、荷車に乗り街外へ採取にも出ている。

アイラとカルは採取の同行で知り合っていた。


ナルミの話しでは、父親に預けられた家が、あるようだ。

ラウルに聞き込みを頼むか。


10ページくらいの話が、長くなりそうにゃ(=^..^=)ミャ

修正〜ナルミの設定 アレクが倒れて直ぐと異世界に来て一年過ぎた設定に

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