3話・決意
短いです
「相手は誰か、判るか」
「ギルドで聞いたが、契約上教えて貰えなかったが、運良くスミスが居て教えてくれた《黒の慟哭》」
「《黒の慟哭》?」
「ああぁ・同業者で、代金踏み倒された話しあるな」
「そっちもかい・・防具屋でも注意しろと連絡来ていたよ。市場の評判も良くない。雇い主の商会も結構あくどい商売をしているようだ」
それは最近よく耳にする評判の悪い男達のパーティーだった。
「動けるか?」起き上がろうとするアイラ。
「うん」左頬は腫れ目もむくんでいる。濡らした布をあてがい冷やす。
「おまえも横になれ」アイラを心配し気を張っていた。カルも限界のようだ。
湿布を作り貼るが、全身アザだらけで、今夜は熱が上がるだろう。夜通しの看病だな。
しかし俺の寝床は、狭いどうするか、考えてると、ラウルが言う。
「子供連れて、アレクに相談しに行こう」
「そうだな。俺がカルを運ぶ・・必要なものだけ持っていくぞ」
人の意見など、聞かないアイアンは、さっさとカルを抱きかかえ店を飛び出して行った。
「心配するな。しばらく痛むが、すぐ治る。移動するから、このおじちゃんと先に行ってなさい」
いきなり連れ去らわれた。カルを心配するアイラをなだめラウルに預ける。
「薬剤を準備する。先に行って、ナルミに伝えてくれ。今夜カルは熱が上がる。寝床は下がいいと」
「はいよ・・おっと伝言・・スミスが、情報代は下ピー止め・よろしく」
「あいつら~またか」
「半値のやばい肉焼き食ったらしい」
自称・女?ナルミが言うには、この世界は衛生管理?が、悪く下ピーが多いらしい。
アイアンは腹下しなど、慣れと気合いだと豪語しいてる。あいつ昔から腹は丈夫だよな。
冒険者の頃、食いもん無くて川で捕った。ヤバイ貝食った時もあいつは、けろっとしてた。
路地を三本向こうへ行くと酒場が、多い場所になる。
その2区画目に俺達のパーティーの名前を付けた。酒場・蒼のジャッカルがある。
いままで同じようなことは、何度も見たし体験してきた。だが今回は腹の虫が収まらない。
きっちりと落とし前を付けてやろうじゃないか。そう決意し店のドアを開けた。