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秘密日記

2011年 平成23年


 3月15日(火よーび)


 ゲスラ書いてる途中、グラッときて、冷蔵庫が鳴り出した。(グイングイングインと凄い音)


 あわてて電源を抜いたら止まった。(何故だか解らない)


 ニュースを聞いてぶっ飛んだ。


 とっても大切な人が北三陸の海っぺりにいるのだ。


 電話も通じない。テレビに噛り付いて、インターネットで情報を探る3日間。


 結果は何とか無事だと分かった。今だ連絡は取れないが。


 喪失感や寂寥感に苛まれ、ゲスラやHBE(変態馬鹿エロ)を書いてる自分が、限りなく不謹慎な馬鹿のノーナシのゴクツブシのカス野郎に思えた。(その通りなのだが。)


 今、思うのだが、


 今回の未曾有の大惨事で、日本人は大きく変わるだろう。


 真面目で、前向きで、思いやりを持った、思慮深い国民に、生まれ変わるだろう。


 だから、尚更、思うのだ。


 その結果、偏狭で、つまらない国民になってはいけない。と。


 例えて言えば、不謹慎じゃない漫才なんて、「テツ&トモ」しかいないし、ほんのちょっとでも抑制された音楽は、私は嫌いだ。


「喉元過ぎりゃ、すぐこれだ」


 と我ながら思うのだが、感謝の気持ちを忘れずに不謹慎に生きるって、ダメか?


 と自問自答する私って、結局のとこ、真面目だからじゃないか? 


 と、さらに自問自答する。



『ピカレスク SM BOX』の久々の新作、『拡張男Gの悦楽』と、『超電導美那子WXY』の続き。


 そして『大怪獣ゲスラ』の続きが、押し寄せて来る。



 ああ神よ! 骨の髄まで不謹慎な我を、どうか許し給え。





 3月9日(水よーび)



 ゲスラがノッテいる。


 下の方に〝完成近し〟なんて書いた覚えがあるのだが、まだまだ完成はしない。


 つまり、リアルタイムで書いていて、面白くなっちゃったのだ。


 長編として、上手くまとめて〝完成〟とするつもりだったが、


 予定変更。


 軌道修正したストーリーは長くなります。


 超長編を書くぞ。


 馬鹿な〝お話〟ほど燃えるのだ。


 嬉しい気分。

 アドレナリンがたぎる。

 血糖値も忘れる。









 2月13日(日よーび)


 今、『江守友和の冒険・大怪獣ゲスラ』を書いております。


 ず~っと、ほったらかしだった原稿ですが、「ロッカバンド//バーチャルツアー」の音楽HPを作った際、「ロッカ。執筆進む!」と自分でCMを入れちゃった為、引っ込みがつかなくなった訳なのです。


 なんと、長編なのです。


 3割ほど書き足してますので、更に長くなります。


 自分の阿呆さ加減に苦労しています。


 そもそも私は、ストーリーボードのような物は作らないのです。


 まあ、完成間近になって、必要にかられて作ったりしますが。


 つまり、書いてる最中は、ズラズラと書きなぐっているだけ。


 じゃないと、書けない。


 だから、今、読み返すと、我ながら、滑稽と言おうか、とにかく可笑しいです。


 その場しのぎで書いてるから、矛盾に満ちている。そこが可笑しい。


 そして、面倒臭いところはスルーパス。


 ──☆ aタイプの着替えの場面。色気がほしい。HBEに走っちゃダメ!

 ──☆ 洗濯物のテクノロジー、ウンチク必要。しつこくない程度。


 なんて注文が、あちこちにある。


 まあ、その注文に応えるのが面倒臭くて、ほったらかしだった訳ですが。


 ともあれ、ここ一週間ばかり、考えている事が、


 ──アムラシッド星のベロベロは有尾人のなれの果てだとしたら、アドロ人のテレポーターのテクノロジーは、有尾人起原って事にした方が……。


 などと……。やっぱり「SF」は、「HBE」(変態馬鹿エロ)どころじゃない。

 我ながら、本当に変な世界。


「オメーなんか、SFじゃねーよ! ただのクソ馬鹿っつーんだよ!」なんて、おっしゃらないで。


 そりゃ、HBEと、〝エステ棒振興会会長〟の私ではありますが、


「江守友和の冒険」

 第1話 『20分間の世界』では、不条理・循環世界を。


 第2話 『山崎の合戦』では、タイム・スリップとスペ・オペを。


 第3話 『NKSRの世界』では、パラレルワールドと近未来SFを。


 第4話 『資料編纂室長・江守友和』では、オヤジ・エスパーを。


 第5話 『蛭』では、侵略エイリアン・ゲロッパ・ストーリーを。


 第6話 『元禄カエサル編』では、タイム・スリップお気楽歴史SFを。


 書き倒してきた私なのです。


 SFは私にとっては、義理のお母さんの妹の旦那さん。みたいなものなのです。


 第7話 『モノリス』これは短編です。第6話の帰り道のお話。

 ゲスラとも関連してるので、一緒に発表します。


 第8話 『大怪獣ゲスラ』が、もーじき完成します。


 乞うご期待。



「次は、ゾンビ行け!」

 と党首(あだ名です・友人)が叫んでいる。





 1月10日(月よーび)


 あけましておめでとうって、もう10日じゃないか。


 ロッカバンドの音、なんとかヘッドホン対応くらいにはしたいと思って、頑張ったのです。


 だから、もーヘロヘロであります。


 音量のレベル下げたり、1段上の(兄貴)のテープさがして、せめて3段落ちくらいの音にしようと思って、ヒ~ヒ~!


 もう「はま寿司」に行く元気もありゃしない。


 いや~年取ると、何事もシンドイですな~。











2010年 平成22年



 12月27日(月よーび)


「ロッカバンド//バーチャルツアー」の音、せめてヘッドホンで聞けるくらいに向上させたいと思い立つ。(外部スピーカー使用の場合以外、残念ながらゲロ音なのだ。悔しいなあ!)


 現在「子ノ渡スタジオ2」の中の、『青春、波高し』と『夜明けのない変な朝』は、どーにかヘッドホンで聞ける程度になった。


 録音ボリュームを絞っただけでずいぶんマシになった。


 どうやらNS比とか……昔の、アナログ時代の感覚で、大きめの音でパソコンに(MP3)録音したのが、そもそも失敗だったようなのだ。


 ──改善の余地はあるな。せめてヘッドホン対応にしなくちゃな。


 などと思いつつ、最近開店した回転寿司店「はま寿司」に入ってビックリ!


 なんと、ウニが一皿二貫で100円なのだ!


 ズワイガニフェアをやっていて、生カニ脚も一皿100円。こっちは一貫。けっこう大きいよ。


 原価率で考えると、どー考えても不思議な値段なのだが、ま、皆様、「ウニ、ウニ。生脚、生脚」って(私が生脚って書くと何だか変だね。)そればっか注文する訳じゃないからね。


〝かっぱ巻き〟や〝なすわさび〟なんてので、採算を採っているのでしょう。


 それにしても、マグロの中トロも100円なのです。


 ご存知のように最近は、本マグロは勿論の事、インドマグロやキハダマグロなんかも〝お高い〟のです。どーにかビンチョウマグロだけが、やや〝お安い〟。


 近所の寿司屋のランチサービスで「ビントロ」なんて連呼しちゃうのも、いわゆるマグロが高いので、手が出せなくなっちゃったからなのです。(何故だかビントロはサービスメニューの常連だ。)


 それが、マグロ様の(インドかキハダか知らないが)中トロ様が、なんと100円。嬉しいじゃありませんか。


 しかもタッチパネル式の注文システムですから「ウニ、ウニ、ウニ」なんて連呼せずに済みます。


 そんな訳で、|:ウニ、生脚、中トロ。ウニ、生脚、中トロ:|と、ワルツの如く3品を堪能したのでありました。


 はあ、生ビールがうめえ~! 『はま寿司』エライ!


 ひとごこちついたら〝なすわさび〟を食ってみたくなった。成る程。






 12月9日(木よーび)


 念願の「ロッカバンド」の、音のUPに酔い痴れる日々であります。


 確かに音質は良くない。


 アナログMTRマルチ・トラック・レコーダー → DATへ、ミックスダウン→ カセットテープへ、ダビング → MDへ、ダビング →〝長録〟でMP3に変換録音→ レンタルサーバのHPで今、鳴っている。(【千駄山ロッカバンド】のバナーをクリックして聴いてみよう。トータル1時間くらいタンノーできます。あはは。もー本当に馬鹿が止まらない!)

 こんな流れだから音質が良い訳はない。シカシ嬉しいのだ。(外部スピーカー使用の場合、けっこう聴けます)


 DATは壊れちゃったし……MTRはまだ仕舞ったまま。ネコのシッコかぶったままでダンボールの箱の中。

 聞きやすいようにカセットからMDに落として聞いていたのを、そのままパソコンでMP3に。


〝長録〟を使ったので、ライン取りですらない。マイク端子からモロ録りなのだ。昔の、アナログ時代の言葉ならば、4段落ちの音って訳だ。


「だけど、その割には、イージャナイカ!」

 オジンは、本当に楽天的だ。


 近々〝参照太夫〟の画とロッカバンドの面々の画も、大量に描いてもらう運びとなり、(樺山かばやま先生、ありがとう)ヘス(ロッカバンドのシンガー)がヤル気になったので、歌入りのテーマソングも録音するつもりです。(リニューアルやら新曲やら……)


 アルバムタイトルも決めた。

『超電導美那子・HBEワールド』8曲くらいかな?

 次のは

『超電導美那子・メロウ・ナッツ』(こちらはナツメロ特集じゃ!)


「あはは。アルバムは必ず『超電導美那子』ってのが付くのか?」

 と党首。(バンドのメンバー。アレンジャー)


「そーだ!」

 とロッカ


 ロッカは、鋭敏で透明な感性っちゅうのこそ持ち合わしてないが、音楽も画像も、マイ・ワールドを展開しちゃうHBE(変態馬鹿エロ)書きなのだ。


「実は、10年程前から、これからのバーチャルのネディアってのはこうあるべきだ。って密かに考えてたんだ。何もしなかったが……」

 とロッカ。


「成る程。偉い奴だ。……それはともかく、メディアって言うんだぞ」

 と党首。


「ここだけの話だが、〝参照太夫〟の画が一番、当たりそうな予感がする」

 とロッカ。


「〝参照太夫〟がドラマーって設定も悪くないよ」

 と党首。


「目次めくりに注釈無美子。……な。可愛い画次第だ。と思うだろ?」

 とロッカ。


「注釈無味子じゃない。注釈由美子だ! ……自分のキャラを……阿呆め!」

 と党首。


「興奮を禁じえないから間違うんだ。成功の予感に手が震える。ああ、自分の才能が恐い程だ」

 とロッカ。


「ぐひゃひゃひゃ。お前、『うましか屋』(以前、ロッカが大失敗した飲み屋)の時も、同じ事を言ってたな。手が震えるのはアル中の兆しだ」

 と党首。


「……」

 とロッカ。


「よし! こうなったら才能のある若い連中を起用しよう。それで磐石だ!」

 と党首。


「成功したら……毎日キャバクラへ行きたい。……」

 とロッカ。


「若いスタッフをどんどん入れよう。プロダクションシステムにするんだ。『ロッカ・プロ』だよ」

 と党首。


「うぴ~。……嬉しい」

 とロッカ。


「さて、画は、元々樺山の画だし、これは彼に任せるしかない。──

 バンドのアレンジは、ロッカはものぐさで大雑把だから、やっぱ俺しかおらんな。これも今まで通り。 

 それはそうと、お前のモルガン(イモオルガンの略)は、バンドサウンドの要だ。精進してくれ。

 ヘスは天才ジャズシンガーで外せない。ヘスじゃなきゃ歌えないニュアンスの曲って結構多いんだ。

 シカシ、……小説家が問題だな。アレはヒドすぎる。

 そーだ! ゴーストライターを頼もう。

 いや、千駄山ロッカなんて、そもそも誰も知らんから、作家を交代すりゃいーんだ」

 と党首。


「名案だとは思うが……なんだか、うっぴ~!」

 とロッカ。


「それしかない! サクセスをゲットして毎日キャバクラで遊びたかったら、千駄山ロッカを交代するしかないんだ。お前は、ロッカ・プロの社長だ。千駄ロッカの義兄、モルガン弾きのダルメシアン・ロッカとでもしときゃいい」

 と党首。


「うみみい~!」

 とロッカ。



 そんな訳で、才能ある「千駄山ロッカ」募集。

 恋愛小説やファンタジイが書ける人。

 鋭敏で透明な感性の持ち主で、女性読者が獲得できる人。

 楽器が弾けたらロッカバンドも手伝ってください。

 報酬は、将来の版権の分け前。ま、今は画に書いた餅ですが……。






 お! TVで村上龍が喋っている。

 これからの電子書籍の展望についてだ。

 どれどれ、電子書籍の出版サポート会社を作ったって?


「限りなく透明に近いブルー」今度は、なんと、オマケで、生原稿をコピーして、付けてくれるんだって。有難や。有難や。だが、も少しマシな展望ってのは、……ないのか?


 あ、私、村上龍さん結構好きなのです。

 わはは。そのうち、お土産持って事務所に乱入してやろうと思ってます。


「龍さん、アナタのファンです。アナタ、時代の寵児なんだから、これからは、これが解らなきゃダミですね。『超電導美那子』っつうんです。これのテーマソング及び、関連音楽付き電子書籍を出しちくり」って。


「そんなモン売れるわきゃネーダロ! タコ!」

 とか、言われんだろな。そーだ。党首と一緒に行けば、タコ! は、なしだな。一緒に行こう。


「村上龍って、ゲバイとこが好きだな。あ、吉本ばななも出ている。あれ? こんなに(ブ)のヒトだったっけ?」

 と党首。


 ばななさん、あんたのオマケは生パンティなのか? い、いらねーぞ!


 などと思いつつ。それじゃ。







 11月23日。(火よーび)


 午後3時半、党首(あだ名です。友人)から電話があった。

「テレビをつけて見ろ」との事。


「あー。NHKは相撲をやってるけど……」

 とロッカ


「チャンネル代えろ。何処かでやってるだろ?」

 と党首。


「何を?」

 と私。


「ヨンビョン島のニュースだ」

 と党首。


「ウサギの島なのか?」

 と私。


「ピョンピョン島じゃない! ヨンビョン島だ。韓国の島だ。北朝鮮が攻撃している」

 と党首。


 黒煙をあげる田舎の風景が映った。

 砲撃されていた。


「攻めてくるのか?」

 と私。


「それは、……無いな」

 と党首。


 詳細が解ってきた。

 もう一度NHKを見た。これはオヤジの悲しいのさがだ。(英国のBBCのようなものだ。との刷り込みがなされているからだ。)

 我がNHKでは、相変わらず相撲をやっている。臨時ニュースのテロップさえ無い。


「おい、NHKは、完全にシカトしてるな」

 と私。


「物言えば唇寒し。だと思ってんだ。報道機関のクセに、そーゆートコに、なり果てたって事だ」

 と党首。


「そう言や、『センゴク自衛隊』。あれは暴力装置だっけ? ちゃんと作動してんだろな」

 と私。


 その後、何度もNHKをチェックしたのだが、完全シカトを続けていた。

 まったく……。

 受信料なんて払う奴は馬鹿だぞ! といいたい。


「あ、女房、払ってるのか? なんてこったあ!」






 10月13日(水よーび)


 このページの色を変えた。

 懐かしの「ムーンライト・ノベルズ」の色だ。

 思えば【超電導美那子】は、最初、ムーンライト・ノベルズに掲載していた。(削除した訳じゃないので、現在もウェブ上にたくさん転がっているのだ。ずいぶん書き直したので、ま、別バージョンって事で、許してたもんせ。)


 主に、女性に読んで欲しかったからだ。

 いやいや、けっして助平根性だけじゃない。


 女性を語る上で重要なポイントが、「貞操観念」というものなのである。

 儒教の色彩の強い隣国や、西欧キリスト教諸国と違い、我が国のモラルには宗教的ガイドラインがない。

 元々、上流社会と下層社会において、全く趣きが違っていた。

 つまり、下手に貞操を失ったりしたら、それこそ自害も辞さなかった階級と、夜這いや野合が当たり前だった下賎の民が平等になった訳だから、色々な意味で、それこそが面白いポイントと言えるのだ。

 さて、一杯飲みたくなっちゃった。だから、おしまい。






 9月12日(日よーび)


 左上腕部骨折のリハビリ中。


 常に痛い。


 痛い場合ってのは、本能的には、うずくまって、「ヒーヒー」とか言いながら、じっとしていたい。


 ところが、それじゃダメなんです。


 痛さを克服するには、一生懸命運動しなきゃいけない。


「痛いぜ! チックショー! コノヤロー!」ってな感じで、腕を動かさなきゃいけないんです。


 だから鎮痛剤を飲む。どうしても頼ってしまう。


「そろそろ控えて下さいね」とか言いながらも、医者は処方箋を書いてくれる。


「やっぱ〝痛み〟に対処するのは、物理的には、鎮痛剤しか無いって事だ」


 と、根性も意志力もない私の身体は、鎮痛剤を待ちわびる。


「気をつけろよ。ミュンヘン・プッチの後で、傷の治療をしながら潜伏していたゲーリングは、痛みを和らげる為に使用していたモルヒネの中毒になっちまったんだ」

 と友人の党首(アダ名です)。


「モルヒネくれー」

 とロッカ・ペンネームです


「ところで、(タバコ)買い置きしたのか?」

 と友人の樺山かばやま(仮名です)。


「アハハ。俺はやめて(禁煙)正解だったな。結局は〝意思の力〟だよ」

 と友人のヘス(アダ名です)。


「憎ったらしい奴だ! 値上げを決定した奴って誰だ? こうなったら党首、大量に密輸して、奴らの鼻をあかしてやれ!」

 と私。


「それより、栽培でも始めっか?」

 と党首。


「まずは、買いに行こう」

 と樺山。


「くそ……」

 と私。


「うひゃひゃひゃ。お前ら、本当に惨めだな」

 と勝ち誇っているヘス。





 7月30日(金よーび)


 退院からちょうど一週間。

 コケたのが6月26日。土よーびの夜中であった。

 雨の中、急ブレーキをかけたのだからコケてあたりまえ。

 何処へ行くつもりだったかは言いたくない。だから聞かないで。

 自業自得。誰にも言えない。


 アスファルトに顔を押し付けたまま、「あ! 俺は生きている! 死んでない!」

 身体のあちこちが凄い激痛。

 ともあれ、幹線道路の大信号の手前。大型トラックやら、乗用車がブンブンブン。


 ここからが不思議なのだが、バイクを押して、(バイクったって原付なのだが)道脇に避難した。

 はっと気付くと、左腕がプランプランしていて、まったく上げられない。この時点では、下敷きになった脚のほうがスゲ激痛。やがて、地面を擦った顔が痛みだした。それから徐々に骨折した左腕。


 右手で携帯を取り出して110番した。


 ──シカシ俺、このバイク、どやって運んだのかな? まさに火事場の馬鹿力ってか?


 などと考えているとパトカーが来た。

 どんなに痛くても警察はお構いなしに、簡単ながら現場検証をする。


 ──自損なんだから、イーカゲンにしてくれー!


 だけど警察官は親切であった。


「救急車を呼びましょう。バイクは私が病院に乗ってってあげましょう。こんなトコロに放置したって後が大変でしょ? 本当は規則違反なんですけどね」

 と言ってくれて、そのようにしてくれた。感謝。


 さっそく整形外科の病院に着き、レントゲンを撮ったところ、上腕部が三つに折れて(小骨は含まず)つまり、こっぱみじんであった。


 すぐさま入院と言われたのだが、


「ちょっと待ってくれえ! 部屋にある大事な資料を、今夜中にある人に渡さなければ、国際的な大問題となるんじゃあ! 本当だってばあ!」


 ──部屋には女房に見られちゃ困るもんが、わんさかあるんじゃあ!


 とムリヤリ帰宅して、ヤバイものをざっと隠して、次の日は日曜日なので家で「ヒーヒー」言いながらヤバイものを本格的に隠して、その次の日入院した。


 人生、一瞬先は解りませんゾオ!


 ま、入院のお陰で体重も落ちて、色々と健康を取り戻した気分。腕は痛いがね。これで良しとしましょう。



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