第7章 奴には粛清がお似合いだ(^ω^)
どうも、TS好きの作者です。
今回で第8章・・・・
早いようで遅いですがこれからも頑張っていこうと思います。
最後に重要なお知らせがあります。
※自分ではそう思っているだけである。
ここから本章です
現在、僕達はリーゼのいる廃城に向かって進軍中である。僕のトランクルームには、新しく入ったホムンクルスの部隊が待機している。また、今回のためにあちらの世界にあった戦闘車輌を模した車輌が2両入っている。
武装は全て更新を行い三八式から、M1と、数人にはトンプソン短機関銃になった。また、擲弾筒を装備させている。もちろん魔法強化式防弾チョッキ、魔法強化式ヘルメットもある。
キヨミには、服型チョッキを着させてある。服と同じ重さであるが、12.7mm重機関銃の直撃に耐えることができる。
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約1時間後、廃城が見えてきた。廃城は野原の真ん中にぽつんと建っていた。廃城の窓からは光が漏れており、誰かがいるのは一目でわかる。また、城の外にはホムンクルスが何体かおり、周辺警備していた。
「どうする?このまま行けば奴に逃げられてしまう」
と、フレイさんは問いかけてきた。現在僕達は野原の境界線の近くの茂みに潜んでいる。
「ぼくが何とかします」
「あぁ、頼んだ」
「しかし、本当に大丈夫なんだろな?」
と、騎士団の1人が聞いてきた。その質問に無言で頷いた。
「トランク解放」
と、呟くと僕達の背後からホムンクルス隊が出てきた。
「お呼びでしょうかマスター?」
「うん、現在敵が警戒態勢を引いているから敵兵をバレずに倒してほしい。武器はスナイパーライフルでサイレンサーカスタムでお願い。あとこの後城に突撃するから援護のためにアレを宜しくね」
「了解しました。では今から行動を開始します」
と、いいホムンクルス達の中の4人はトランクルームに戻り、他の4人は装備をまとめ各自解散していった。
数分後、通信機に反応があった。
「こちら、アルファ1準備完了、現在待機中
こちら、アルファ2こちらも準備完了」
と、このような感じで全員の準備ができた。
「こちら、HQ、ベータ1」
「ベータ1、どうぞ」
「車輌の準備は完了したか?」
「こちら、ベータ1準備完了」
これで攻撃が開始できる。すると大和達が質問してきた。
「あの武器ってどうやって入手してきた?」
「もちろん、自分で作ったんだよ」
「マジかよ」
「でも、設計したのが僕で製造したのはホムンクルスの初ちゃんだよ」
「ん?初って誰だ?」
「あ、ごめん。戦闘が終わったら紹介するね。いや大丈夫か」
と、思いつつぼーっとしているとキヨミが
「主様、そろそろ命令を出してはいかがですか?」
と言われて、命令を出し忘れていることに気づいた。
「あぁ、こちらHQ全隊員に通達攻撃開始」
「こちら、アルファ1了解」
「こちら、アルファ2了解」
「こちら、アルファ3了解」
「こちら、アルファ4了解」
するとさっきまでいた外を警戒していたホムンクルス達が倒れはじめた。近くにいたホムンクルスの死体をみると見事にヘッドショットしていた。
「こちら、HQ。全隊員に通達、本部に帰投せよ」
「了解しました」
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数分後、ホムンクルス達が全員帰ってきた。
そこからホムンクルス達は全ての装備をM1と、トンプソン短機関銃に変えた。
「トランク解放」
と、言い
「君たちの出番だよ」
すると中からあちらの世界の戦闘車両の
89式装甲戦闘車が出てきた。また、実弾の対戦車ミサイルも搭載している。
実はホムンクルス製造の研究と、並行して対戦車ミサイルの研究も行っていたのだ。最近になって濃度が高い魔力に引き寄せられまた、熱にも同等に引き寄せられる魔石を製造する事に成功したのでこの性質を活かしミサイルの弾頭に付け発射すると見事に目標に着弾した。また、このミサイルはレーザー誘導もできるのである。
あと1両はM4シャーマンが出てきた。なお、主砲は105mのタイプを使用。もちろんこの車輌には魔法強化が入っている。
周りからは、驚きの声が漏れていた。
M4の乗員ハッチからピョコっと頭が出てきた。
「注文通りに製造しましたよマスター。私を褒めて下さい」
「はいはい、分かってますよ。ありがとうね初」
「いえいえ、これくらい御茶の子さいさいですよ、デヘヘ」
と、嬉しそうに顔を緩めている初を見て癒されるのであった。
「あ、あの、その子が初ちゃん?」
と、熊野が聞いてきた。
「うん、そうだよ」
「ハァハァ、凄い可愛モゴモゴ・・・」
と、熊野が叫びそうになったので慌てて口を抑えた。フゥ、危ないところだった。
「それでは皆さんこれに乗って下さい」
「どうやって乗るんだ?」
僕は後部ハッチを開けるスイッチを押した。
中にはおおよそ7人が入るようになっていた。
89式装甲戦闘車の操縦はホムンクルスに任せて僕はM4の車長として乗り込んだ。膝の上にはキヨミがちょこんと乗っていた。全員が乗り込んだことを確認すると89式はハッチを閉めた。
僕は戦車兵用ヘルメットを被り付属のマイクで命令を出した。
「こちら、隊長車両。全軍前進を開始せよ」
すると、2両が動きはじめた。
先頭車は僕達のM4で後方車両が89式である。
野原に出ると早速こちらに気づいたホムンクルスが魔法による攻撃を開始した。だが、魔法強化した装甲を簡単に抜けるはずもなく戦車は無傷だった。
「敵、城壁上。砲塔回転急げ!」
と、指示する。
「車長!装填完了!」
「了解。照準合わせ・・・ファイヤー!」
すると、105m の榴弾が着弾し敵がいた所は何もなくなっていた。
「まだ、敵はいるぞ!このまま、攻撃続行!」
「了解!」
そのまま、戦車は前進し廃城の門の前まできた。もちろん門の扉は閉められており普通は侵入は出来ないが
「門に砲塔を向けろ!榴弾をプレゼントしてやれ!」
「了解」
「装填完了!」
「ファイヤー!」
榴弾は着弾した。しかし、敵の門はびくともしない。やはり、門には強化魔法がかかっていた。こちらの砲弾では貫徹力不足で貫くことは出来ない。しかしこちらには対戦車ミサイルがある。
「こちら隊長車両。89式応答せよ」
「こちら89式どうぞ」
「敵、門に向かって対戦車ミサイルを発射せよ」
「了解。隊長車両は射線から後退せよ」
「了解」
それからM4を射線から動かした。
「発射後、我々が前に出る。そのまま付いてこい」
「了解」
「発射5秒前、3、2、1、発射」
シュパッと、音がした瞬間、門が爆発し吹き飛んだ。
そのまま僕達は前進を再開し、城内にいる敵の掃討作戦を開始した。まず門の前には大型の獣がおり、105mを食らわせて頭を破裂させ突撃してきたホムンクルス達に12.7mの鉛玉をプレゼントした。また、89式からは35mを射撃しながら後部ハッチが開き中から完全武装のホムンクルス隊が出てきた。それから各隊員が射撃を開始し、敵がどんどん殺されていった。
圧倒的ではないか我が軍は!
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おおよそ10分後、戦闘終了
外の敵は全滅した。車輌から出たみんなが悲惨な現場を見て響は吐いていた。周辺には、ホムンクルスの死体が多くあり原形をとどめていないほど破損している死体もあった。ホムンクルスは死んでしまうとすぐに腐敗が始まる特性がある。
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現在、僕たちは廃城の中に入り、リーゼを探している。外にはホムンクルス達が待機しているので逃げていれば連絡してくれる。
城の内装は外見とは違い豪華に出来ている。恐らくここ最近内装を改装したと思われる。
1番豪華な扉があるので恐らくこの中に裏切り者がいると思われる。
扉を開けるとリーゼがそれを待っていたと言わんばかりに魔法を打ってきた。だが、それは想定内なので響が防護魔法を展開し、守ってくれた。
「とうとう追い詰めたぞリーゼ!」
「私は私はー!」
と、叫びながら諦めずに魔法を打っているが、もううんざりしている。なので僕は
「トランク解放」
と、言い中からグロック17を取り出した。その銃口をリーゼの額に押し付け
「お前のせいで僕は左腕を失った。その為に償え!」
と、叫ぶと
「私は悪くない!悪いのはお前達だ!」
と、リーゼが無責任な発言した。
「お前ぇーー!」
拳銃の引き金を引こうとすると
「風優!やめろ!」
と、大和が叫び、パンっと乾いた音が部屋に響いた。
しかし、リーゼには当たらず天井に当たった。
「どうして、どうして邪魔をするの大和?」
そう、大和が打つ直前瞬間強化によりこちらに詰めてきて僕の手を上に向けさせたのであった。
リーゼは足元で黄色い水たまりを作りながら怯え泣いていた。
「お前の手で、人を殺させたくなかったからだ」
その言葉を聞き、僕の頬にひとすじの涙が垂れた。
「泣いて良いんだよ。風優」
と、優しく言われた。この言葉がトリガーとなり僕は声を出しながら泣いた。すると、響と熊野が近づいてきて抱きしめてくれた。
「もう大丈夫だよ。大変だったよね」
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やっと泣き止んだ。しかし、まだ泣こうと思えば泣ける。この世界に来てから涙腺が緩んだ気がする。フレイさんは今、89式のところにリーゼを連行していった。
「みんなありがとう」
「当たり前だろ。俺たち親友なんだから」
「そうそう、泣いてた風優も可愛かったよ」
「うん、可愛かったね」
と、最後の二人は心の声が漏れていたが、気にしたら負けなのである。
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それから、僕達は3人は王都に帰るために外に出た。
「もう大丈夫なのか?風優」
「はいもう大丈夫です」
「そうか、ならば安心だ」
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それから1時間後には王都に帰ってきた。気づけば1日も王都から外にいたことになる。
たった12時間しか経っていないのにまるで久しぶりに王都に帰ってきた感じがする。
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結局、リーゼは取り調べのあと極刑が命じられたらしい。
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次の日、
暇だったので久しぶりに自分の尻尾を右手で触っていると
尻尾が1本増えた様な気がする。
「ねぇ、キヨミ」
「どうしたんですか主様?」
と、膝の上で座りながら僕の尻尾を触っていたキヨミがこちらを上目遣いで見てきた。可愛い
「尻尾の本数が増えた様な気がするんだけど」
「はい、主様は妖力が上がったので尻尾が増えたんですよ」
元々、転生時は5本だったので現在は6本になった。もふもふが増えて少し嬉しい。
ホムンクルスの製造に関しては、今1人増えた。また、予定の10体から20体に増産する。
初達には新しい兵器の開発に取り組んで貰い、現在の予定では次の兵器は航空機に使用と思っている。他には現在トランクルームの中に造船所を建築中である。
最近、HARUちゃん先生を見ないが現在HARUちゃんは国の中の重役になっている。特に教育に関してはそうとう力を入れているため、一ヶ月後には新しい学校ができるらしい。
まぁ、HARUちゃん先生がここまで行けたのはHARUちゃん先生のスキルのお陰ですがね。
スキル アインハイト・ユングフラウ
直訳すると、統一の女神
そうこのスキルは人々をまとめあげる事ができるのである。そのため、HARUちゃんの発言は普通の人々には抗うことが出来ず大体従ってしまうのである。そのため瞬く間にHARUちゃんは国の重役に着くことが出来たのであった。
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その頃、極東の国では・・・・
「何!妾と同じような奴がおるだと!?すぐにこの国に招待するのジャ!気になってしょうがない」
と、1人?の幼女げぶんげふんが城の中で叫んでいた。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
重要なお知らせというのは、新作を書こうと思っているのですが次はどのようなものにしようか迷っています。なので読者の方々には申し訳ないのですが新作について意見などを書いていただけると嬉しいです。
あと感想も待っています。ズイ (ง˘ω˘)วズイ