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片手TSケモナー幼女の異世界転生記  作者: TS好きの作者
7/13

第6章 克服と、約束

どうも、TS好きの作者です。


先週はテストがあり、投稿が出来なく誠に申し訳ございませんでした。



今回は前回より長めに書いているので、読み応えがあると思いたい。


あと、ブックマークが16件になっていました。


読んで頂きありがとうございます!

これからも精進していくぜ!


ここから本章です↓

目が覚めた。目の前は、白い天井。汚れ一つない天井。綺麗。

体を起こし、周りをみるとキヨミが涙目でこちらを見ていた。


「キヨミ?」


そう言うと、キヨミは


「主様ーー!」


と、泣きながら抱きついてきた。キヨミを抱こうと、腕をまわすが違和感があった。左側をみると、なかった。肩から先がない。やはり、あれは夢ではなかった。


「主様」


「どうしたの?キヨミ」


「主様は、もう大丈夫なんですか?」


「多分、大丈夫だよ」


と、キヨミと会話しているとドアが開きいつものメンツがいた。

響は、僕の姿を見るなり泣きながら抱きついてきた。さっきのキヨミより、鼻水が酷かった。

引っ付いている響を大和は剥がした。熊野は


「フレイさんを呼んでくるね」


と、言いその場を後にした。

大和は、


「もう大丈夫なのか?」


と、問うてきたので


僕は、


「うん、大丈夫」


と、言った。その2言で大和との話は終わった。


「僕が気絶した後、どうなったの?」


と、みんなに問いかけると


「あの後ね、私達が急いで現場に向かったの」


「そしたら、放心状態の一之瀬とクラスメイト達がいたんだよ」


「その後、フレイさんが全員を緊急集合させたの」


響の話だとその後、主犯格の3人をフレイさんは極刑にしようとしたのだが、王がそれを許すわけなく結局その3人は一ヶ月の謹慎処分を言い渡され処分が終了と共に、王都から離れた別々の街の警備に着くことになるらしい。

また、一之瀬はその後僕に謝りたいと何度も部屋を訪ねていたらしい。他の二人は泣きながら許しをこいていたが、一之瀬はただただ黙って話を聞いていたらしい。

現在の僕の体は健康状態は問題なく、普通に歩けるらしい。問題があるとすれば、左腕の事である。この世界では医学が魔法によって発達しており、1度斬られた腕を再度、元の位置に結合できるらしいが幾つかの条件を満たしていなければ付けられないらしい。


1、腕を所持しているか


2、腕は損傷しているか


3、腕の鮮度は大丈夫か


その条件が上記のものである。僕の場合、腕を斬られた後その腕は野良犬らが食べてしまったので1、2、3、の全てがアウトなので結合は不可能であった。その話を聞いている時に丁度、フレイさんが部屋に入ってきた。


「風優!大丈夫なのか!?」


と、大きい声で聞いてきたのでさっきのように


「はい、もう大丈夫です。安心してください」


と、言った。そういえば、腕の再生は魔法でできるのか聞いてみようかな。


「あの、フレイさん?質問いいですか?」


「あぁ、なんだ風優?」


「腕の再生って魔法でできるものなのですか?」


「さすがの魔法でもそれはきついな。もし、不便に感じたら大体の人々は魔術回路の通っている義手を使うのが一般的だな」


「ありがとうございます」


「まさか、風優は生の腕がいいのか?」


「はい、なるべくそのほうがいいです」


「そうか、すまん風優。私がもっとちゃんとしていればこんなことにはならなかった」


と、深々と謝罪をしてきたので


「いえいえ、大丈夫ですよ。いつかはこうなるのではないのかと思っていたので」


「すまん、本当にすまんかった。風優、なにか困った事があったら私に言ってくれ。全力でその頼み事を実行する」


「はい、ありがとうございます。でも今は大丈夫です」


「分かった。それと、風優」


「はい、何でしょうか?」


「今日は、まだ起きたばかりだから部屋で安静にしていろ」


「分かりました」


それを言い残しフレイさんは部屋を後にした。

すると、熊野が


「私も、同罪だから私に出来ることがあれば全力でサポートするね」


「ありがとう、くま・・、月羽希お姉ちゃん」


「うん、うん?、は!( ゜∀゜)・∵ブハッ!!」


熊野が倒れた。鼻血を出しながら。熊野の未来が不安である。と、大和、響で笑った。久々にこんなに笑った気がする。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


1日後


朝起きる。朝食については、響が僕の部屋に持って来てくれた。理由は大体、分かるが一応聞いておいた。


「なんで持って来たの?」


と、少し怒った様な口調になってしまった。

響は困り顔で


「えっと、それは」


「大丈夫だよ。大体、理由は分かってるから」


「ごめんね」


「大丈夫だよ」


と、作り笑顔で返事をした。食事は、まあまあだった。キヨミは、幸せそうな顔で朝食をとっていた。自分が食べていると、キヨミが僕の皿にある焼き魚を唾を垂らしながら見ていた。キヨミに顔を向けると、顔を逸らした。また魚に目を戻すとこちらに顔を向けた。魚を食べようとすると


「あぁ……」


と、悲しそうな声が聞こえてきた。

そちらを見ると、悲しそうな顔で魚を見るキヨミの姿があった。

キヨミの方を見て僕は言った。


「キヨミ、魚食べたいの?」


すると、キヨミは焦った口調で


「だ、大丈夫です」


と、言ってきた。


「キヨミ」


「は、はい、何でしょうか?」


と、キヨミは緊張した顔で返事をした。


「もうお腹いっぱいだから焼き魚いる?」


「は、はい!欲しいです」


と、キヨミはさっきとは違い元気よく返事をした。残った焼き魚をキヨミの皿に移すと


「頂きます!」


と、大きな声で言った。

焼き魚を食べるキヨミの顔は幸せな顔をしておりこちらは凄く和んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


食後、フレイさんが部屋を訪ねて来た。


「風優、大丈夫な話がある」


と、真剣な顔で言ってきた。


「キヨミ、トランクルームに入りなさい」


「はい、分かりました」


「いや、キヨミ君はいても大丈夫だ」


「分かりました」


すると、さらに訪問者が来た。


「失礼します」


と響が言い、その後ろから大和、熊野が入ってきた。


「これから話すことは誰にも言うなよ。約束しろ」


と、真顔でフレイさんは言った。


「「「「はい」」」」


と、返事をした。


「実は、あの実戦形式訓練は秘密裏に行われる予定だった。それに、あの場所は事前に確認を行い錬金術師がいない事が分かっていたんだ。しかしあの日、その場所には錬金術師はいた。おかしいとは思わないか?」


「確かに。あの森は王都に近い場所なのでさすがの敵でもそんな危険を犯して行く所ではないですね」


「私はこう考えている。この中に裏切り者、つまりスパイがいると……」


「嘘…」


と、響と熊野が言い


「あらかた予想していた。そして犯人も大体分かる」


と、大和が言った。え、というか大和って実は凄く頭がいいのでは?


「大和、それはいったい誰なんだ?」


「はい、リーゼが可能性が高いかと」


「何故?」


「はい、あの事件の時にリーゼは戦わずまるでこの戦いの行く末を見守るかのように隠れて見ていました。また、帰っているとき、全員が緊張しているなか、リーゼのみは焦っているように何かをぶつぶつと呟きながら歩いていました。他にも、この2日間訓練にも1度も出ていないらしいのです」


「確かに怪しいな。では、1ヶ月間の調査を行うとしよう」


「分かりました」


「調査にはおもに、響と熊野が行うことにしよう」


と言うと、呼ばれた二人は深く頷いた。


「風優は、自分の部屋で安静にしていろ」


「分かりました。ですが、今日一之瀬を訪ねてもいいですか?」


「本当に大丈夫なのか?」


「大丈夫です」


「分かった。だが、もしもの事態を想定して大和、付いてってやれ」


「分かりました」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


その後、大和と僕は自分の部屋から退出し、一之瀬の部屋へと向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


今、僕達は一之瀬の部屋の前にいる。

僕は深呼吸をし、ドアをノックした。


「どうぞ」


と、聞こえたので


「失礼します」


と、ドアを開けると一之瀬が部屋にあるソファに腰かけていた。


「座ってどうぞ」


と言われたので、言葉に甘えて座った。僕の隣には大和が座っている。一之瀬は、紅茶を入れたポッドをキッチンから持ってきた。そして、テーブルに置いてあるカップに注いだ。

僕は、その紅茶を一口飲んだ。とても美味しい紅茶だった。


「それで、何のようだ?」


「あ、えっと、その、あの事件のことは僕はそんな気にしていないから、王に刑の軽減を申し出ようと思ってるんだ」


「は!?風優何言ってんだよ!こいつはお前の心と身体を傷つけたんだぞ!そんな奴を許していいのかよ!」


と、大和が反論してきた。


「うん、確かに一之瀬は僕の腕、心を傷つけた。でも一之瀬はちゃんと反省してるからこれ以上罰を与えなくてもいいと思うんだ」


「じゃあ、なんで!?」


「これは僕の心の甘えなんだよ」


「本当にこんな俺を許してくれるのか?」


と、黙って聞いていた一之瀬が質問した。


「許すとは言ってない。けど心から反省しているのは分かる。だから、刑の軽減を進言する。でもまた今度こんなことをしたらどうなるか分かるね?」


と、真顔で殺気をわざとダダ漏れし威圧すると

一之瀬は怯まず


「あぁ、分かってる」


と、真顔で答えた。


「あと、僕が困ったことになった時ちゃんと味方をしてね」


「あぁ約束する」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


後日、僕は王に刑の軽減を進言した。その事に王は感激し、感謝をしてきた。フレイさんや響と、揉めたことは言うまでもない。


それから僕はホムンクルスの研究を急がせた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


2週間後


僕の目の前には、一体の人型の生物が立っていた。僕の後ろにはキヨミが隠れて見守っていた。

彼女は僕を見て


「貴女が私の創造主ですか?」


「うん、そうだよ。宜しくね」


「はい、宜しくお願いしますマスター」


「そういえば、名前を付けてなかったね」


うーん、どのような名前にしようかな…………


「それじゃあ、君の名前は(ウイ)でいいかな」


「ありがとうございますマスター。では私はこれから初とお呼び下さい」


すると、キヨミが


「初、よろしくね」


と、挨拶をした。


「はい、貴女はえっと…」


「あ、私の名前はキヨミだよ」


「はい、キヨミ様」


キヨミの方をみると、様付けで呼ばれたのが嬉しかったのか満面の笑みだった。


「そういえば、初」


「はいなんでしょうかマスター?」


「君の得意なものはあるのかな?」


「はい、私はどちらかというと戦闘系ではなくサポート系のホムンクルスです。特に精密機械の制作などが得意です」


「分かった。それじゃオーダーをする」


「はい、なんなりと我がマスター」


「今から渡す設計図の通りに作ってほしい武器があるんだけどおねがいするね。材料はこちらが調達するから安心して」


「分かりました。それでは今から作業を開始します。」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


僕はその後、初のデータをベースに戦闘系、サポート系のホムンクルスを計8体作った。比率は、6対2である。製造については現在新しい武器を設計、テストしている。また、戦闘車輌の製造も開始した。

さらに、ホムンクルスをあと10体追加する予定である。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


あの話し合いから一ヶ月後、調査結果が来た。


結果は大和の予想通りで黒だった。


その事を、王に話すと王はすぐに討伐隊を結成せよと、命令した。


その討伐隊に選ばれたのは、僕、キヨミ、大和、響、熊野、フレイさん、リッターさん、

一之瀬、そして騎士団4名の構成となっている。なお、戦闘が勃発した場合、大和のスキルは使用不可とされた。


そして現在、リーゼはとある町外れの廃城となった城に隠れているらしいとの、情報が入った。


作戦開始は2日後のことだった。


最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回も楽しみにしていて下さい。


感想、意見、お待ちしてます!


ズイ (ง˘ω˘)วズイズイ (ง˘ω˘)วズイズイ (ง˘ω˘)วズイズイ (ง˘ω˘)วズイズイ (ง˘ω˘)วズイ

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