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片手TSケモナー幼女の異世界転生記  作者: TS好きの作者
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第5章 初陣そして、斬

どうも、TS好きの作者です。


今回は、先週より早めに投稿させて頂きました。




そろそろ、春が始まるこの季節。


この時、僕達は思い出した。

テストに支配されていることを


駆逐してやる!この世から1枚も残らずシュレッターにかけてやる!


茶番はここまで、では本章です。


次の日の朝、訓練場に全員が集合していた。


「今日は、初めての実戦だ。全員、心してかかれ。くれぐれも油断はするなよ」


と、脅迫気味にフレイさんが言った。

そして、とうとう出発の時がきた。

僕は、緊張していた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


それからおおよそ、30分後、街の防壁に着いた。

そこには、兵士が何人かいた。

フレイさんは、その兵士に何かを言うと防壁にある鉄製の門を開けた。

いよいよ、実戦が始まる

ーーーーーーーーーーーーーーーー


門を出て約2時間、僕達は森の中を歩いていた。

すると、フレイさんが


「静かに」


と、言ってきた。目の前の草むらの向こう側にRPGの王道と、言えるゴブリン達がいた。

すると、フレイさんは剣を鞘から抜きこう言った。


「今から、対ゴブリン戦を行う。全員、心してかかれ」


この一言によりクラスメイトの空気が変わった。


「まず、私たちからいく。そのあと、お前達が来い。いいな?」


「はい」


と、クラスメイト全員が言った。

すると、フレイさんはゴブリンの群れに向かって走り出し目の前にいたゴブリンの頭を飛ばした。


「戦闘開始!」


と、フレイさんが言うとクラスメイト達はゴブリン達に向かって走り出した。まず、大和が1匹を倒し続々と全員が自分たちの武器でゴブリンを倒していった。おおよそ三十分後、ゴブリンの群れは全滅していた。クラスメイトの半数がゴブリンの返り血を浴び放心状態なっている一方、残りの半数は興奮状態になっていた。

僕は、式神のキヨミと一緒に戦い2〜3体を倒して終わった。そういえば最近、新しいスキルが目覚め今回はそれらを活用した戦闘だった。そのスキルが


トランクルーム

ドリッテルゥーカー


の、二種類である。

まず、トランクルームとは手持ちのトランクの中が拡張空間になっており

大小様々な物がしまえる。しかし、欠点もあり

常にトランクのようなものを持たなくてはいけない。また、空間を開ける時はトランクを開け閉める時もトランクを閉めなくてはいけない。

だが、トランクの大きさは変えられるので持ち運びに関しては問題ない。

※まだ練度が低くリュック程の大きさにしか縮められない。


二つ目のドリッテルゥーカーとは、自分が武器だと思ったものに触ると、自分の意思の通りに物が動くスキルである。また、1度スキルが発動した物は壊れるまで、自分の意思で動く。

しかし、欠点はMPの消費が激しい事である。そのため、1度に多くのものを操るとすぐにMPが無くなってしまう。


と、このようなスキルを使い、倒していたわけである。

武器に関しては、自分で作ったりしたのでまだまだ余裕がある。お気に入りは、地球にあった武器で(三八式歩兵銃)である。装填については自動で行ってくれるので、問題はない。また、この三八式は魔弾と、実弾の両方を使用できるようにしてある。そのうち、戦艦とか、戦車を作りたいと思っている。また、まだ研究段階だがホムンクルス製造についても行っている。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


全員が一息していると、隣にいたキヨミが


「主様、周りに遠くから何か近付いてきます。

気をつけてください」


「分かった。その近付いてくるのは、人型、それとも獣型?」


「恐らく、人型だと思われます」


すると、茂みの中から一人の男性が出てきた。


「だ、誰か助けてくれ!」


と、必死の形相で訴えてきた。しかし、何か様子がおかしい。すると、クラスメイトの一人が調子に乗ったのか


「ああ、大丈夫だ。俺たち勇者がいるからな!」


と、言うと男性は少し笑ったように見えた。

クラスメイトが男性に手を乗せようとした時、クラスメイトの腕が宙をまっていた。


「えっ?」


全員が、そう思った。斬られた当の本人は悲鳴をあげ


「い、痛い、いだい!」


と、地面に転げていた。すると、茂みの中から男性と同じ顔の人間が姿を現した。更にその奥からフードを被った人間が出てきた。恐らく、奴が錬金術師なのだろう。


「全員、我々の後ろに回れ!」


と、フレイさんが叫び、リッターさんが僕達の前に防護壁を作った。その間に、腕を斬られたクラスメイトの治療を響が行っている。


「おやおや、まさかこんな所で勇者達に出会うとは、予定通りになっていますねぇ」


と、フードの奴は言った。声からして、恐らく男性だろう。すると、男は


「お前達、こいつらを殺れ」


と、言うとホムンクルス達はこちらに走り出した。


「戦える者は私に続け!」


その掛け声に反応したのは極小数で、

大和、熊野、僕、クラスメイトの加野、浅間など、計10人程度だった。

僕はトランクルームを開き、中から、


三八式・・・2丁

洋刀・・・5本

日本刀・・・2本


の、現在のMPで運用出来る最大戦力を出した。また、他のクラスメイト達も満身創痍であったためまともに戦えるかは、分からない。

フレイさんには、ホムンクルスが3体襲いかかり、僕は急いで三八式をそちらに向け発砲した。そのうちの1発がホムンクルスの核に当たり溶けていった。僕に近付いて来るホムンクルスはキヨミが倒してくれるので安心しているとさすがの上位の式神でも数の暴力には勝てないようで、少しずつ押されはじめていた。

僕達は勝てないと、思い始めたことに気づいたフレイさんは


「撤退する!、戦える者が時間を稼ぐ!そのうちに撤退しろ!」


その言葉を聞き、大和が


「フレイ師匠!、あの技を使いたいのですが、いいですか?」


「仕方あるまい、やれ!大和!」


「分かりました!」


大和がそう言った瞬間、大和の体の周りが歪んているように見えた。


「スキル発動・・・」


すると、大和の聖剣が輝きだし、フレイさんは


「全員、大和の足より前に出るな!」


と、叫んだ。


「我が剣にて、全てを無に返す・・・・

ミーティアグラウディウス!」


そう大和が叫び、輝いた聖剣を振り下ろした瞬間、目の前が光に包まれた。眩しすぎたため、目をつぶってしまった。次に目を開けると、

聖剣を振り下ろした方向に半径約4㌔の円が出来ており、さっきまでいた錬金術師やホムンクルス達は消えていた。また、森もなくっており更地と化していた。大和の方を向いた。すると、立っていた大和がふらつき倒れそうになった所を助けようとすると、熊野が先に行き大和を支えた。


「ありがとう、熊野」


「うんうん、助けてくれてこちらこそありがとう」


と、二人で言いあっていた。僕も


「ありがと・・・」


と、言おうとした時、クラス全員が大和に近付いていき、ありがとうなど言葉が大和の周りを騒がしくし、僕の声はかき消されてしまった。あの腕を斬られたクラスメイトは、斬られた腕がくっ付いて治っていた。良かったです。


「そこまで、それでは帰投するぞ!」


と、フレイさんが言うと


「はい」


と、全員が返事をした。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


それから、帰路では全員警戒心をむき出ししていた。防壁の門が開き、門をくぐった瞬間、

身体中から力が抜けていった。

その後、宿舎に帰り大和はすぐに部屋に戻り寝てしまったようだ。他のクラスメイト達も疲れたようで全員が部屋に戻っていった。

外はまだ、明るい。大体、3時頃である。

キヨミも、疲れたようで寝てしまった。僕は、トランクルームから武器を出し、整備を始めた。大体、装備の点検が終わった頃にドアをノックされた。誰だろうと、思いドアを開けるとドアの前にクラスメイトの加野がいた。やはり加野の方が背が高く見上げて質問した。


「どうしたの?」


「あぁ、今から大和を除いて反省会をしようと思うんだが来てくれるか?」


「うん、分かった」


キヨミは気持ちよく寝ていたので、ソットしといてあげた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


集合場所には、大和、熊野、響を除いた全員がいた。


「全員揃ったしそれじゃ、始めるか」


と、加野がいうとクラスメイトの男子が二人僕に近付いて来て、僕を押さえつける。

何が起こっているのか全く理解できない。


「え、ど、どうしてこんなことするの?」


と、問いかけると


「お前は、錬金術師だ。お前には罰を与えなきゃいけない」


「な、何で!?」


「聞こえてなかったのか?お前が錬金術師だからだ」


「で、でも僕はみんなの味方だよ!」


「そんなこと関係ないだろう!」


と、加野が叫ぶ。その声に感化されたのか残りのクラスメイトも、そうだ!そうだ!、といい始めた。


「よって、お前には一之瀬と同じように左腕を斬る」


そう聞いた瞬間、恐怖しか感じなかった。


「い、いや!は、離して!」


「お前には、拒否権はない!」


と、叫ばれ恐怖で身が縮まってしまった。

すると、用意されていたイスに縛り付けられていた。目の前には、1度腕を斬られた一之瀬が剣を持ってこちらを見ていた。


「い、嫌だ!怖い!」


と、叫んでも誰も助けてくれない。トランクルームを出そうと思ったが部屋に置いてきてしまった。キヨミも寝ている。大和たちもいない。つまり、僕は逃げられない。恐怖で、お漏らしをしてしまった。嫌だ、嫌だ、と言っても一之瀬は近付いてくる。

一之瀬の顔が目の前にある。左腕を男子二人に押さえつけられて、動かせない。

斬る前に、一之瀬が一言、言った。


「ごめんな」


と、その瞬間、僕の腕は宙をまった。


「ーーーーーーーーーーーーーーーー!」


声にならない叫び。痛い、痛い、とそれだけが心の中で暴れている。斬られた方をみると、肩からその先が無くなっていた。そこでやっと痛みを自覚したのか。激痛が走った。


「いだい!、いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!」


ただその言葉だけを繰り返していた。腕の行方をみると、腕は野良犬が食べていた。

自分の腕が食べられている。痛みに呻きながら絶望しているとその声が聞こえたのか、

フレイさんが走ってきた。


「お前ら、何をやってい・!?、」


僕の今の姿を見て、フレイさんが絶句する。


「大丈夫か!、風優!」


その声を最後に僕の意識は途切れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


(フレイ)


何故、こうなった。周りをみると一人の生徒が血のついた剣を持っていた。すぐに理解した。


「お前、何をやったのか分かっているのか!」


そう叫びながら問うと


「はい、分かっています」


と、言われた。


「貴様!これは許せないことだぞ!周りにいる貴様らも同罪だからな!」


と、腰の剣を抜こうとすると後からリッターの奴が抑えこんできた。


「リッター!離せ!これは命令だ!」


「団長!落ち着いてください!」


「まずは、風優さんを医療室に連れて行かなくては!」


その言葉を聞き、はっ!、し風優の方をみると気を失っているが、血が止まっていない。急がなくては、死んでしまう。その事を考え、風優をおんぶし、医療室に走り出した。その後を、リッターが追いかける。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


その後、風優が目を覚ますのは2日後だった。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。


前書きでも書いたように、テストが来るので来週分を出すのがきついと思われます。


誠に、申し訳ございませんm(_ _)m



それでは、次回お会いしましょう!

あ、感想待ってます。

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