悪意の満ちる日。
2624年…
side レイナ
超高層ビルが立ち並ぶ大東京都。
私はカフェでコーヒーを飲んでいた。その時に事は始まった。
TV「速報です。大東京都にある超高層ビル アミュタワー800が突然謎の轟音とともに
消失しました。建物付近にいた人達も同時に消えた模様です。現場の森田アナ!」
森田アナ「現在、ビルのあった場所にはなにも残っておりません。付近にいた人達も一瞬にして消えた模様です! あっ!奥にモヤが見えます!あれはなんでしょうか!近付いてみましょう!」
アナウンサーがモヤに近付くと突然、アナウンサーが悲鳴をあげた。
森田アナ「ヒィィィィイイ!!!」
スタジオアナ「森田アナ、どうしました?大丈夫ですか!」
森田アナ「グガガゴゴ...」
そこから中継は途切れてしまった。
その場から辛うじて逃げ切った者によると
モヤの中には黒い人影が沢山居た。皆、目は一つで身長は3mほどだったという。
そして腹部に巨大な裂けた口があるという。森田アナウンサーは
自分の目の前で黒い人影と同じになったという。真相な定かではない。
だが、一つだけ言えることがある。空気に混沌が混じり始めている。
私にはなにが起きるかわからない。この先どうなるのかも。
また、同じことが起こるだろう。次は自分の番かもしれない。
そんなことを考えながら私はコーヒーを飲み干す。
私は湯川院 レイナ 私の妹も黒い人影になってしまった。
私は妹の為にも真相を突き止めなければならぬ。
世界は大きく変わった。 あの戦いの時に佐藤が使った禁呪による
世界による副作用かもしれない。世界は悪意に蝕まれた。
黒い人影は一体なんなのだろうか。私は妹を救う為に
行動する。
side カラス
私はカラス。名はもう忘れた。
世界を浄化するために闇に潜み闇を滅していた。
ある日、悪意が浄化できないほどに増えた。一瞬にして。
そして私は闇に飲まれ名を忘れ自分を保てなくなった。
世界が悪意に包まれるのは時間の問題だろう。
救済は女神の降臨のみ。私達ではどうにもできない。