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12.ちょっと旅に行ってきます(日帰り)

お久しぶりです。まだ生き残っています。

色々とこの世界の話があったですけど、私もよく覚えていません。

整合性が間違えていたら、そういうご都合主義と思ってください。いつかは直します。

アーサーは通常運転のシスコン野郎とだけは覚えてくれたら問題ないです。

「そういえば、アーサー知ってる?ダンマグ海を越えた先にある王国あるでしょ?マグノダーチ?だっけ」

「マグノダリアだ」


 大学院と幼稚部を準備のために、学園長たちと会議を終え、アーサーは、ウィンとともにテラスに来ていた。学校経営だと学園長の方がアーサーより何倍もの経験があるため、大いにダメ出しをされたのだ。アーサーは、決して落ち込んでいるわけではない。

 手加減のない大人たちからのダメ出しに、次はこれ以上のものを出して黙らせてやる、とアーサーは闘志を燃やしていた。絶対に倒すという強い意思。

 そんな仕事に全力を尽くしているアーサーを息抜きとして、ウィンはアーサーを連れ出したのだ。流石に、あの鬼気迫りはちょっと恐怖を覚えたウィンは、普段のようにお茶を飲むアーサーに胸を撫で下ろす。ちなみに、このテラスはアーサーたち専用と人避け、防音、隠蔽魔法などなどてんこ盛りの安全地帯であり、ここに初めて訪れたルーツは「才能の無駄遣い」と崩れ落ちて、クロエに連れて行かれていた。


「あぁ、そうそう! マグノダリアだったね。そこの国がさ、今度勇者召喚しようと思ってるらしいよ」


 ウィンの言葉に、思わずアーサーの眉間にシワが寄ってしまう。昔なら心踊る言葉かもしれないが、今の彼にとっては全くもって別の言葉の意味になっている。


人柱(ゆうしゃ)とは穏やかではないな」

「まぁ、向こうの大陸ってこっちに比べて色々と遅れてるじゃん?生贄(ゆうしゃ)召喚しないと困るんじゃない。未だに戦争してるしねえ。まあ、色々と便利だから縋りたくはなるんでしょ」


 この世界は全部で5つの大陸に分かれている。アーサーたちの住んでいる国のある大陸はグーデンナ大陸と呼ばれており、5つある大陸の中でも最も安全で発展している大陸でもある。

 言わずもがな、アーサーたちの国がその先導国である。そもそも、恋愛ゲームの時からアーサー(悪役)が魔王にならなければ、小競り合いはあれども戦争のない大陸なのだ。まあ、乙女ゲームにその辺りの生臭いことは特に明言はされてない。そもそも、大陸を安全にすることは、妹たちの平和のための最低必須条件だから、というアーサーのブレないシスコン魂により、存分に魔王スペックと前世のゲーム知識(シナリオ)を使用したのである。これはある意味知識チートとも言える。そして、現在の自国にいる有能すぎる重鎮たち(頭がおかしい奴ら)とともに、永世無血平和条約を成し遂げた元凶(立役者)が、アーサーであることは禁忌である。正直アーサーにとっては、可及的速やかに実行しなければならない仕事であったが、感情としてはあまり思い出したくない仕事であった。間違いなく、1番の敵は身内。味方が最大の脅威であるという、クソゲーであった。それに併せわせて学園の計画も詰めながら、妹たちのための下準備は万全である。立たせるまでもなく消し去ってやろうぞ、原作フラグ。

 ウィンの言葉にアーサーは思い出す。

 このタイミングで勇者召喚は、とある思惑が裏にあることを。


「向こうの魔王の一角が侵略を始めているからな」

「あー、そうらしいねぇ。それって何時の魔王なの?」

「1時席」

「白夜姫か。それはまだ救いがあるのかな?今のお偉いさんたちは可哀想だねぇ」


 どこか他人事の様にウィルがお茶請けを食べる。

 まず、1時席は決して誤字ではない。

 この世界には、時間を司る神がおり、その神の部下として魔王がいる。彼らは必要悪というポジションであり、それぞれの魔王には時が振られている。

 ちなみに、ゲームのアーサーは全ての魔王を手下にした上で自身を「魔王」として君臨していた。なぜ神ではなく「魔王」を名乗っていたのかというと、アーサーはあくまで人であったのだ。

 神というはそもそもそのような概念であり、生物学上生きているものではないのだ。魔王たちはギリギリ生物学上生きているものと判断される。魔神と原作のアーサーの関係は明確にされてなかった。ストーリーにはふんわり匂わされていて考察班が盛り上がっていたのを前世のアーサーの妹が言っていたため、アーサーも前世知識としては持っている。また、この世界においても魔神というのは謎に包まれている。今のアーサーの知識を持ってしてもまだ不明なところである。


「んー、それならうちの国も向こうの大陸の貿易を制限しようかなぁ。白夜姫って向こうの国を滅亡させていく意向なの?」

「……なぜ俺に尋ねる」

「え、アーサーが知らないわけないじゃん」


 ウィンの当たり前じゃんという顔に、アーサーは微妙にいらっとする。いや、確かにアーサーは知ってる。

 今のアーサーになってから、12席の魔王たちはは顔見知りというか腐れ縁というか知り合いというか、それなり付き合い、ではある。ただ、真実としてあるの、12席(あいつら)に背中を預けるなぞ、絶対にない。そして原作のアーサーたちのように上司と部下という関係でもない。


「あいつの目的は勇者召喚だ」

「え?なんでわざわざ」

「そういう展開が望ましいらしい。俺も知らん」


 アーサーが思い出すのは「芸術性が足りないのよ!!」と叫んでいた黒と白のツートンカラーの長い髪を1つの三つ編みに纏めた眼鏡をつけた才女が荒ぶっている姿である。全く持って彼女の芸術性というのは理解できないとアーサーは思う。

 しかし、彼女は5大陸中で最も人気があり、最も有名な漫画家という表の顔もある。相変わらず、侵略(ネタ探し)なのだ。それに巻き込まれるなんてマグノダリアからしたら不運すぎる。魔王という存在は天災であるため、ある程度の諦めが必要だ。


「なら暫くは隣の大陸は騒がしいのかぁ」

「……」

「いやさぁ、クガードじゃなくてジルダンナの方にちょっと用事あってさあ」


 尋ねられてわけでもなく、困ったような顔で話し出すウィンにアーサーは白い目を向ける。別に聞いてないんだが。なんとなく、嫌な予感がする。

 クガードというのがマグノダリアのある大陸名であり、その先にあるのがジルダンナという名の大陸である。ジルダンナの特徴としては獣人と呼ばれる種族が多く住まう大陸でり、かの国にしかない特産品も多くある。

 欠点があるとしたら、現時点から遠いというところである。

 その地名に大体、ウィンの言わんとしていることを、アーサーは察した上で黙っている。


「うちの新しい貿易友好国ができてさ、一応僕がお呼ばれされてるんだぁ」

「いってらっしゃい」


 アーサーは無表情のまま、手をひらひらとさせる。


「えええええ!!そこは俺が送ってやるって言ってくれるどころじゃないの」


 大袈裟なまでに駄々を捏ねる姿勢のウィンに、アーサーは全く持って表情を変えない。


「だって、アーサー鍵持ちな上に転移魔法もちじゃん?」

「俺を足代わりにするとはいい度胸だな」

「いいじゃん?俺たち親友じゃん!」

「俺がいく必要がないな」

「ふぅん、アーサーが好きそうな料理見つけたんだけど?」


 ぴくり、とアーサーの動きが止まる。


「しかも、小さい女の子が好きそうなお花やお菓子! こっちではないデザインの洋服もあったのになぁ」

「ウィン」

「なぁに」


 にんまりと笑うウィンにアーサーは睨みつけるが、まったく効果がない。アーサーは、心の中でため息をつく。食に関して、あの国の皇子にとってはずれはない。また、ウィンは流行にも敏感なため女の子のお洒落にも精通しているのが憎たらしいことこの上ない。悔しいことに、その辺のスキルはウィンが、圧倒的にアーサーより秀でている。


「……日程はいつだ」

「さっすが、アーサー!持つべきものは心の友だね!明日だよ!」


 悪びれなく笑うウィンの顔にとりあえず、アーサーはタオルを投げつけた。そこまで計算済みだったことに、言いように使われたことを察して腹が立つ。アーサー自身も思い出す限り急ぎの案件はない。


「クロエ」

「はい、仕事のスケジュールは特に至急はございません。また、屋敷の準備も抜かりなく。アーサー様の御随意に」


 そばに控えていたクロエが手帳を確認しつつ、答える。アーサーは、ちらりとウィンを見ると、彼はニンマリと微笑む。


「お忍びの予定だし、いろいろと確認することあるから僕は1ヶ月かな」

「帰りは自力でなんとかしろ」

「わかってるって。アーサーも忙しいだろうし、妹ちゃんたちもお兄様が泊まりがけの出張にいくのはは不安でしょ?」


 華麗なウィンクを決めるウィンにアーサーは無表情のまま、口を開いた。


「俺は日帰りしかしない」

「え?」

「当たり前だろう。帰る手段があるのだから」


 アーサーの中で、幼い妹たちを残して泊まりの出張なんてことはあり得ない。現在、妹に加え、王太子である従弟も頻回に泊まりに来ているのだから、万が一などない。

 そもそも、仕事に疲れて帰ってきて可愛い妹たちから「おかえりなさい!」と言われないことにアーサーが耐えられない。どんな依頼であっても、どんな仕事であっても、アーサーは午後6時には自宅に帰っているのだ。1日、1日で妹たちの可愛さは成長していくのだ。見逃さないわけがない。

 端的に言うと、アーサーが妹たちに会えないのが絶対に嫌なのだ。生きる意味がないとも言い切れる。


「ええー!!アーサーずるい!」

「連れて行ってもらえるだけありがたいと思え」

「なら、僕も一緒に帰らせてよ」

「面倒くさい」


 アーサーの魔力的には全く支障はないが、彼の気分としては、面倒くさい。そもそも、行きだけでも譲歩しているのだ。大変嫌そうな顔をしながら、首を縦に振る気はないアーサーに、ウィンは唇を尖らせた。こうなったアーサーに、どれだけ駄々を捏ねても首に縦に振ることはないとウィンは知っている。それならば、と諦めて切り替える。


「6時には帰る予定だ。そのようにスケジュールを頼む」

「承りました」


 クロエは一礼をして、その場を離れる。恐らく、屋敷への連絡等をしているのだろう。この世界、連絡の手段と幅広く用いられている魔法携帯で連絡をしている。アーサーの前世で使っていたスマートフォンとほぼ形は一緒である。電力ではなく魔力を利用しており、あと色々と立体化する。もちろん、「こいつ、直接脳内に!?」というような魔法もあるが、魔法携帯の方が使う方が魔力消費が非常に少ないため、一般的に普及しているのだ。


「で、どこの国行くつもりだ」

「自身の価値は、己の拳で決めることを第一とする、武力特化のヴェイドだよ」


 わかりやすい修飾語をつけたウィンに、アーサーの眉間のシワが一つ増える。

 ヴェイド自体には、アーサーが前世を思い出す前に行ったことがある。文明レベルとしては獣人が暮らしやすく発展しており、興味深いものが多くあった。ただ、あの国には前のアーサーとして、そして今のアーサーとしても、微妙に顔を合わせたくない人物がいる。そして、その国自体が、ウィルとの相性がある意味最悪である。こいつ正気か?


「わかっていると思うが、大神殿には絶対に行くなよ」

「あ、やっぱりだめ?」

「当たり前だ。帝国との全面戦争になるぞ」


 これはウィンの体質に関するのだが、彼は魔法無効(アンチマジック)と呼ばれる体質を持っているが、彼の場合は正確には異なる。ウィンは魔法無効(アンチマジック)の体質も持っているが、それが全てではない。

 ウィンは、国の守護する神に愛されすぎているのだ。

 この世界、魔神だけは何かとご都合主義である(ふんわりしている)が、普通の神は、実在するものとして、この世界では認知されている。国には守護する神がいたり、いなかったりする。ベターン帝国には、豊穣と腐敗という対極の2つの面を持つ神が守護しており、その神にウィンは非常に愛されている。その神の守護がとんでもなく強力であるため、基本的に彼には魔法が効かないのだ。元々の原作でも、神に関するクエストはあったし、そもそも神も攻略対象であった。

 ウィンの話を戻そう。ウィンの魂に神が惚れたらしく、ベタ惚れである。端的にいうと、溺愛系の神が嫉妬すると割と面倒なことになるため、アーサーはものすごく遠慮したいのだ。他人の痴情のもつれほど、面倒くさいものはない。

 また、アーサーとしても、ヴェイドの大神殿には行きたくないのだ。そこにいる「造花の聖女」と呼ばれる者に会いたくないので、元より行く気はない。


「まあ、この旅行のメインは商業施設の方だからね」

「お前、ちゃんと変装しろよ」

「ふふーん!!アーサーってば、僕の変装術の素晴らしさに慄くといいよ!」


 パンパンと、手を叩くウィンに、ウィン付きである双子の側仕えたちが、てきぱきと何かを取り出して、ウィンを着飾っていく。


「みよ!これが、我が国に伝わる秘伝の変装術の外道ー人類皆友達マリモー。合言葉は、『オレたち友達だろ!』」


 仁王立ちで現れたのは、毛むくじゃらな毛虫のようなモサモサとした目が隠れるまである髪の毛に、目隠れまである髪を物ともしない存在感をだす瓶底のメガネをつけていた。

 どこからどう見ても不審者である。

 というか、いきなりこいつから「友達だろ!」と言ってきたらアーサーは確実に切れる。心底イラッとしながら、魔法をぶっ放すかブン殴る自信しかない。


「それでいく気ならこの話はなしだ」

「ええええええ!!!!この変装術使ってみたかったのに!!周りに悪影響しか及ぼさないで最後は自滅するらしい、伝説の外道なんだよ!」

「最悪じゃねえか」

「まあ、うちで伝わっているのも『これで騙されるやつは笑えないくらいやばいからな』って、いうある意味反面教師みたいなやつだから」


 そんな末恐ろしいものを、新しい友好国で使おうとするウィンも怖ければ、ベターン帝国の教訓もある意味怖い。


「アーサーはどうするの?」

「認識阻害の魔法と気配遮断の魔法をフル活用する」

「えー、つまんなくない?」

「そこに面白さは求めてない」


 ざーんねん、と言いつつも、全く持って諦めてない様子のウィンにアーサーは小さくため息をつく。だが、アーサーはウィンに付き合う気はない。


「なら、いつもので行くかー。あーあ、折角面白いと思ったんだけどなあ」


 肩を落としたウィンに、再び双子たちが取り外していく。


「はじめまして。ウィンディです。気軽にウィンって呼んでくれると嬉しいわ」


 鈴が鳴る様な可愛らしい声と水色の美しい長髪をたなびかせて、嫋やかに微笑む姿はまるで深窓の美少女令嬢。


「裏声と髪解いただけたろう」

「これが女の子という先入観があると、バレないんだなあ。あと服装と声ね」


 自信満々なウィンに、アーサーはジト目を向けながら、双子たちへ目を向けると彼らも高速で頷いている。確かに、ウィンの容姿は中性的であるが、彼の容姿は既に知れ渡っている。そんな、バレないわけがないだろう、とアーサーは思っていた。


 思っていたのだが。


「お!随分な別嬪さんだ!よし、これおまけだ!」

「うふふ、おじ様。ありがとうございます」

「がはは!!いいってことよ!」


 ヴェイドに向かう前にアーサーたちも利用している繁華街へと赴いた。念のため、そのウィンの変装を見ることにしたら、驚くほどバレない。今、ウィンが購入した焼き鳥屋の主人はもちろん、皇子としてのウィンも何度も買い付けにきている。

 しかし、気が付かない。

 姿を消していたアーサーの耳に届く声も「あの人すごい美人」「なんかウィン様に似てる美少女ねえ」と何故かバレてない。嘘だろ、と愕然とするアーサーに、ウィンは自信満々に笑っていた。

 謎の敗北感を感じながらも、ウィンの変装を認めたアーサーは、普通に転移魔法を使い、ジルダンナへと踏み入れていた。

 もちろん、この地に張られている結界に感知されるようなヘマはしない。元より一度来たことのある場所であれば、バレずに転移するなぞアーサーには容易いことである。


「やっぱり魔法って便利だねえ」


 一瞬にして風景が変わったことに、ウィンは感嘆の声をあげる。ちなみに、今回の同行者であるウィンの側仕えであるルルとトトは急激な魔力酔いにで気を失ってクロエから介抱されていた。ちょっとした意趣返しに、普通の人ならその魔力に、耐えきれず酔ってしまう転移魔法を使ったのだが、ウィンはケロリとしてる。腹立たしいことこの上ない。本当にタフすぎる。


「ありがとうね!アーサー!助かったよ!」


 にっこりと笑うウィンに、アーサーは小さく頷いて、すぐに姿を消した。すでに、ウィンからおすすめのお店一覧は受け取っているため、時間が惜しいのだ。


 **


 彩りのガラスを利用した小物たち。

 甘いお菓子の香りに包まれた可愛らしい店内は間違いなく女の子向けである。

 そんな中に、限りなく気配を薄くしたアーサーたちいた。流石、ウィンが言っていただけのことはある。庶民にも手が届くレベルでの品や貴族向けへの品とのバランスが良く、何よりもデザイン性が高い。

 あ、かわいいと呟いてしまうデザインである。

 アーサーは月をモチーフしたバレッタと太陽をモチーフにしたバレッタを手に取る。無論、付けるのは我が愛しの妹たちである。似合わないわけがない。これも買いだな、とクロエに目配せをしておく。心得たように購入を終えているクロエは間違いなく有能な執事である。

 店内の客及び店員に気取られることなく、アーサーは物色をしながら、一つの小物に目が止まった。

 それは、瑠璃色のうさぎ。とても、精巧な作りをしており、なによりもその色味は、大海原を思い馳せるような美しい瑠璃色であった。


「おや、お兄さんその兎が気に入ったかい?」

「……おいくらですか?」


 限りなく気配を薄くしていたアーサーたちに、妙齢の女性はのんびりと声をかけてきた。アーサーは、そんな彼女に気に留めることなく、その瑠璃色のうさぎから目を外さない。

 実は店主である女性は、店に入った時から「訳あり」であろうこの姿がわからない青年をみていた。どこぞの高貴な方々のお忍びかと、多少警戒していた。しかし、彼は先程から小さい女の子に向けた小物をみており、その雰囲気はひどく優しいものであった。店主は、問題ない客だろうと思いながらも見守っていたが、その瑠璃色のうさぎに気がついたのなら話が変わる。その兎は店主にとっても、思入れのある大切なものなのだ。


「そうさな。なぜ、それが欲しいのかを聞いてもいいかい?」


 女性の柔らかな声に、アーサーは眉間の皺を深くする。アーサーは素直にいうべきか悩んでいた。これでもまだ思春期の男として、それなりの羞恥心というのはある。

 クロエはそんなアーサーを見守りながら、この空間に結界を張っている。アーサーは、努めて冷静に口を開いた。


「……大事な人に似ているんです」


 彼にとってよほど大事な人であるのだろう、慈しむように柔らかい声に、店主は思わず胸を押さえた。めちゃくちゃキュンとしてしまった。


「それは、嬉しいな。このうさぎはさ、私が『最も美しいお姫様』をモチーフにして作ったんだ。実はね、そのお姫様は大切な友人でね。手渡す約束をしてたんだ。果たされなかったけど、ね」


 懐かしむように語る店主にアーサーは、この瑠璃色のうさぎは売り物ではないことを悟る。非常に残念であるが仕方ない。そんな思い出の品を買うなんぞアーサーにはできない。めちゃくちゃ後ろ髪を引かれるが諦めるしかない。


「そんな大切なものに、値段を聞いて申し訳なかった、です」

「いいのよ。売るつもりはないからね。だから、君がもらってくれない?」


 流石のアーサーも、ちょっと驚いた。そんなアーサーの様子に、店主はとても優しく微笑んでいる。


「君はきっと、大事にしてくれるからね」

「お気持ちは嬉しいです。そんな大切なものを私でいいんですか?頂けるなら本当に貰います。あとお金は払わせてください」

「ふふ、素直ねえ。値段はつけられないのごめんなさいね。そうね、なら、代金の代わりに教えてほしいわ。あなたのその大事な人はどんな人なの?」


 店主に言われてアーサーが思い出すのは、あの人がベッドで座っている姿だ。


 ーーいらっしゃいな、アーサー。


 それはアーサーにとって唯一無二に安心する声であった。


「……母です。人を想い、人を愛する、全てを尊ぶ、最も尊敬する大切な母でした。この色は、この瑠璃色は、母の瞳の色にとてもよく似ているんです」


 母の慈愛に満ち溢れた瑠璃色の瞳を、このうさぎは思い出させてくれる。最も早くに前の記憶を思い出していたら母を救えたか、と考えたことはある。しかし、いくらラスボスの力があるアーサーであっても、どんな魔法や財力があったとしても、母の死は避けることができないものであった。せめて、ほぼ母の思い出がないシェリーにも、「母に愛されて生まれてきたのだ」ということを教えるつもりであった。しかし、それは未だに果たされてない。母の形見はすべてあの父親が命をかけて保管している。流石のアーサーも、暴いてまで見つけ出すつもりは今のところはない。


「そうか、君があの子の忘れ形見だったんだね」


 小さくつぶやかれた言葉に、アーサーは目を丸くする。緩やかな笑みを浮かべた店主は口元に手を添えた。


「やっと私の積年の約束も果たされるよ、ありがとう」


 新緑のような優しい香りとともに、魔法に包まれる。アーサーとクロエは気がついたら店の外に出ていた。アーサーの手にはいつの間にかラッピングされた小さな箱が持たされている。そこには、小さなメッセージカードが添えられていた。そこには、女の子らしい丸い可愛らしい字で「また遊ぼうね」と記されている。アーサーは、メッセージカードも含めて、防護魔法をかけて、自室のデスクに転移魔法で丁寧に送る。


「クロエ、今度の週末は予定空ける」

「はい、ご随意に」


 妹たちと、母の墓参りにいこうと、とアーサーは決意した。目を逸らしていた、と強く否定はできないが、母に会いに行くへきであった。


(今のうちの状況を知ったら、怒られるだろうなあ)


 何よりも、誰よりも、家族を大切にする人であったから。あの瑠璃色が悲しみに暮れるのは、幼な心ながら嫌だったのをアーサーは覚えている。それでも、父親のやったことにアーサーは許す気はない。というか、そもそも父親があんなことしなければ、アーサーもブチ切れなかったとさえ、思う。


(俺もガキくさい八つ当たりであるのはわかってんだよな)


 父親にとって、母親がどれだけ大きな存在であったかは理解している。どう足掻いても、父親の中での唯一は母親であることは揺るがない。その唯一を失ったのなら、それはもう生きる意味さえ失うだろう。それでも、アーサーは、父親に母を亡くしたことを同情はするが、アリスにしたことは許せないのだ。


(これも親子喧嘩ということで、とことんやらせてもらおう)


 アーサーがちょっとセンチメンタルな気持ちを切り替えたところで、ふと喧騒が耳に入る。クロエを見ると、心得たようにそちらに向かっていく。アーサーは、人気の少ない壁にもたれ掛かり、意識を集中させる。

 クロエと視覚、聴覚を共有しているのだ。アーサーの耳にも「王子が」「愛の告白」が聞こえてくる。人だかりをスムーズに避けて、中心に向かっていくクロエの視界に、ようやく騒ぎの原因が現れた。


「好きです、俺と一緒に来てほしい!」

「無理です」

「安心してくれ!!君のことは俺が守る!!」

「お断りです。え?人の話を聞いてる?」


 めっちゃキラキラした長髪金髪のイケメンに手を握られている水色の長い髪をもつ美少女ーーーもとい、ウィンの姿であった。あいつマジで何やってんだ、という気持ちと、あの変装がなぜ破られていないのかという気持ちがせめぎ合っていた。正直、ウィンとアーサーは、ある事件をきっかけに、この世界では「あっ、」と気付かれるレベルで認知されているのだ。その辺の下手なアイドルよりウィンとアーサーは知られていることをアーサーは理解している。だからこそ、あの単なる髪の毛を解いてスカートを履いただけのウィンに気づかれないのが、妙に納得がいかないのだ。


(本当になぜ誰も気がつかないっ!?)


 思考が横にそれていたアーサーは、クロエの視覚と聴覚に集中した。ウィンの双子の側仕えたちが、物凄い顔して金髪イケメンを睨みつけているのはわかる。


「いい加減、手を離してください」

「貴様如きが触れていい方ではないんですよ」

「なっ!!使用人如きが、イクス様に何という!!弁えよ!」


 双子が金髪イケメンーーイクスと呼ばれた男の手をはたき落とし、ウィンを背中に庇う。

 それに、対してイクスのそばにいた騎士と思わしき男が声を荒上げた。イクスという名前に、アーサーの中でこの国(ヴォイド)の第三王子であることを思い出す。


(なんか典型的な王子がいるって言ってたな。能力としては、あいつからみて上ぐらいつってたか)


 双子に対する態度に、目の色が一気に変わったウィンを見て、アーサーはバレない様に魔力を練り上げる。アーサーは記憶と共に苦手な人物も思い出して顔を顰める。決して嫌いではないのだが、どうしても苦い気持ちになってしまう人物なのだ。


「ルーカスやめなさい。俺がいきなり彼女の手を触れたのが悪い。すまないね」

「謝罪は不要です。私たちはこれで失礼します」

「それでも俺も諦めきれないんだ。なんせ、一目惚れだったんだ、もう一度チャンスをくれないか?美しい人」


 膝をついて、ウィンへと手を差し出すイクスの姿はまさしく、王子様がお姫様を迎えに来たと思える理想的なシーンであるだろう。周りの野次馬たちも、その様子に魅入っていた。


「チャンスはないです、ごめんなさい」


 キッパリと断るウィンに、空気が固まった。ウィンは、一瞬だけアーサーの方へ視線を向ける。ごめーん!!!やっちゃうね!という副音声が聞こえてきそうな顔に、アーサーは一つ頷いた。流石に、これで滅ぼされるのはアーサーとしても少し心が痛むものがある。


「……とても、大事な相手がいるんです。貴方の気持ちには答えられません。でも、その気持ちはありがとうございます」


 それはもう、顔を赤らめて心底愛おしいといった笑みを浮かべたウィンに、イクス含めた観衆たちも目を奪われただろう。アーサーは、一瞬にして国の全体に防御魔法を展開した。特にあの兎の置物をもらった店付近には、念入りの防御魔法をかけておく。


 ーー緑の大きな稲妻が走った。

 同時に、アーサーの防御魔法もその衝撃を吸収する様に消えていく。稲妻が落ちたところ以外は無傷だろう。


 アーサーは魔法を展開して中心部以外は被害がないことを確認し、ウィンたちの方へと歩いていく。そこは、死屍累々というか、クロエを残して、野次馬は軒並み倒れていた。顔色の悪いクロエを見つけたアーサーは、彼に治癒魔法をかける。


「ありがとうございます、アーサー様」

「気にするな。アレの神気はきつい。寧ろ、よく堪えた」


 クロエが深々と頭を下げる。アーサーは、さてと、肌に刺す様な痛みを感じる中心へと目を向ける。そこには、目を回して倒れているイクス含めた騎士たちと、あちゃーと頭を抱えているウィンと、満足げな双子の姿であった。


「あ、アーサー。防御魔法ありがと!」

「あまりにも第三王子が哀れすぎるんだが?」

「いやあ、流石のウィンディちゃんもこれは予測できなかった。僕の、可愛すぎるって罪だね」

「はあ、お忍びは諦めろ。流石に気づかれた」

「あはは、やっぱり?」


 ひとつ、こちらに向かってきている存在がある。アーサーは顔を顰める。できればバックれたいが、ここにウィンだけ残すと、結果的に呼び出されるのは目には見えているのだ。なら、どちらの方が、ましというと、その場で片付けた方がいい。甘い薔薇の様な匂いが、あたりに香り出す。


「アー様!ウィンちゃんも!おひさしぶりです」


 そこに現れたのは、シスターといった白い礼服装に身を包み、圧倒的胸部の存在を発する、真っ白なふわふわな髪にピンクゴールドの瞳をもつ美しい女性であった。


「アイリーンちゃん、お久しぶり。ごめんね、お宅の王子気絶させちゃった」

「ウィンちゃんの神様怒らせたのは、うちの坊やなんでしょう?寧ろ、その程度で留めてくれた慈悲に感謝するのはこちらですわ。アー様も、うちの国に被害が出ないようにしてくださり、ありがとうございます」

「……あぁ」 


 頭を下げるアイリーンに、アーサーは言葉少なに頷く。


「お騒がせしてごめんね、アイリーンちゃん」

「いいんですよ。言ってくださればおもてなしさせていただきましたのに」

「ふふ、今度はお願いするよ」

「ええ、もちろんですわ」


 仲良くウィンと話していたアイリーンの瞳が、アーサーへと向く。ぎくりとした気持ちなりながらも、アーサーも彼女の方を向く。


「アー様」

「……なんだ」

「またお会いできて嬉しいです」

「そうか、俺は会う気はなかった」


 キラキラした瞳に、アーサーはキッパリと否定する。更に熱のこもった瞳に変わるのに、アーサーはげっそりとした気持ちなる。ウィンの方を向くと、グッと親指を立てられた。


「アー様、(わたくし)は諦めてませんわ」

「何度というが、諦めてくれ。




 ーーシェリーに婚約者はいらん!!!」

「そこを何とか!!お義兄さま!!」


 縋り付いてくるアイリーンに、アーサーはぺっと突き放した。うちの妹はまだ嫁に出さんし、お前の兄ではないとアーサーは言い放つ。


「何でですの!こう言ってはなんですが、私超優良物件なんですのよ!?これでも聖女として光魔法と治癒魔法は自慢できますし、権力としても望むのなら宗派を変えて見せましょう!!容姿においても、醜くはないとは思っておりましてよ!?私は、シェリー様を愛し抜いて幸せにする自信しかありませんのよ!!?」

「シェリーがそれを望むのなら俺もやぶさかではないが、今のあの子はまだ幼い。幼いあの子につけ入る気か?貴様は、選ばれる自信はないのか?」


 アーサーが威圧をこめながらアイリーンを見つめる。アイリーンは、負けないようにグッと力を入れて睨み返す。


「そんなわけないじゃないですか!!!私がその辺のゴミ屑どもと同じにしないでくださいまし!?私は、あの子だからシェリー様だから好きになったんです!シェリー様は己できちんと選択することができる淑女でしてよ!絶対にシェリー様を振り向かせてみせますから!」

「はっ、やってみろ」

「えっと、これツッコミ待ち?」


 涙目で睨みつけてくるアイリーンに、アーサーは情けをかけることなく睨み返す。こんなことでへこたれるようなやつに可愛い妹を預けるわけがないだろう。そんな2人の様子に、ウィンが恐る恐る声をかける。


「はぁ、アイリーンちゃんとすごいねえ。ここ、それなり神気が溢れているし、なによりもアーサーに威圧されても立っているのはすごいよ」

「ちっ」


 大変柄の悪くなっているアーサーを前に、アイリーンは気丈に堂々と胸を張った。


「1年前の私と同じと思わないでください!これでも光魔法と聖魔法を極めまくって精神的バフをかけまくりましてよ!!!」

「あ、やっぱり怖いのは怖いのね。アイリーンちゃんがシェリーちゃんLOVEなのって、本気だったんだねえ」

「それは心外ですわよ、ウィンちゃん」

「ごめんね、俺も見たものしか信じないタイプだったからさ。アイリーンちゃんが、すっごい勇者なのはわかったよ」

「当たり前でしてよ?あのホワイト家のご令嬢、神の宝玉とも言われるシェリー様を愛しているのだから、私の命如きを張らずにしてどうしますの」


 サラリと告げられるアイリーンの愛にウィンも、思わず圧倒されてしまう。ウィン自身もかなり愛情は深い方だと自負しているが、アイリーンもなかなかだと思う。というか、あのアーサーを見ても退かないのは、拍手ものである。そんなアイリーンだからこそ、アーサーも単なる排除はしてないのだろう。


「あれ?でも、アイリーンちゃんって、ここの第一王子と婚約してなかった?」

「シェリー様と会って、即破棄しましたわ。私の運命はシェリー様ですので」

「え、揉めなかったの?」

「修羅場でしたよ?しかし、うちの国は武力が全てですので」


 にっこりと愛らしく微笑むアイリーンは正しく聖女であるが、彼女は決して非力な女の子ではないのだ。そもそも、見た目通りのか弱い可憐な女子と思っていたら、一瞬にして首を飛ばされる。彼女は、治癒魔法や光魔法にも特化しているが、真骨頂はその身体バフをかけた物理技である。戦にて拳を振るい血みどろになる姿と治癒をする慈悲深き完璧な聖女として、枯れることのない戦場の花ーー「造花の聖女」と呼ばれるのである。


「めちゃくちゃここの宰相が鬱陶しい」

「あの宰相は、それが性分ですのでどうしようもないですの」

「政治的配慮も考えろ」

「愛に障害はつきものでしてよ!」

「す、すごい!あんな冷め切った目のアーサーを前にして全然へこたれてない!!」


 だからここにくるのは嫌だったんだ、という顔をするアーサーはドヤ顔しているアイリーンにデコピンをする。「あひゅん!!?」と変な声がしたが、これでもかなり手加減したレベルである。少しだけ溜飲が下がったアーサーは、足元の死屍累々へ目をやった。未だに目が覚める様子はない。


「で、これどうする?」

「あ、そうだった」


 目を回している第三王子たちである。実質国のトップとも言えるアイリーンが問題なしと言ったので、然程の問題はない。問題は、ウィンの方である。彼についている神様が、「おい誰のもんに手を出してんだぁ???あぁんん????」という牽制と「うちの推ししか勝たん!!!」という惚気による先ほどの稲妻である。全くもって迷惑なことこの上ない。何せ、アーサーの防御魔法がなければ、焦土にする気満々の「神の裁き」と呼ばれるものである。


「ちゃんと手綱は握っておけよ。邪神でもなったら、処理が面倒だ」

「ふふ、アーサーが介錯してくれるんなら安心できるね!」

「お前も少しは自国の民のことを考えろ」

「うちの国民からは「末永くリア充爆発してください」って言われているから!この子たちも悪意じゃないからなあ。アーサーならこの場合どうする?」

「記憶処理一択」


 ウィンに、悪意があれば消滅されているに決まっている。無闇な殺生を嫌うウィンに、向こう側が、慈悲で配慮した結果である。だからこそ、その記憶自体を消してやるのが唯一の道である。この王子がウィンへの想いが無くならないと、あの神様は虎視眈々と消すタイミングを見計らう。ソースはいまだに狙われているアーサーである。あのクソ神、次会ったら蹴り飛ばしてやる。


「やっぱり、それがいいよねえ」

「ウィンちゃんの寛大な心に感謝いたします」


 一礼したアイリーンが、呪文を唱えて柔らかな暖かい光が、王子たちに降りそそいでいく。恐らく、今日の記憶でウィンのことは全くもって消え失せるだろう。ニコニコとその様子を見守っているウィンの頭を、アーサーは思いっきりどついた。全く世話の焼ける友人である。


「うわ!?なにすんの!?アーサー!?」


 倒れることなく踏みとどまったウィンは、突然の暴挙をでたアーサーに文句を言う。アーサーはその文句を涼しい顔で受け止める。


「シェリーとアリス用のお菓子を買っていないんだ。あの子たちもお前が来るの楽しみにしてんだよ」


 さっさと背を向けて歩き出すアーサーに、ウィンは目をぱちぱちとさせる。


 もしかして:慰められている?


 聡明なウィンの頭に、ピンとそれが思い浮かぶ。確かに、少しだけテンションが落ちていたいうか、自分でも落ち込んでいた自覚がウィンにはあったのだが、今は、まさか、あのアーサーが?とムクムクとテンションが上がってきている。


「アー様!それなら私が!!」

「いらん。おい、ウィン行くぞ」

「うん!ごめんね、アイリーンちゃん!後処理お願いします!」

「うう、ウィンちゃんにそう言われたら断れません。アー様!また近いうちにお伺いしますわ!」

「……ちゃんとアポイントメントは取れよ」


 アーサーの言葉に非常に目を輝かせて手を振ってアイリーンはアーサーたちを見送るのであった。

 そして、アーサーたちは何だかんだヴェイドを満喫して、アーサーはしっかりと6時前には帰宅するのであった。


((お兄さま!!おかえりなさい!!))(ただいま)


またのんびり書いてきます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新ありがとうございます!(^^) 好きな作品の一つなので嬉しいです♪
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